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これってどういうことですか?小鳥遊君
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小鳥遊君にとってクラスで一番仲のいいオメガは多分俺。
と言ってもチョーカーをしてないオメガが他にどれくらいいるかを俺自身ちゃんと知らないので、『俺調べによる』というだけだけれど。
優越感が無かったと言えば嘘になるのかもしれない。
カメムシ臭ではないと知った後も、まあ楽しい事じゃないから大変だろうなって思っていた。
そのことを俺だけが知っているかもしれないという優越感もあったのかもしれない。
だからきっと罰があたったのだ。
* * *
小鳥遊君と俺はクラスでは別々のグループに属している。
だから常に一緒に過ごしてはいない。
小鳥遊君はいわゆるクラスの人気者という感じの人たちと大体一緒にいる。
なんか目立っているって感じの人たちが多い。
だからその人たちといるときに俺は小鳥遊君には話しかけない。
俺にだって友達はいるし、そちらと行動も一緒にしているし、普段彼がどんな話をしてるとかはあまり知らなかった。
小鳥遊君も友達の話は全然しなかったし。
ただ、俺にくれるみたいにチョコレートとかを渡しているのかは気になった。
それだけ。
うん。それだけならよかった。
俺は目の前の光景にひゅっと息を飲んだ。
小鳥遊君のグループの人達が目の前にいた。
そこには小鳥遊君もいた。
それだけなら普通の光景だ。
ただ、俺が驚いたのはそれではなかった。
小鳥遊君が眼鏡もマスクもしていないのだ。
思春期の一時期だけのことだという言葉を思い出すけれどそれもすぐ消える。
今日教室では普通に眼鏡もマスクもしていた。
オメガがいないからという理由も一緒にチョーカーをつけたオメガがいたから違う。
確か、小鳥遊君の友達の誰かと付き合っているとかそういう話は頭の中に浮かぶけれど上手く形にはならない。
だって、小鳥遊君はオメガがいてもマスクも眼鏡もしていない。
あの時教えてくれたことは嘘だったのか。
それとも眼鏡とマスクは何だったのか。
よく分からない。
上手く言葉が出ない。
『小鳥遊君、治ったの?』
なんて気軽に俺には聞けない。
どうすればいいのか俺には分からず、無視して通り過ぎようかと思った。
その時、じゃなかったのかもしれない。
思ったより無駄に考えて無駄に時間が経っていたのかもしれない。
小鳥遊君が突然、ばっとこっちを見た。
それから酷く咳き込みだした。
これは俺でも分かる。
小鳥遊君は俺に対して何か症状があるのだ。
俺にだけ辛い症状が出てしまうのだ。
俺は持っていた教科書をぎゅうと握ったまま小鳥遊君に背を向けると走って逃げることに決めた。
足は俺の意思よりもずっとちゃんときちんと動いてくれた。
見なかったこと、無かったことにすればいい。
そう決めた。
と言ってもチョーカーをしてないオメガが他にどれくらいいるかを俺自身ちゃんと知らないので、『俺調べによる』というだけだけれど。
優越感が無かったと言えば嘘になるのかもしれない。
カメムシ臭ではないと知った後も、まあ楽しい事じゃないから大変だろうなって思っていた。
そのことを俺だけが知っているかもしれないという優越感もあったのかもしれない。
だからきっと罰があたったのだ。
* * *
小鳥遊君と俺はクラスでは別々のグループに属している。
だから常に一緒に過ごしてはいない。
小鳥遊君はいわゆるクラスの人気者という感じの人たちと大体一緒にいる。
なんか目立っているって感じの人たちが多い。
だからその人たちといるときに俺は小鳥遊君には話しかけない。
俺にだって友達はいるし、そちらと行動も一緒にしているし、普段彼がどんな話をしてるとかはあまり知らなかった。
小鳥遊君も友達の話は全然しなかったし。
ただ、俺にくれるみたいにチョコレートとかを渡しているのかは気になった。
それだけ。
うん。それだけならよかった。
俺は目の前の光景にひゅっと息を飲んだ。
小鳥遊君のグループの人達が目の前にいた。
そこには小鳥遊君もいた。
それだけなら普通の光景だ。
ただ、俺が驚いたのはそれではなかった。
小鳥遊君が眼鏡もマスクもしていないのだ。
思春期の一時期だけのことだという言葉を思い出すけれどそれもすぐ消える。
今日教室では普通に眼鏡もマスクもしていた。
オメガがいないからという理由も一緒にチョーカーをつけたオメガがいたから違う。
確か、小鳥遊君の友達の誰かと付き合っているとかそういう話は頭の中に浮かぶけれど上手く形にはならない。
だって、小鳥遊君はオメガがいてもマスクも眼鏡もしていない。
あの時教えてくれたことは嘘だったのか。
それとも眼鏡とマスクは何だったのか。
よく分からない。
上手く言葉が出ない。
『小鳥遊君、治ったの?』
なんて気軽に俺には聞けない。
どうすればいいのか俺には分からず、無視して通り過ぎようかと思った。
その時、じゃなかったのかもしれない。
思ったより無駄に考えて無駄に時間が経っていたのかもしれない。
小鳥遊君が突然、ばっとこっちを見た。
それから酷く咳き込みだした。
これは俺でも分かる。
小鳥遊君は俺に対して何か症状があるのだ。
俺にだけ辛い症状が出てしまうのだ。
俺は持っていた教科書をぎゅうと握ったまま小鳥遊君に背を向けると走って逃げることに決めた。
足は俺の意思よりもずっとちゃんときちんと動いてくれた。
見なかったこと、無かったことにすればいい。
そう決めた。
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