23 / 44
【2章】約束と欲
23.約束
しおりを挟む
声が聞こえる。可愛らしい子どもの声だ。
『ここが俺の秘密基地だよ!』
誰かがわたしに向かって笑っている。男の子だ。顔はよく見えないけど、繋いでいる手がとても温かい。
『ミーナだけに特別に見せてあげる』
そう言って男の子が指さした先には、わたしのよく知っている建物があった。金剛宮だ。今とちっとも変わっていない。
『そんな顔しないで? 絶対また会えるから』
男の子がそう言って笑った。おぼろげだった輪郭がハッキリと見え始める。今と変わらない優しい笑顔。
『アーネスト様』
そうだ――――この男の子はアーネスト様だ。涙がポロポロと零れる。アーネスト様はわたしの涙をそっと拭った。
『泣かないで。大きくなったら俺がミーナを迎えに行くよ』
『迎えに?』
『うん。だから、大きくなったら、ミーナが俺のお嫁さんになってね』
『お嫁さん? アーネスト様、お嫁さんってなに?』
『え? うーーん……お嫁さんは、美味しいご飯をたくさん食べれるし、可愛いドレスをたくさん着られるんだ。あと、俺とずっと一緒に居られる』
『そうなの?』
そう言ってわたしはピタリと泣き止んだ。
『うん。だから、離れている間もちゃんと頑張るんだよ?』
『うん! わたし、頑張る』
これは夢?それともわたしの記憶の一部なのだろうか。
(きっと夢だろうな)
アーネスト様がわたしをお嫁さんにしてくれるわけがない。そんなの、おとぎ話ですら聞かないような、馬鹿げた話だ。
だけど、これが夢なら、少しぐらい素直になっても良いよね?アーネスト様に『好き』って伝えても、彼に『わたしを好きになって欲しい』と思うことも自由だ。覚めないなら、それはわたしにとっての現実になる。
『好きだよ、ミーナ。約束、絶対に忘れないでね』
あぁ、なんて幸せな夢なんだろう。このまま、ずっと――――。
「ミーナ」
ドクンと大きく身体が跳ね、一気に身体が重たくなる。さっきまでと同じように、誰かがわたしの手を握っている。違うのは、その手がとても大きいことだ。
「ミーナ」
アーネスト様の声がわたしを呼ぶ。手の甲に吹きかかる吐息が温かくて擽ったい。柔らかな感触に胸が疼いた。
(――――身体が動かない)
自分が自分じゃないみたいだった。身体中どこもかしこも怠くて熱くて堪らない。喉がカラカラだった。瞼が重くて目が明けられない。顔が浮腫んでパンパンに腫れているのが分かる。
(だけど、生きてる?)
初めて死んだときには感覚が無かったからよく分からないけど、多分わたしは生きている。アーネスト様の契約妃として生きた世界線のままで、なんとか生き残れたらしい。
「アーネスト様……」
自分ではそう言ったつもりだけど、声は殆ど出なかった。虫の息程にか細い吐息を、辛うじて吐いただけ。
「ミーナ!」
だけど、それでもアーネスト様は気づいてくれた。腫れぼったい目の隙間から、アーネスト様の顔が微かに見える。
俄かに周囲がザワザワし始めた。医者を呼ぶ声や侍女たちがバタバタと移動する音、色んな音が聞こえてくる。だけど、どんなに騒がしい中でも、アーネスト様の声だけが真っ直ぐわたしの耳に届く。アーネスト様は、今にも消え入りそうな声で、『ミーナ』と何度も何度もわたしの名前を呼んでいた。
「ごめんなさい、アーネスト様」
そう言ったつもりだけれど、アーネスト様に聞こえているのかは分からない。アーネスト様はわたしの胸に顔を埋めていた。温かい。身体が微かに震えている。気のせいかもしれないけど。
「心配掛けて、ごめんなさい」
アーネスト様は優しい人だから。きっと倒れたのがわたしじゃなくても、こんな風に心配してくださるんだと思う。だけど、彼の心は今、間違いなくわたしに向けて注がれているから。
「生きた心地がしなかった」
アーネスト様はそう口にした。ポツリと、他の誰にも聞こえないぐらいの声で、そう呟く。
「そんなことじゃいけませんよ」
わたしの声がアーネスト様に届いているのかは分からない。それでも、必死になって言葉を紡ぐ。
「わたしは、アーネスト様をお守りするために死に戻って来たんですから」
だから今後、わたしが死ぬことがあったとしても、アーネスト様は悲しんではいけない。
わたしはただの契約妃。彼を守る駒の一つ。それがわたしの存在意義であり、ここに――――アーネスト様の側に――――居ても良い理由なのだから。
「違うよ」
アーネスト様はそう言った。顔を上げ、わたしの手をギュッと握り、真っ直ぐにこちらを見つめている。
「ミーナは俺と――――幸せになるために、ここに戻って来たんだ」
そう言ってアーネスト様は、わたしの額にそっと口づける。心の中に温かな何かが優しく降り積もっていくような感覚がした。
「今度は俺がミーナを守る。絶対に死なせはしない。生き抜いて、今度こそちゃんと約束を守るから」
凛と力強いアーネスト様の声に、心が大きく震える。
(もう、十分に幸せなのに)
わたしはあの日、アーネスト様と再会できただけで幸せだった。一目お会いできた――――それだけで、一生分の幸せを使い果たしたって、そう思った。
その上、二度目の人生では契約妃のお役目をいただけた。アーネスト様の役に立てて、こんなにもお側に居られて――――十分すぎる。あり得ないくらい幸せだ。それなのに。
(この上、わたしは『求めて』も良いのだろうか)
ここに居続けることを。契約以外の何かを。
そう尋ねるだけの勇気を、今はまだ持ち合わせていない。けれど、縋るようにしてわたしを抱き締めるアーネスト様を見つめながら、わたしは密かに涙を流したのだった。
『ここが俺の秘密基地だよ!』
誰かがわたしに向かって笑っている。男の子だ。顔はよく見えないけど、繋いでいる手がとても温かい。
『ミーナだけに特別に見せてあげる』
そう言って男の子が指さした先には、わたしのよく知っている建物があった。金剛宮だ。今とちっとも変わっていない。
『そんな顔しないで? 絶対また会えるから』
男の子がそう言って笑った。おぼろげだった輪郭がハッキリと見え始める。今と変わらない優しい笑顔。
『アーネスト様』
そうだ――――この男の子はアーネスト様だ。涙がポロポロと零れる。アーネスト様はわたしの涙をそっと拭った。
『泣かないで。大きくなったら俺がミーナを迎えに行くよ』
『迎えに?』
『うん。だから、大きくなったら、ミーナが俺のお嫁さんになってね』
『お嫁さん? アーネスト様、お嫁さんってなに?』
『え? うーーん……お嫁さんは、美味しいご飯をたくさん食べれるし、可愛いドレスをたくさん着られるんだ。あと、俺とずっと一緒に居られる』
『そうなの?』
そう言ってわたしはピタリと泣き止んだ。
『うん。だから、離れている間もちゃんと頑張るんだよ?』
『うん! わたし、頑張る』
これは夢?それともわたしの記憶の一部なのだろうか。
(きっと夢だろうな)
アーネスト様がわたしをお嫁さんにしてくれるわけがない。そんなの、おとぎ話ですら聞かないような、馬鹿げた話だ。
だけど、これが夢なら、少しぐらい素直になっても良いよね?アーネスト様に『好き』って伝えても、彼に『わたしを好きになって欲しい』と思うことも自由だ。覚めないなら、それはわたしにとっての現実になる。
『好きだよ、ミーナ。約束、絶対に忘れないでね』
あぁ、なんて幸せな夢なんだろう。このまま、ずっと――――。
「ミーナ」
ドクンと大きく身体が跳ね、一気に身体が重たくなる。さっきまでと同じように、誰かがわたしの手を握っている。違うのは、その手がとても大きいことだ。
「ミーナ」
アーネスト様の声がわたしを呼ぶ。手の甲に吹きかかる吐息が温かくて擽ったい。柔らかな感触に胸が疼いた。
(――――身体が動かない)
自分が自分じゃないみたいだった。身体中どこもかしこも怠くて熱くて堪らない。喉がカラカラだった。瞼が重くて目が明けられない。顔が浮腫んでパンパンに腫れているのが分かる。
(だけど、生きてる?)
初めて死んだときには感覚が無かったからよく分からないけど、多分わたしは生きている。アーネスト様の契約妃として生きた世界線のままで、なんとか生き残れたらしい。
「アーネスト様……」
自分ではそう言ったつもりだけど、声は殆ど出なかった。虫の息程にか細い吐息を、辛うじて吐いただけ。
「ミーナ!」
だけど、それでもアーネスト様は気づいてくれた。腫れぼったい目の隙間から、アーネスト様の顔が微かに見える。
俄かに周囲がザワザワし始めた。医者を呼ぶ声や侍女たちがバタバタと移動する音、色んな音が聞こえてくる。だけど、どんなに騒がしい中でも、アーネスト様の声だけが真っ直ぐわたしの耳に届く。アーネスト様は、今にも消え入りそうな声で、『ミーナ』と何度も何度もわたしの名前を呼んでいた。
「ごめんなさい、アーネスト様」
そう言ったつもりだけれど、アーネスト様に聞こえているのかは分からない。アーネスト様はわたしの胸に顔を埋めていた。温かい。身体が微かに震えている。気のせいかもしれないけど。
「心配掛けて、ごめんなさい」
アーネスト様は優しい人だから。きっと倒れたのがわたしじゃなくても、こんな風に心配してくださるんだと思う。だけど、彼の心は今、間違いなくわたしに向けて注がれているから。
「生きた心地がしなかった」
アーネスト様はそう口にした。ポツリと、他の誰にも聞こえないぐらいの声で、そう呟く。
「そんなことじゃいけませんよ」
わたしの声がアーネスト様に届いているのかは分からない。それでも、必死になって言葉を紡ぐ。
「わたしは、アーネスト様をお守りするために死に戻って来たんですから」
だから今後、わたしが死ぬことがあったとしても、アーネスト様は悲しんではいけない。
わたしはただの契約妃。彼を守る駒の一つ。それがわたしの存在意義であり、ここに――――アーネスト様の側に――――居ても良い理由なのだから。
「違うよ」
アーネスト様はそう言った。顔を上げ、わたしの手をギュッと握り、真っ直ぐにこちらを見つめている。
「ミーナは俺と――――幸せになるために、ここに戻って来たんだ」
そう言ってアーネスト様は、わたしの額にそっと口づける。心の中に温かな何かが優しく降り積もっていくような感覚がした。
「今度は俺がミーナを守る。絶対に死なせはしない。生き抜いて、今度こそちゃんと約束を守るから」
凛と力強いアーネスト様の声に、心が大きく震える。
(もう、十分に幸せなのに)
わたしはあの日、アーネスト様と再会できただけで幸せだった。一目お会いできた――――それだけで、一生分の幸せを使い果たしたって、そう思った。
その上、二度目の人生では契約妃のお役目をいただけた。アーネスト様の役に立てて、こんなにもお側に居られて――――十分すぎる。あり得ないくらい幸せだ。それなのに。
(この上、わたしは『求めて』も良いのだろうか)
ここに居続けることを。契約以外の何かを。
そう尋ねるだけの勇気を、今はまだ持ち合わせていない。けれど、縋るようにしてわたしを抱き締めるアーネスト様を見つめながら、わたしは密かに涙を流したのだった。
10
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
辺境伯の溺愛が重すぎます~追放された薬師見習いは、領主様に囲われています~
深山きらら
恋愛
王都の薬師ギルドで見習いとして働いていたアディは、先輩の陰謀により濡れ衣を着せられ追放される。絶望の中、辺境の森で魔獣に襲われた彼女を救ったのは、「氷の辺境伯」と呼ばれるルーファスだった。彼女の才能を見抜いたルーファスは、アディを専属薬師として雇用する。
【本編,番外編完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
婚約破棄されたので隣国に逃げたら、溺愛公爵に囲い込まれました
鍛高譚
恋愛
婚約破棄の濡れ衣を着せられ、すべてを失った侯爵令嬢フェリシア。
絶望の果てに辿りついた隣国で、彼女の人生は思わぬ方向へ動き始める。
「君はもう一人じゃない。私の護る場所へおいで」
手を差し伸べたのは、冷徹と噂される隣国公爵――だがその本性は、驚くほど甘くて優しかった。
新天地での穏やかな日々、仲間との出会い、胸を焦がす恋。
そして、フェリシアを失った母国は、次第に自らの愚かさに気づいていく……。
過去に傷ついた令嬢が、
隣国で“執着系の溺愛”を浴びながら、本当の幸せと居場所を見つけていく物語。
――「婚約破棄」は終わりではなく、始まりだった。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる