ダークナイト・ヴァンパイア ~宵闇の王子~

哀楽

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第五章:この愛、永遠に

第四話:永久の愛を誓いますか?

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 最初は唇を合わせては離し、また口付けてーーの繰り返しだった。
 もっと、激しくしてほしい。
 さっきみたいに体が溶けそうになるほど、熱いキスがほしい。
 自分から舌を入れると、エルヴィスは一瞬目を見開いたが、嬉しそうに微笑みを浮かべる。俺の願いに応えるように、何度も舌を吸い上げては口内を舐め上げる。
「ん、エル、ヴィス・・・・・・もっと」
「どうした? ねだるのが本当にうまいな」
 俺の腰を抱いていた腕が、シャツの裾から中へ侵入する。なぞるように肌を伝い、上へ上へ上ってくる。
「絹のような肌だな」
 彼の手が肌を撫でると、体がゾクゾクとした奇妙な感覚に包まれる。
 震えて体をしならせていると、エルヴィスの手が俺の胸をまさぐった。
 指先が胸の突起を掠めると、胸部から腰まで、電流が通過したような衝撃が駆け抜ける。
「あーーっ」
 自分の意思に反して口から飛び出た声に、顔が熱くなる。口を押さえて顔を背けると、再び胸を甘い痺れが襲った。
 エルヴィスの指が胸の粒を擦るたび、俺の体はビクビクと震える。それに合わせるように、嬌声も漏れ出た。
「や、あっ、んーーっ」
「可愛い・・・・・・」
 耳元で囁かれ、鳥肌が立つ。
 声すら俺の神経をかき乱し、侵していく。
 まだ胸を触られているだけなのに、俺のモノは股の間でじょじょに欲望を膨らませ始めていた。
 人間だったとき、女相手でも、ここまで興奮したことはない。
 やはり、エルヴィスだからーーか。
 俺の心をかき乱し、全てをかっさらっていく。
「ん、ぅ・・・・・・っ」
「大丈夫か?」
「へ、へーき・・・・・・」
「そうか」
 軽く口づけをし、エルヴィスは胸から手を離した。
 寂しさとわずかな安堵感が、じんわりと広がっていく。
 深呼吸を繰り返して呼吸を整えていると、いきなり履いていたズボンを下げられた。
「エルヴィスーー!?」
 驚いて体を起こしたが、俺の視界に入ったのは、熱く立ち上がったモノをくわえ込んだ、エルヴィスの姿だった。 興奮して隆起していたモノが、ねっとりと暖かい口内に含まれ、これまで感じたことのない疼きが腰を襲う。
 ヴァンパイアは表皮は冷たいのに、なぜか内部は熱を持っている。
 その理由が分からなかったが、きっと、この為だ。
 従兄の舌が茎を舐め上げ、先端をきつく吸うと、背筋が反る。
 寒気に近い快楽が押し寄せ、俺は喘いだ。
「やあっ、あ、ああっ」
 エルヴィスの顔が上下すると同時に、俺の口からも恥ずかしいほど声が漏れる。
 我慢できない。押し殺せない。
 触れてもいないのに、自分のモノが今にも何かを吐き出してしまいそうなほど、堅く張りつめているのが分かった。
「い、やーーあ、ん・・・・・・!」
 何か、腰のあたりで渦巻いている。
 熱が股の間へ集まっていく。
 この熱を爆発させてしまったら、俺はどうにかなってしまいそうだ。
「や、える・・・・・・何か、くるっ」
「いい。そのまま出せ」
「お願い、離し、てぇっ」
 従兄の頭を掴んで、身をよじる。
 もうすぐそこまで熱が迫っている。
 足の頭の先からつま先まで、全身が強ばる。
 ぴんと伸びた足がシーツを蹴り、しわを作った。
「ぁあ、あーーや、出る、で・・・・・・あああっ」
 エルヴィスの口がすぼまり、根本から一気に絞り上げられると、俺の熱は勢いよく彼の口内に飛び出した。
 ビクビクと芯が震え、従兄の口内で震え続ける。
「あ・・・・・・」
 腰から全身に快感が突き抜け、俺の意識がふわふわと浮くようだ。
 ベッドに体を投げ出したまま惚けていると、不意に両足が持ち上げられた。
 まだ体を包む倦怠感が抜けていない。
 よろよろと状態を起こして従兄を見ると、彼は自分の人差し指を舐め、俺の尻のつぼみにあてがった。
 直後、激しい異物感が下部を襲う。
 肉をかき分け、エルヴィスの指がゆっくり侵入してくる。
 ヴァンパイアは排泄を必要としない為、めったに尻など触れない。せいぜい、繁殖行為の時だけだ。
 それでも、自分の体の中に何かが入り込んでくる感触は、気持ち悪かった。
 俺は枕を抱き抱え、顔を押しつけて耐えた。
「動かすぞ」
 従兄の問いに、俺は頷く。
 エルヴィスの指はゆるりとうねりだし、俺の孔を広げるように、円を描き始めた。
「う・・・・・・っ」
「すまない、辛いか?」
「だい、じょうぶ・・・・・・」
「もう少しすれば濡れてくる。我慢してくれ」
「ぬ、れる?」
「習っただろう? お前のように子を宿す体のヴァンパイアは、女のように孔内が濡れる」
 ああ、確かそんなような事を習ったっけ。
 でも、ここまで苦しいなんて聞いてない。
 がちがちに固まっている俺の孔は、未だすぼまったままだ。
 いつまで腹を内側から抉られるような感覚に耐えればいいのかと思ったとき、入り口ばかり解きほぐしていた従兄の指が、奥へと進み始めた。
「あ・・・・・・うっ」
 まだ潤滑の悪い孔内を、かき分けるようにしてエルヴィスの指が突き進む。
 最奥まで到達すると、彼の指先が俺の中の何かを掠めた。
 その途端、先ほどの比ではない快感が、脳天まで貫いた。
「ああっ」
「これか・・・・・・」
「や、エルヴィス、やめっーーんああっ」
 俺が大きく反応した場所に狙いを絞り、兄の指が躍動する。
 ぐりぐりと指の腹で押されると、先ほど果てる直前に感じた感覚が腰にまとわりついた。
 熱を吐き出してぐったりとしていた俺のモノも、再び過多さを取り戻し、反り返る。
 エルヴィスは空いていた手でそれを握り、上下にしごき上げた。
 中から、外から、大きすぎる快感が俺の脳内を支配する。
「ぁ、あン・・・・・・も、やあっ」
「濡れてきた・・・・・・ここがいいか? どうだ?」
「嫌・・・・・・おかしく、なるーー!」
「穴も解けてきた。受け入れるために体が目覚め始めたな」
 そう言って、エルヴィスは何の前触れもなく二本目、三本目の指を俺の中に入れる。
 はじめこそ苦しいが、尻の奥を責められるたび、俺の強ばった孔は柔らかくほぐれていった。
 全身で、エルヴィスを求めているのが分かる。
「エ、ル・・・・・・挿れて・・・・・・」
「しかし、まだーー」
「おねが、い。もう・・・・・・欲しいっ」
「ーーっ」
 エルヴィスは勢いよく指を引き抜くと、身にまとっていた服を全て脱ぎ捨て、氷の彫刻のように美しい裸体を、俺の前に差し出した。
 引きちぎるように俺の服もはぎ取ると、俺の膝裏に手を差し込み、下半身を持ち上げた。
 解けた孔の入り口がエルヴィスの前にあられもなく晒され、俺はみをよじらせた。
「嫌、エルヴィス・・・・・・!」
「煽るな。ーーもう、歯止めが利かない」
 俺は何も奉仕していないというのに、エルヴィスのモノは雄々しくいきり立ち、天を仰いでいる。
 武器のようにそり立つそれを掴み、エルヴィスは俺の孔にあてがった。孔にぬるついた感触とともに、熱いモノが押しつけられる。
「入れるぞ?」
「ん、来て・・・・・・!」
 エルヴィスは前屈みになって俺の上半身を抱きしめると、自分のモノをゆっくり、少しずつ挿入し始めた。
 熱くて硬いものが、せり上がってくる。
 息が詰まりそうなほど苦しい。
「か、は・・・・・・っ」
「す、すまない、やはりーー!」
「嫌っ、このまま、お願い!」
 エルヴィスの体をきつく抱きしめ、俺は首を振るった。
 この程度の痛み、今まで従兄が一人で抱えてきた苦しみを考えれば、耐えられる。
 なにより、エルヴィスを受け入れたい。
 この身を持って、彼の全てをーー。
「ーーん、全部、入ったぞ」
 少し苦しそうに眉根を寄せ、エルヴィスが言った。
 小刻みに体を振るわせる彼が愛おしく、とても妖艶だ。
 俺は抱きついたまま、従兄の耳にかじりついた。
「んンっ、動いて・・・・・・」
「は、本当にねだるのがうまい・・・・・・!」
 エルヴィスは俺の腰を持ち、様子をうかがいながら腰を前後に揺らし始めた。
 エルヴィスが中に入り込むたび、入り口がじくじくと痛む。
 気持ちよさはほとんどないが、あふれ出している密が内部を潤し、じょじょに滑りが良くなってきた。
 うめき声しか出していなかった俺が、自分でも驚くほど甘く切ない声を発している。
 奥が突かれるたび、嬌声は大きくなった。
「ん、あっ、はーーああっ」
「ーーっ、王子・・・・・・っ」
「んぅっ、名前・・・・・・俺の名前、呼んで」
 いつまでも王子呼ばわりは嫌だ。
 俺の御名を呼んで欲しい。
「エルヴィス、お願い」
「ライアン、ライアンーー!」
「んあ、ああっ、ひあ・・・・・・っ」
 俺の名を呼びながら、何度も穿たれる熱い矛先が、俺のもっとも弱い部分を容赦なく打ち付ける。
 腰が痺れ、脳内が白んだ。
 あまりの快感につま先まで足がぴんと伸び、背が反る。
 そのせいでより深くエルヴィスが中に入り、強すぎる刺激が互いを襲う。
「ライアン、愛してる。永遠に、お前を愛する!」
「あ、あン、ふ、あああっ」
 もう、好きという気持ちがあふれて止まらない。
 エルヴィス、好き。
 この世の誰よりも、お前が好きだ。
 かけがえのない俺の伴侶。
「も、もう・・・・・・ダメぇっ」
「ーーく、私も・・・・・・っ」
 エルヴィスの腰の動きが激しくなる。
 背骨がきしむほど強く突き動かされ、何度目かのピストンにより、俺のものと、俺の中で熱が爆発した。
「や、くる、くるーーんあああああっ」
「う、ん・・・・・・っ」
 全身が焼かれるように果てしなく、熱い感覚に、俺たちは身を任せる。
 互いを抱き合ってベッドに横たわると、余韻を残す熱を、しばらく味わった。
「ライアン、大丈夫か?」
 少し疲れた様子のエルヴィスが、俺の顔に張り付いた髪を払いながら訊ねる。
 俺は二度も果てたせいか、頷くのが精一杯だった。
 ひどく、眠い。
 エルヴィスの体に身を寄せ、彼の体が発する甘い香りを肺いっぱいに吸い込んだ。
「エルヴィス、大好き」
「知ってる」
「ふふ、なんだ、それ・・・・・・」
 とろりとかすむ視界に、エルヴィスの笑みが映る。
 この笑顔を、ずっと見ていたい。
「ライアン、眠いか? 少し眠れ」
「ん、エルヴィス・・・・・・」
「ライアン?」
 エルヴィスが首を傾げているが、俺の瞼はもう落ちきっている。
 目が覚めたら、おはようのキスとともにもう一度言おう。
 エルヴィス、愛しているーーと。
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