転生先はミミックでしたよ

志位斗 茂家波

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誕生・ダンジョン生活編

スキルテスト:その1

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……さてと、まずは俺の名前をディーと決めたところで、あたりの情報とスキルについて検証していこう。


 スキルは「収納」「無限魔力」「大魔法辞典」「錬金釜」「強奪の食事」「鑑定眼」「言語処理」「見えざる手」と多々あるからな。

 まずは、「鑑定眼」でこの位置情報が分からないかどうか確認だ。


「『鑑定眼』発動!!」

 なお、念のために言うならばこのようにスキルをわざわざ言う必要ない。

 気分とかノリで叫びたいんだよ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
現在地点:ダンジョン『ブレイク・コモンセンス』23階層
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 おおっ!!まさか本当に現在位置を鑑定できるとは驚きだよ!!


 って、「ダンジョン」……どう考えても物凄くいやな予感しかしないのだが。

 そういえば、この辺って洞窟の内部のように思っていたけど……まさか。


――――――――――――――――――――――――――――――――
『ダンジョン』
迷宮とも呼ばれ、世界各地に自然に出没する施設。
世界が気まぐれに生み出すとも言われており、最下層には「ダンジョンコア」というダンジョンが存在するための核となるものと、「ダンジョンマスター」と呼ばれるダンジョン内最強のモンスターが存在する。
資源が豊富であり、鉱山よりも多くの鉱石を採掘可能な事や、モンスターを討伐すれば様々なドロップがあるためプラスのようにも思えるが、数年に一度の割合で、ダンジョンからモンスターがあふれだす「モンスターパニック」という現象や、常にモンスターで満ちていることからハイリスクハイリターンな場所ともいえる。

『ブレイク・コモンセンス』
この世界にあるダンジョンの中で、フレイム地方で3大超難関ダンジョンと呼ばれる一つである。全部で100階層丁度あり、最下層にたどり着くまで何も問題なく出くわさずに全速力で人間が突っ切ったとしても、100日はかかると言われている。基本、一階層に1日の計算。

――――――――――――――――――――――――――――――――

 一階層で何もなくて1日だとして、仮にここから出るとして23階層あるわけだから……人間だったら23日もかかるのか。それも何もない状態で、モンスターに出くわしてもなく順調であるならばの話である。


 まぁ、まだいろいろと確かめたいのでまだ動く気はないけどな。そのあたりは後日考えるとしてだな……ん?



「グルルルルルルル……」

 ふと、何かの唸り声がしたのでその方向を見て見れば、あらいやだめっちゃでかいワンコが睨んでいるではありませんか。

 凶暴そうな唸り声とは裏腹に、めっちゃもこもこしている見た目だ。

―――――――――――――――――――――――――――――――
「シープウルフ」
羊のような毛並みを持つオオカミのモンスター。
その毛皮は並大抵の攻撃が通じず、魔法攻撃でしか倒せない厄介なモンスターであり、ダンジョンにしか出現しない。
ドロップするのは「ウール100%の高級コート」
―――――――――――――――――――――――――――――――


 うん、ダンジョンだからそりゃモンスターも出るよね。

 今まで何も近付いてきていなかったけど、時間がたってようやく出てきたのだろうか。

 ま、ちょうどいい実験台になってもらおう。


「グガァァァァ!!」

 うなり声をあげて、シープウルフはとびかかって来た。

 群れで来るのが定石に思えるが、どうやら単独行動している個体の模様。

 そして、魔法攻撃のみ効果的という事は、さっそくスキルが試せるいい相手である。

「『大魔法辞典』からのおすすめはっと、『ファイヤー』!!」

 どうやら普通に炎を吐く魔法のようで、目の前に魔法陣のようなものが展開されて、炎が噴き出して、一気に襲い掛かった。









……加減が分からなかったけど、これってつまりあれだ。

 某有名なセリフであろう「メ〇ゾーマではない。ただのメ〇だ」みたいなことになっちゃった。

 そう、ディーは思いながら目の前であっという間に焼け崩れたシープウルフを見つめたのであった。

 加減とかよく調べておかないと、万が一にでも人と出くわして戦闘になったら、何も残らなくなるよなこれ。
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