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6章 悪意と善意、トラブルメーカーと苦労人
6-10 実は結構、侵食してまして
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「…なるほど、帝国の方でも襲撃事件ですカ」
フィーにフィリアを狙った、襲撃者たちの情報。
事前に準備をして対策をしてきたようで、それぞれ圧倒的な実力を前に簡単に打ち破られてはいるものの、ただの襲撃ではないことを示していた。
それぞれの襲撃者に共通しているのは、普通では手に入れにくいような対策手段や、そもそも狙う相手が魔剣士というよりも、ドラゴンそのものだということであり、襲ってくることに関しての目的はまだ理解できる。
だが、その背後に関して、襲ってくる輩を仕向けた相手の思惑に関しては、いくつか想定できることがあり、どれなのか絞るのは難しいだろう。
「ドラゴンの力、あるいはその血肉など利用する手段としては数多くありますからね…最初から堂々と公表してくれた苦労はないのですガ、情報を吐き出させたところで、その先までは見えませんカ」
「いや、流石に堂々とした公表しながら襲撃する馬鹿はいないんじゃないの?」
「それが世の中、探せばいたりするんですよネ」
そんなどうでもいい事はさておき、どこから仕向けられてきたかという事は、既に判明していたりするのである。
帝国と王国の両方で襲撃事件を引き起こしたようだが、そのものたちがやってきた場所に関してはどちらも同じ国だったのだ。
「神聖国の方で、雇われて向かってきた感じですね…魔獣討伐数の偽装などもありましたし、どうもキナ臭い情勢のようデス」
仕向けてきた相手は、ファルン神聖国。先日の調査で怪しい疑惑が浮上してきたようだが、今回の件でさらに色濃くヤバそうな気配が出てきている。
そもそも、ドラゴンを狙ってくる時点で、既にまともじゃない気もするのだが…まともじゃないからこそ、狙ってきているとも考えられるだろう。
「神聖国の方で、何が起きているのか少し調査をしてみましたが…表の方では、通常通りの国として動いており、怪しい所は一見何も無いように見えるようデス」
「表の方ではなのか…じゃぁ、裏の方は?」
「まっくろくろすけデス。怪しい組織や業者、その他違法薬物なども運び込まれているようで、どう考えてもやらかしているのがうかがえるでしょう」
普通に調査しても、表しか見えてこないほどの偽装もかけられていたらしい。
だが、相手が悪かったようだ。ゼナの手にかかれば、どんな調査もあらほらさっさと簡単に終えてしまい、裏の方までしっかりと暴いてしまったのである。
暴いたら暴いたで、どう考えてもさらなる厄介事を丁寧に準備している最中というう厄ネタしかなかったようだが‥‥それでも、まだ不明な点も多い。
「ただ、周辺エネルギーの変化や、魔獣の偽装討伐数なども計測してみると、おそらくは国の中心部の方で…神聖国の中央にある大神殿あたりに、大きなものがありますね」
「詳細までは、わからないのか?」
「ハイ。何かがあるという事は計測できますが、妨害システムがかなり用意されているようで、詳細なデータまでは不明。それに、どうやら以前見事に姿を隠して強襲してきた破神布とか言う組織も出入りをしていた痕跡もあるようで、そこから面倒な技術が輸入されて、使用されている可能性も大きいでしょウ」
面倒事にさらなる面倒事を重ね掛けして、よりやばい化学反応を引き起こしている可能性が大きいらしい。
ただ、調べてみると破神布とかいう組織に関しては、本件からは既に抜け出しているというか…どちらかと言えば、技術だけを利用された形で、関われていない状態でもあるそうだ。
「何でそこまで分かるんだよ」
「そこはまぁ、色々伝手がありますのデ。相手が組織であれば、そこに潜り込ませるものも用意できるのデス」
何を潜り込ませたのか、何をしでかす気なのかはわからないが、それならまだ良いだろう。
問題は、何をしでかしてくるのかわからない神聖国の方である。
これがただの悪党や魔獣の集団であれば、力ずくでやれるのだが…表向きは友好国として各国と交流を持っている国だけに、その表の見せかけを隠れ蓑にしているせいで、動きづらい。
相手が単純ならまだしも、そうでもないような相手に関しては、なかなか難しい状況を用意されてしまうのであった‥‥‥
「しかも、技術的に流れたのは培養関係や、その他生体技術らしいですし…かなり面倒なことになりそうデス」
「いつぞやかの狂竜戦士みたいなのを作ろうとしているとか・・・うわぁ、勘弁してほしい」
それを考えたら、ある意味フィリアはその手の輩たちにとっては完成品とも言えなくもないんだよな。なぜか俺の細胞とかを使っているはずなのに、女の子になっているのは謎だが。
「それは単純に、母体とかの目的も考えていた可能性もありますネ」
‥‥‥余計に嫌な可能性が出てきた。人って倫理観とか大事なものを失ったら、それこそ想像を超えたやばい事に手を出せるのかもしれない。
フィーにフィリアを狙った、襲撃者たちの情報。
事前に準備をして対策をしてきたようで、それぞれ圧倒的な実力を前に簡単に打ち破られてはいるものの、ただの襲撃ではないことを示していた。
それぞれの襲撃者に共通しているのは、普通では手に入れにくいような対策手段や、そもそも狙う相手が魔剣士というよりも、ドラゴンそのものだということであり、襲ってくることに関しての目的はまだ理解できる。
だが、その背後に関して、襲ってくる輩を仕向けた相手の思惑に関しては、いくつか想定できることがあり、どれなのか絞るのは難しいだろう。
「ドラゴンの力、あるいはその血肉など利用する手段としては数多くありますからね…最初から堂々と公表してくれた苦労はないのですガ、情報を吐き出させたところで、その先までは見えませんカ」
「いや、流石に堂々とした公表しながら襲撃する馬鹿はいないんじゃないの?」
「それが世の中、探せばいたりするんですよネ」
そんなどうでもいい事はさておき、どこから仕向けられてきたかという事は、既に判明していたりするのである。
帝国と王国の両方で襲撃事件を引き起こしたようだが、そのものたちがやってきた場所に関してはどちらも同じ国だったのだ。
「神聖国の方で、雇われて向かってきた感じですね…魔獣討伐数の偽装などもありましたし、どうもキナ臭い情勢のようデス」
仕向けてきた相手は、ファルン神聖国。先日の調査で怪しい疑惑が浮上してきたようだが、今回の件でさらに色濃くヤバそうな気配が出てきている。
そもそも、ドラゴンを狙ってくる時点で、既にまともじゃない気もするのだが…まともじゃないからこそ、狙ってきているとも考えられるだろう。
「神聖国の方で、何が起きているのか少し調査をしてみましたが…表の方では、通常通りの国として動いており、怪しい所は一見何も無いように見えるようデス」
「表の方ではなのか…じゃぁ、裏の方は?」
「まっくろくろすけデス。怪しい組織や業者、その他違法薬物なども運び込まれているようで、どう考えてもやらかしているのがうかがえるでしょう」
普通に調査しても、表しか見えてこないほどの偽装もかけられていたらしい。
だが、相手が悪かったようだ。ゼナの手にかかれば、どんな調査もあらほらさっさと簡単に終えてしまい、裏の方までしっかりと暴いてしまったのである。
暴いたら暴いたで、どう考えてもさらなる厄介事を丁寧に準備している最中というう厄ネタしかなかったようだが‥‥それでも、まだ不明な点も多い。
「ただ、周辺エネルギーの変化や、魔獣の偽装討伐数なども計測してみると、おそらくは国の中心部の方で…神聖国の中央にある大神殿あたりに、大きなものがありますね」
「詳細までは、わからないのか?」
「ハイ。何かがあるという事は計測できますが、妨害システムがかなり用意されているようで、詳細なデータまでは不明。それに、どうやら以前見事に姿を隠して強襲してきた破神布とか言う組織も出入りをしていた痕跡もあるようで、そこから面倒な技術が輸入されて、使用されている可能性も大きいでしょウ」
面倒事にさらなる面倒事を重ね掛けして、よりやばい化学反応を引き起こしている可能性が大きいらしい。
ただ、調べてみると破神布とかいう組織に関しては、本件からは既に抜け出しているというか…どちらかと言えば、技術だけを利用された形で、関われていない状態でもあるそうだ。
「何でそこまで分かるんだよ」
「そこはまぁ、色々伝手がありますのデ。相手が組織であれば、そこに潜り込ませるものも用意できるのデス」
何を潜り込ませたのか、何をしでかす気なのかはわからないが、それならまだ良いだろう。
問題は、何をしでかしてくるのかわからない神聖国の方である。
これがただの悪党や魔獣の集団であれば、力ずくでやれるのだが…表向きは友好国として各国と交流を持っている国だけに、その表の見せかけを隠れ蓑にしているせいで、動きづらい。
相手が単純ならまだしも、そうでもないような相手に関しては、なかなか難しい状況を用意されてしまうのであった‥‥‥
「しかも、技術的に流れたのは培養関係や、その他生体技術らしいですし…かなり面倒なことになりそうデス」
「いつぞやかの狂竜戦士みたいなのを作ろうとしているとか・・・うわぁ、勘弁してほしい」
それを考えたら、ある意味フィリアはその手の輩たちにとっては完成品とも言えなくもないんだよな。なぜか俺の細胞とかを使っているはずなのに、女の子になっているのは謎だが。
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‥‥‥余計に嫌な可能性が出てきた。人って倫理観とか大事なものを失ったら、それこそ想像を超えたやばい事に手を出せるのかもしれない。
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