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死人の村 2
人食い
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アキラが勢いよく扉を開けると、そこにはさっきあったのと同じような目つきの悪い老人たちがひしめいていた。どうやら、食事中らしく夢中で何かを貪り食っているのだが、手にしているのは何かの肉のようだ。よく見ると、殺してもぎ取ったばかりらしく血が滴っている。アキラ「食事中らしいな。」その手に取っているものを見てみゆきが、嗚咽をこらえられなくなった。「ウェッ…」武「だいじょうぶか?」
みゆきの目でとらえたのは、老人の手に持った肉だ、それは、もぎ取った人の左足だった。
「まずいところに、来たようだな…」
アキラは老人たちに聞こえない様に、小声で呟いた。武「帰ったほうがいいんじゃない?」
みゆきが気づかずに前へ出てしまう。そして、真逆的に武とアキラはあとづさりをしてしまう。みゆきだけが取り残された形になるのだった。「オゥイェ、そこのオンナァー。コッチエコぅぃー。ウマソゥナ肉ゥー。」武が、急いで前へ出てみゆきの手を引き、後退させる。そして、前に、アキラが一歩出る。
甚太郎は夢を見ていた。みゆきがまだ子供で、龍二がみゆきを膝の上に乗せている。
龍二「なぁ、みゆき。みゆきは大きくなったら何になりたい?」
目尻が下がり、本当に愛おしいものに見せる笑顔だというのが分かる。隆二はみゆきの顔を覗き込んだ。
みゆき「えへへ、教えない~」
隆二「ダメ!」
みゆき「お嫁さん♥」
隆二「す、好きな男の子がいるのか?」
みゆき「いる!」
隆二「だれ?」
みゆき「パパ!」
甚太郎は泣いていた。そして叫ぶ。「隆二いくな!」そして目覚めると、甚太郎はつぶやくのだった。「みゆき…」
アキラ「武!遠慮は無用だ!」
アキラは短刀を左手に持つと、老人の首を右から左へかいた。ブシュッ…。
老人は床に転がる。しかし、首から流れた血はすぐに止まり、しばらくして起き上がる。これを繰り返すのだった。「これは、死人…(しびと)」アキラは低く呻く。「みゆき、武!ここを出るぞ!」そう言うと身体を翻して、一目散に扉をこじ開けて外へ飛び出す。
「すぐに出るぞ、みゆき!鷹を呼べ!」
みゆきは「無理だよ!巣に送り返しちゃったもん…。」
少し、言い合いになるが、すぐに3人は村を出ようと村の入口へ帰るのだった。
みゆきの目でとらえたのは、老人の手に持った肉だ、それは、もぎ取った人の左足だった。
「まずいところに、来たようだな…」
アキラは老人たちに聞こえない様に、小声で呟いた。武「帰ったほうがいいんじゃない?」
みゆきが気づかずに前へ出てしまう。そして、真逆的に武とアキラはあとづさりをしてしまう。みゆきだけが取り残された形になるのだった。「オゥイェ、そこのオンナァー。コッチエコぅぃー。ウマソゥナ肉ゥー。」武が、急いで前へ出てみゆきの手を引き、後退させる。そして、前に、アキラが一歩出る。
甚太郎は夢を見ていた。みゆきがまだ子供で、龍二がみゆきを膝の上に乗せている。
龍二「なぁ、みゆき。みゆきは大きくなったら何になりたい?」
目尻が下がり、本当に愛おしいものに見せる笑顔だというのが分かる。隆二はみゆきの顔を覗き込んだ。
みゆき「えへへ、教えない~」
隆二「ダメ!」
みゆき「お嫁さん♥」
隆二「す、好きな男の子がいるのか?」
みゆき「いる!」
隆二「だれ?」
みゆき「パパ!」
甚太郎は泣いていた。そして叫ぶ。「隆二いくな!」そして目覚めると、甚太郎はつぶやくのだった。「みゆき…」
アキラ「武!遠慮は無用だ!」
アキラは短刀を左手に持つと、老人の首を右から左へかいた。ブシュッ…。
老人は床に転がる。しかし、首から流れた血はすぐに止まり、しばらくして起き上がる。これを繰り返すのだった。「これは、死人…(しびと)」アキラは低く呻く。「みゆき、武!ここを出るぞ!」そう言うと身体を翻して、一目散に扉をこじ開けて外へ飛び出す。
「すぐに出るぞ、みゆき!鷹を呼べ!」
みゆきは「無理だよ!巣に送り返しちゃったもん…。」
少し、言い合いになるが、すぐに3人は村を出ようと村の入口へ帰るのだった。
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