15 / 37
魔力測定
しおりを挟む
魔力を測定するときに使われるという不思議な部屋に連れて来られた。
シャーロットさんは自分が話すとジュリアスが噛み付いてくるからなのか、ここに来るまで、こっちよ、くらいしか言わなかった。
ほとんど無言で、私が身分の高いこの二人に連行されているからか周りから、あの子一体何やらかしたんだ?という声が聞こえて気まずい思いをした。
……身分の高い人だよね??まあ私からすると貴族ってだけで身分高いなってなるけど!
っと、そうだ今はそんなことよりこの場所のこと。
この部屋の扉は色んな装飾が施されており、入る前から威圧を感じた。
ジュリアスがたぶんシリカ先生から預かったのであろう大きな鍵を取り出し扉に近付けると、ガチャリと鍵の開く音が聞こえ扉が自動で開いた。
鍵穴がないのに鍵の形なの、タイトルが夢鍵だからなのかと首を傾げながら中に入ると、急に空気が変わった感じがしてうわぁっと小さく言葉が漏れた。
部屋の広さは50mくらい……かな。広いような狭いような微妙な広さだ。
床に白と黒の石がまるでチェス盤のように広がっていて、部屋の中央に直径10mほどの魔法陣が刻まれている。
石を削ってそこに貝殻の内側を液体にして流し込んだような、あ、あれだ螺鈿細工のような感じ。
他にもっと身近なものがあったはず……と考え、自分の目元に手を当てる。
………フィリアの瞳は蛋白石のようなと思っていたけど、螺鈿の方が近いかもしれない。
同じ色で、魔力を測定する部屋の中央に魔法陣が。
魔法学校に行かせて、そこから物語が始まるのだから魔法関係だろうとは考えていた。
けどそれが急に出てきて驚いてしまう。
「………あの、私はどうすればいいですか?」
色の事を聞いてみたい。シャーロットさんはこの夢鍵について詳しく知っている可能性が高いし。
でももし知らなかった時、どうすればいいのかわからない。
不安になって、色については流して何をすればいいかを訪ねる。
「え?……ええ、そうね……。
とりあえず、その魔法陣の中央に立ってもらえるかしら。」
「はい!分かりました!」
手荷物を壁際の邪魔にならないであろう場所に置いて、小走りで言われた位置に移動する。
先生と歩いている時にはあんなに積まずいたのに……。あれは先生関係で何かあったからなのだろうかと思っていると、シャーロットさんとジュリアスがなにかを話している。
彼女の方はコロコロと表情が変わり、彼の方は何であんなにも顔を歪めるのか、不思議。
ギスギスしてるけどやっぱりあれ戯れたようにしか見えないんだよなぁなんて考えていると、ジュリアスがボソボソと言葉を紡ぎ、私の足元の魔法陣がゆっくりと光り始める。
「ではフィリアさん、今から魔力測定を始めます。
今から私のいうものを頭の中で強く思い浮かべてください。」
「……はい!」
私が町で魔力が高いと判断されたのは、簡単な魔法を難なく使い、一度も魔力不足で体調が悪くなったりしたことがないからだ。
それを不思議に思ったら両親が、世間話程度に言ったのがどんどん広まって、気付くとこのフロロフィア魔法学校に通うようにと通知が来た。
………本当はもっとややこしい言い方で、しっかりと学ばないと命に関わるだのを言われたからだけど。
だから魔力を測定するのは初めてで、少し体が強張っているのを感じ、その緊張を解そうということと想像しやすいようにと、目を瞑る。
あ、この光ポカポカしてる。
安直な例えだが春の陽だまりの中にいるような、そんな清々しい暖かさだ。
このまま眠ってしまいたくなる心地よさに、一度首を振って眠気を飛ばす。
「よろしくお願いします!」
自分に気合いを入れる意味も込めて、大きく声を出した。
シャーロットさんは自分が話すとジュリアスが噛み付いてくるからなのか、ここに来るまで、こっちよ、くらいしか言わなかった。
ほとんど無言で、私が身分の高いこの二人に連行されているからか周りから、あの子一体何やらかしたんだ?という声が聞こえて気まずい思いをした。
……身分の高い人だよね??まあ私からすると貴族ってだけで身分高いなってなるけど!
っと、そうだ今はそんなことよりこの場所のこと。
この部屋の扉は色んな装飾が施されており、入る前から威圧を感じた。
ジュリアスがたぶんシリカ先生から預かったのであろう大きな鍵を取り出し扉に近付けると、ガチャリと鍵の開く音が聞こえ扉が自動で開いた。
鍵穴がないのに鍵の形なの、タイトルが夢鍵だからなのかと首を傾げながら中に入ると、急に空気が変わった感じがしてうわぁっと小さく言葉が漏れた。
部屋の広さは50mくらい……かな。広いような狭いような微妙な広さだ。
床に白と黒の石がまるでチェス盤のように広がっていて、部屋の中央に直径10mほどの魔法陣が刻まれている。
石を削ってそこに貝殻の内側を液体にして流し込んだような、あ、あれだ螺鈿細工のような感じ。
他にもっと身近なものがあったはず……と考え、自分の目元に手を当てる。
………フィリアの瞳は蛋白石のようなと思っていたけど、螺鈿の方が近いかもしれない。
同じ色で、魔力を測定する部屋の中央に魔法陣が。
魔法学校に行かせて、そこから物語が始まるのだから魔法関係だろうとは考えていた。
けどそれが急に出てきて驚いてしまう。
「………あの、私はどうすればいいですか?」
色の事を聞いてみたい。シャーロットさんはこの夢鍵について詳しく知っている可能性が高いし。
でももし知らなかった時、どうすればいいのかわからない。
不安になって、色については流して何をすればいいかを訪ねる。
「え?……ええ、そうね……。
とりあえず、その魔法陣の中央に立ってもらえるかしら。」
「はい!分かりました!」
手荷物を壁際の邪魔にならないであろう場所に置いて、小走りで言われた位置に移動する。
先生と歩いている時にはあんなに積まずいたのに……。あれは先生関係で何かあったからなのだろうかと思っていると、シャーロットさんとジュリアスがなにかを話している。
彼女の方はコロコロと表情が変わり、彼の方は何であんなにも顔を歪めるのか、不思議。
ギスギスしてるけどやっぱりあれ戯れたようにしか見えないんだよなぁなんて考えていると、ジュリアスがボソボソと言葉を紡ぎ、私の足元の魔法陣がゆっくりと光り始める。
「ではフィリアさん、今から魔力測定を始めます。
今から私のいうものを頭の中で強く思い浮かべてください。」
「……はい!」
私が町で魔力が高いと判断されたのは、簡単な魔法を難なく使い、一度も魔力不足で体調が悪くなったりしたことがないからだ。
それを不思議に思ったら両親が、世間話程度に言ったのがどんどん広まって、気付くとこのフロロフィア魔法学校に通うようにと通知が来た。
………本当はもっとややこしい言い方で、しっかりと学ばないと命に関わるだのを言われたからだけど。
だから魔力を測定するのは初めてで、少し体が強張っているのを感じ、その緊張を解そうということと想像しやすいようにと、目を瞑る。
あ、この光ポカポカしてる。
安直な例えだが春の陽だまりの中にいるような、そんな清々しい暖かさだ。
このまま眠ってしまいたくなる心地よさに、一度首を振って眠気を飛ばす。
「よろしくお願いします!」
自分に気合いを入れる意味も込めて、大きく声を出した。
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
悪役令嬢に転生したけど、知らぬ間にバッドエンド回避してました
神村結美
恋愛
クローデット・アルトー公爵令嬢は、お菓子が大好きで、他の令嬢達のように宝石やドレスに興味はない。
5歳の第一王子の婚約者選定のお茶会に参加した時も目的は王子ではなく、お菓子だった。そんな彼女は肌荒れや体型から人々に醜いと思われていた。
お茶会後に、第一王子の婚約者が侯爵令嬢が決まり、クローデットは幼馴染のエルネスト・ジュリオ公爵子息との婚約が決まる。
その後、クローデットは体調を崩して寝込み、目覚めた時には前世の記憶を思い出し、前世でハマった乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生している事に気づく。
でも、クローデットは第一王子の婚約者ではない。
すでにゲームの設定とは違う状況である。それならゲームの事は気にしなくても大丈夫……?
悪役令嬢が気付かない内にバッドエンドを回避していたお話しです。
※溺れるような描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
※少し設定が緩いところがあるかもしれません。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
悪役令嬢に転生したので、みんなのために自分から破滅することにした
やんやんつけバー
恋愛
悪役令嬢に転生したと気づいた瞬間、私は一秒で全ての選択肢を計算した。正攻法でも、逃げ道でも、誰かが傷つく。だから自分から破滅してやろう──。その覚悟は正しかったはずなのに、なぜか私の行動が人を救い始める。好き勝手に生きているつもりが、誰かの英雄になってしまう。これは、破滅を目指した悪役令嬢の、意図せぬ奮闘記。
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる