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東太平洋海戦
第59話 仲間の形
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隆雄と立島はハワイに向けて妻の信恵と麻子に見送られながら出征した。
ハワイへの道中アメリカ艦隊と対峙したが第一連合艦隊や航空隊の活躍で日本側の勝利に終わった
アメリカ艦隊と対峙した情報はオーストラリアにいる南雲忠一乗艦の戦艦紀伊率いる第四連合艦隊へと打電された
「我敵航空艦隊ト対峙ス、之ノ対応ヲ第四連合艦隊二願ウ」
「我、了解セリ、貴艦隊ハソノママハワイヘ」
という旨の通信がされた
途中ハプニングはあったものの艦隊は無事ハワイへと着くことが出来た
立島が先ず向かったのはハワイ海軍航空隊だった
「陸軍の上等兵が何の用だ」
「ここに山本隆雄がいるはずなのですが」
「山本大尉なら確かに先程宿舎に入られたが如何様で来た」
「立島と言えば分かりますただ会いに来ただけです」
「大尉殿は忙しいのだ帰れ」
門兵はダルそうに軽くあしらってくる
「取り次いでくれませんか」
「取り次ぎなどせずともお忙しい中話などかけられん」
立島は上等兵で門兵は上等兵曹でたった1つしか変わらないのに上官というのはみんなこんなものなのかと思った
「どうした上島」
そのさらに上官であろう兵士がでてきた
「山本大尉殿に会わせろというのです」
「陸軍の上等兵か、隊長の友人か?」
隊長と言うことは隆雄の部隊の人らしい
「はい」
「よし待ってろ」
「田辺飛曹長!?」
「今日は訓練も何も無い隊長殿も暇しておられる」
そして10分も経たないうちに隆雄が出てくる
「おう」
「ほんとに会えるとは思わなかったな」
「おい!大尉殿に敬語を使え!」
「幼なじみだ気にしないでくれ、まぁ偶然ってやつさどっか回ろうか」
「あぁ」
2人はバーに来た
アメリカの本場のバーのようで小洒落ている店だ
「あら、タカオじゃない」
「やぁエミリ」
「そちらは?」
「幼なじみの立島だ」
「下の名前は?」
「健二です」
「ケンジね!座って座って!今日は日本酒もあるわよ!」
「お、それくれ」
「よく来るのか?」
「ああ部下とよく来るよ」
立島は隆雄でもこんなところに来るのかと思った
内地にいる時の隆雄からは全く想像がつかないしむしろこういうとこは苦手だと思っていた
それとは別に違和感も感じた。
それはアメリカ人が日本の階級の着いている軍服を着ていたからだ
「なぁ、なんでアメ公が日本の軍服着てんだよ」
「ここの人はアメ公なんかじゃない。立派な帝国陸軍の軍人だよ」
「そうだぜ!上等兵!俺たちは帝国軍人だ!」
階級章を見ると伍長だった
「下士官!?」
「はは!見ろよあの顔!たまげてるぜ!」
立島が笑われる
「ジェームスだったっけ?お前もよくここにいるよな」
「おう!お前は...見た事ねぇ階級章だな」
「俺は海軍だからな見慣れなくて当然だよ」
「おー!ネイビーか!ジャパニーズネイビーには歯が立たねぇ!」
「当たり前でしょー?タカオはこの世界でいちばん強い戦闘機乗りなのアンタらが勝とうなんてね1億年早いわよ!」
「彼女みたいだなアンタ」
立嶋がちょっかいをかける
「この前振られたわ、奥さんいるって」
「告白したんか!?」
「冗談よ」
「くっ...」
また笑われ悔しがる
「ははは!あ、そういえばあんた階級なんなんだ?」
「ん、あぁ、気にしなくていい」
「いや、気になる!教えてくれよ!奢るから!」
「金には困ってない」
「えー!そりゃねぇぜ!」
「大尉」
「おい!立島!」
「ん?もっかい」
「大尉」
「大尉?誰が?」
「こいつです」
「こいつって、えっ、」
「はぁ、」
「タカオって言ったよな?で、大尉?」
「おいおいおい!オーストラリアの英雄様じゃねぇか!」
「あとあと!ドーバーの悪魔な!」
2人が初めて聞いた異名が出てきた
「ドーバーの悪魔なんて初めて聞いたな」
「イギリスじゃ有名だぜ?ナチスについてきたたった12機の日本軍戦闘機に30機以上落とされた悪魔の日」
「ロンドン空襲は日本軍がいなければ阻止できたって話まで出てる」
隆雄はあの頃は無名のパイロットだったはずなのに自分とわかっている理由が知りたくなってきた
「なんで俺だってわかったんだ?」
「そりゃ、あんたのとこのエンブレムさ」
「兜か?」
「そうそう侍のヘルメットだよ。あれを見たら逃げろなんてことも言われてるよな」
一○六空から受け継いだ兜の部隊章は敵軍の間でも有名らしい
「俺は陸軍航空隊なんだがな、あんたと戦ったことがある」
「そうなのか」
「初めて日本軍がパールハーバーを攻撃した日だ」
「P40で迎撃に上がった瞬間だったよな」
「ああ」
「全機アタックポジション!」
「イエッサー!」
攻撃隊形に移ろうとした時だった
目の前から零戦が4機ヘッドオンをしてきた
「やれぇ!」
ヘッドオンした両軍だったがジェームスたちの隊長と4番機が撃ち落とされた
「ブーン隊長!」
「ゲリー!」
4番機のゲリーはパラシュートを開いたが
ブーンはそのままP40と共に地に消えていった
ここまで5分もかかっていない
あっという間に仲間を失った
上空に残された2人にできることは何も無かった
1番近いボイラー飛行場からも煙が上がっているしパールハーバーからも既に煙が上がっていた
「オー....シッツ...」
「俺らは、もう、何も出来ない、不時着しよう...」
「賛成だ」
結局何も出来ず山に不時着した
「こんな感じで一瞬でやられたのさ」
「多分それ俺じゃないな」
「え?」
「俺はその時多分乱戦状態だった」
「他の奴らと戦ってたのか。」
「ああ俺は宮崎さんの二番機だったからな」
「ミヤザキ?」
「ああ、オアフ島沖での空戦の時に戦死した」
「じゃああれはあくまでただの平隊員だったってか!?それにしちゃ強すぎるだろ!」
「ほとんどのやつは平隊員だろ」
「まぁ、そうか、でも味方からしたらこんなに頼もしい仲間はいねぇよな!」
「そう言ってくれると嬉しいよ」
「そういや陸軍航空隊って言ったよな」
「ああ」
「一式戦乗ってんのか?」
「いーや俺たちが乗ってるのはハヤブサじゃねぇよ」
「違うのか」
「ガッカリすんなよな俺が乗ってるのはヒエンだよ」
5人は立島をからかい談笑し飲み潰れ朝を迎えそれぞれ帰る場所に帰ったとさ
ハワイへの道中アメリカ艦隊と対峙したが第一連合艦隊や航空隊の活躍で日本側の勝利に終わった
アメリカ艦隊と対峙した情報はオーストラリアにいる南雲忠一乗艦の戦艦紀伊率いる第四連合艦隊へと打電された
「我敵航空艦隊ト対峙ス、之ノ対応ヲ第四連合艦隊二願ウ」
「我、了解セリ、貴艦隊ハソノママハワイヘ」
という旨の通信がされた
途中ハプニングはあったものの艦隊は無事ハワイへと着くことが出来た
立島が先ず向かったのはハワイ海軍航空隊だった
「陸軍の上等兵が何の用だ」
「ここに山本隆雄がいるはずなのですが」
「山本大尉なら確かに先程宿舎に入られたが如何様で来た」
「立島と言えば分かりますただ会いに来ただけです」
「大尉殿は忙しいのだ帰れ」
門兵はダルそうに軽くあしらってくる
「取り次いでくれませんか」
「取り次ぎなどせずともお忙しい中話などかけられん」
立島は上等兵で門兵は上等兵曹でたった1つしか変わらないのに上官というのはみんなこんなものなのかと思った
「どうした上島」
そのさらに上官であろう兵士がでてきた
「山本大尉殿に会わせろというのです」
「陸軍の上等兵か、隊長の友人か?」
隊長と言うことは隆雄の部隊の人らしい
「はい」
「よし待ってろ」
「田辺飛曹長!?」
「今日は訓練も何も無い隊長殿も暇しておられる」
そして10分も経たないうちに隆雄が出てくる
「おう」
「ほんとに会えるとは思わなかったな」
「おい!大尉殿に敬語を使え!」
「幼なじみだ気にしないでくれ、まぁ偶然ってやつさどっか回ろうか」
「あぁ」
2人はバーに来た
アメリカの本場のバーのようで小洒落ている店だ
「あら、タカオじゃない」
「やぁエミリ」
「そちらは?」
「幼なじみの立島だ」
「下の名前は?」
「健二です」
「ケンジね!座って座って!今日は日本酒もあるわよ!」
「お、それくれ」
「よく来るのか?」
「ああ部下とよく来るよ」
立島は隆雄でもこんなところに来るのかと思った
内地にいる時の隆雄からは全く想像がつかないしむしろこういうとこは苦手だと思っていた
それとは別に違和感も感じた。
それはアメリカ人が日本の階級の着いている軍服を着ていたからだ
「なぁ、なんでアメ公が日本の軍服着てんだよ」
「ここの人はアメ公なんかじゃない。立派な帝国陸軍の軍人だよ」
「そうだぜ!上等兵!俺たちは帝国軍人だ!」
階級章を見ると伍長だった
「下士官!?」
「はは!見ろよあの顔!たまげてるぜ!」
立島が笑われる
「ジェームスだったっけ?お前もよくここにいるよな」
「おう!お前は...見た事ねぇ階級章だな」
「俺は海軍だからな見慣れなくて当然だよ」
「おー!ネイビーか!ジャパニーズネイビーには歯が立たねぇ!」
「当たり前でしょー?タカオはこの世界でいちばん強い戦闘機乗りなのアンタらが勝とうなんてね1億年早いわよ!」
「彼女みたいだなアンタ」
立嶋がちょっかいをかける
「この前振られたわ、奥さんいるって」
「告白したんか!?」
「冗談よ」
「くっ...」
また笑われ悔しがる
「ははは!あ、そういえばあんた階級なんなんだ?」
「ん、あぁ、気にしなくていい」
「いや、気になる!教えてくれよ!奢るから!」
「金には困ってない」
「えー!そりゃねぇぜ!」
「大尉」
「おい!立島!」
「ん?もっかい」
「大尉」
「大尉?誰が?」
「こいつです」
「こいつって、えっ、」
「はぁ、」
「タカオって言ったよな?で、大尉?」
「おいおいおい!オーストラリアの英雄様じゃねぇか!」
「あとあと!ドーバーの悪魔な!」
2人が初めて聞いた異名が出てきた
「ドーバーの悪魔なんて初めて聞いたな」
「イギリスじゃ有名だぜ?ナチスについてきたたった12機の日本軍戦闘機に30機以上落とされた悪魔の日」
「ロンドン空襲は日本軍がいなければ阻止できたって話まで出てる」
隆雄はあの頃は無名のパイロットだったはずなのに自分とわかっている理由が知りたくなってきた
「なんで俺だってわかったんだ?」
「そりゃ、あんたのとこのエンブレムさ」
「兜か?」
「そうそう侍のヘルメットだよ。あれを見たら逃げろなんてことも言われてるよな」
一○六空から受け継いだ兜の部隊章は敵軍の間でも有名らしい
「俺は陸軍航空隊なんだがな、あんたと戦ったことがある」
「そうなのか」
「初めて日本軍がパールハーバーを攻撃した日だ」
「P40で迎撃に上がった瞬間だったよな」
「ああ」
「全機アタックポジション!」
「イエッサー!」
攻撃隊形に移ろうとした時だった
目の前から零戦が4機ヘッドオンをしてきた
「やれぇ!」
ヘッドオンした両軍だったがジェームスたちの隊長と4番機が撃ち落とされた
「ブーン隊長!」
「ゲリー!」
4番機のゲリーはパラシュートを開いたが
ブーンはそのままP40と共に地に消えていった
ここまで5分もかかっていない
あっという間に仲間を失った
上空に残された2人にできることは何も無かった
1番近いボイラー飛行場からも煙が上がっているしパールハーバーからも既に煙が上がっていた
「オー....シッツ...」
「俺らは、もう、何も出来ない、不時着しよう...」
「賛成だ」
結局何も出来ず山に不時着した
「こんな感じで一瞬でやられたのさ」
「多分それ俺じゃないな」
「え?」
「俺はその時多分乱戦状態だった」
「他の奴らと戦ってたのか。」
「ああ俺は宮崎さんの二番機だったからな」
「ミヤザキ?」
「ああ、オアフ島沖での空戦の時に戦死した」
「じゃああれはあくまでただの平隊員だったってか!?それにしちゃ強すぎるだろ!」
「ほとんどのやつは平隊員だろ」
「まぁ、そうか、でも味方からしたらこんなに頼もしい仲間はいねぇよな!」
「そう言ってくれると嬉しいよ」
「そういや陸軍航空隊って言ったよな」
「ああ」
「一式戦乗ってんのか?」
「いーや俺たちが乗ってるのはハヤブサじゃねぇよ」
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「ガッカリすんなよな俺が乗ってるのはヒエンだよ」
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