58 / 115
東太平洋海戦
第58話 友達
しおりを挟む
隆雄達は立島と秦野の結婚式に参列していた
「麻子!綺麗!」
「語彙力どうしたのよ」ハハハ
「いやぁ綺麗すぎてさ」アハハ
「将校ともなるとかっこいいな」
「陸軍は階級に問わず軍装が綺麗じゃないか」
「んーまぁそうなのかもな」
そうして式が始まり恙無く終わった
「おめでとう」
「ありがとう、ハワイでもよろしく頼むよ」
「あぁ、つってもあんまり頻繁には会えないと思うけどな」
「まぁそうだよな。陸軍と海軍、航空兵と歩兵、大尉と上等兵じゃいくらなんでもな」
「訓練も忙しいし出撃もいつ入るか分からないからな」
「そうだな、まぁ!しばらくは内地だ!」
「あぁ、よし今日は思いっきり飲むかな」
「おぉ!」
「隆雄くん、また潰さないでね?」
「頑張る」
案の定潰した
4人は時々集まり、やがてとうとう出征の時が来た
「行ってらっしゃいませ、武運長久をお祈り致します」
信恵が隆雄に頭を下げる
「健二!死なないでね!」
「麻子、出征する兵士に死んじゃダメなんて言わないの。こういう時は武運長久をお祈り致しますって」
「そ、そうなの、武運長久をお祈り致します!」
「「行ってまいります」」
「「はい!」」
立島は輸送船に乗り込み、隆雄は赤城に乗り込んだ。
沖に出た艦隊は輸送船を囲むように集結し輪形陣を組みながらハワイをめざした
ハワイまで残り1800海里のところでその時はやってきた
アメリカの空母艦隊が北太平洋を南に大きく迂回しオセアニアに迫ろうとしていたところにばったり出くわした
艦隊の艦船の中は警報が鳴り響く
「な、何だこの警報...」
陸軍の兵士たちは訳が分からず混乱する
「敵艦隊発見の報あり繰り返す敵艦隊発見の報あり」
「敵艦隊だと!?」
「おい!甲板に出てみろ!」
立島も甲板に出るとそこには赤城がいた
赤城の上には既に新型の零戦六四型がいた
「あの中に隆雄が....」
「山本一番!出る!」
プロペラの回転数が上がりタイヤがゆっくりと動き出す。そしてタイヤが甲板を離れる
ハワイ第四部隊の初陣である。
「す、すげぇ...」
「頼んだぞぉ!」
そこに放送が入る
「総員対空戦闘用意。繰り返す。総員対空戦闘用意。対空警戒を厳となせ」
バタバタと海軍の兵士が機銃などの持ち場に着く
「三番機銃!対空戦闘用意よし!」
「二番機銃も用意よし!」
立島はピリッとした空気を感じ取った
(これが戦場...)
「全員鉄帽被っとけ。」
班長の指示に従ってみんなヘルメットを被る
「右舷前方!敵機!仰角45!」
海軍の機銃手が叫ぶと横の機銃でも同じことが繰り返される
立島は右舷前方を恐る恐る見てみると、そこには敵の攻撃隊が目の前を覆った
「おい...なんだよ...あれ...」
直後敵の攻撃機数機が火を吹きながら高度を下げていく、先程の友軍の戦闘機隊が敵機を落とした
「やれやれ!海軍航空隊!」
しかし敵機は近づいてくる
ズドォォォォン
「!?」
大和の主砲の音に陸軍の兵士たちが驚く
パァァァァン
大和から放たれた砲弾が敵の真上で弾けた
その破片が当たったのか敵機がどんどん落ちていく
「見たか陸軍!これが大和の主砲五式弾だ!」
自慢げに水兵達がドヤ顔してくる
対航空用五式徹甲散弾、三式徹甲弾を改良した最新式の徹甲弾である。
それで数は減ったものの敵機は艦隊に近づいてきた
そして今度は真上にある四式三連装機銃が応戦を始める。
立島がふと空に目をやると目の前にヘルダイバーがいた
「っ!...」
死ぬ、そう思った
グォォォォォン
ヘルダイバーが近づいてくる
ズバババババ
今度は機銃の音だ、しかしヘルダイバーは撃っていないし
弾は横からヘルダイバー目掛けて飛んできていた
直後ヘルダイバーが海面に突っ込んだと同時に立島の目の前を日の丸が通り過ぎた
隆雄の零戦がヘルダイバーを落としたのだ
「うぉぉぉ!」
輸送船内で歓声が湧く
隆雄は超低空で輸送船の横を握りこぶしを上げながら通り過ぎていく。
「たかおぉ!ありがとぉ!」
「知り合いなのか?」
「はい!幼なじみなんです!」
立島が自慢げに話した
他の輸送船が被弾したが幸い負傷者だけで済んだ
この戦いで日本側の損害は負傷者多数、迎撃機未帰還6、戦死2人、対するアメリカ軍の損害は攻撃隊未帰還26機、直掩戦闘機未帰還16機、戦死96人だった
日本側は防衛に徹したため艦隊近くでの空戦となり生きているものは駆逐艦に救助された
「麻子!綺麗!」
「語彙力どうしたのよ」ハハハ
「いやぁ綺麗すぎてさ」アハハ
「将校ともなるとかっこいいな」
「陸軍は階級に問わず軍装が綺麗じゃないか」
「んーまぁそうなのかもな」
そうして式が始まり恙無く終わった
「おめでとう」
「ありがとう、ハワイでもよろしく頼むよ」
「あぁ、つってもあんまり頻繁には会えないと思うけどな」
「まぁそうだよな。陸軍と海軍、航空兵と歩兵、大尉と上等兵じゃいくらなんでもな」
「訓練も忙しいし出撃もいつ入るか分からないからな」
「そうだな、まぁ!しばらくは内地だ!」
「あぁ、よし今日は思いっきり飲むかな」
「おぉ!」
「隆雄くん、また潰さないでね?」
「頑張る」
案の定潰した
4人は時々集まり、やがてとうとう出征の時が来た
「行ってらっしゃいませ、武運長久をお祈り致します」
信恵が隆雄に頭を下げる
「健二!死なないでね!」
「麻子、出征する兵士に死んじゃダメなんて言わないの。こういう時は武運長久をお祈り致しますって」
「そ、そうなの、武運長久をお祈り致します!」
「「行ってまいります」」
「「はい!」」
立島は輸送船に乗り込み、隆雄は赤城に乗り込んだ。
沖に出た艦隊は輸送船を囲むように集結し輪形陣を組みながらハワイをめざした
ハワイまで残り1800海里のところでその時はやってきた
アメリカの空母艦隊が北太平洋を南に大きく迂回しオセアニアに迫ろうとしていたところにばったり出くわした
艦隊の艦船の中は警報が鳴り響く
「な、何だこの警報...」
陸軍の兵士たちは訳が分からず混乱する
「敵艦隊発見の報あり繰り返す敵艦隊発見の報あり」
「敵艦隊だと!?」
「おい!甲板に出てみろ!」
立島も甲板に出るとそこには赤城がいた
赤城の上には既に新型の零戦六四型がいた
「あの中に隆雄が....」
「山本一番!出る!」
プロペラの回転数が上がりタイヤがゆっくりと動き出す。そしてタイヤが甲板を離れる
ハワイ第四部隊の初陣である。
「す、すげぇ...」
「頼んだぞぉ!」
そこに放送が入る
「総員対空戦闘用意。繰り返す。総員対空戦闘用意。対空警戒を厳となせ」
バタバタと海軍の兵士が機銃などの持ち場に着く
「三番機銃!対空戦闘用意よし!」
「二番機銃も用意よし!」
立島はピリッとした空気を感じ取った
(これが戦場...)
「全員鉄帽被っとけ。」
班長の指示に従ってみんなヘルメットを被る
「右舷前方!敵機!仰角45!」
海軍の機銃手が叫ぶと横の機銃でも同じことが繰り返される
立島は右舷前方を恐る恐る見てみると、そこには敵の攻撃隊が目の前を覆った
「おい...なんだよ...あれ...」
直後敵の攻撃機数機が火を吹きながら高度を下げていく、先程の友軍の戦闘機隊が敵機を落とした
「やれやれ!海軍航空隊!」
しかし敵機は近づいてくる
ズドォォォォン
「!?」
大和の主砲の音に陸軍の兵士たちが驚く
パァァァァン
大和から放たれた砲弾が敵の真上で弾けた
その破片が当たったのか敵機がどんどん落ちていく
「見たか陸軍!これが大和の主砲五式弾だ!」
自慢げに水兵達がドヤ顔してくる
対航空用五式徹甲散弾、三式徹甲弾を改良した最新式の徹甲弾である。
それで数は減ったものの敵機は艦隊に近づいてきた
そして今度は真上にある四式三連装機銃が応戦を始める。
立島がふと空に目をやると目の前にヘルダイバーがいた
「っ!...」
死ぬ、そう思った
グォォォォォン
ヘルダイバーが近づいてくる
ズバババババ
今度は機銃の音だ、しかしヘルダイバーは撃っていないし
弾は横からヘルダイバー目掛けて飛んできていた
直後ヘルダイバーが海面に突っ込んだと同時に立島の目の前を日の丸が通り過ぎた
隆雄の零戦がヘルダイバーを落としたのだ
「うぉぉぉ!」
輸送船内で歓声が湧く
隆雄は超低空で輸送船の横を握りこぶしを上げながら通り過ぎていく。
「たかおぉ!ありがとぉ!」
「知り合いなのか?」
「はい!幼なじみなんです!」
立島が自慢げに話した
他の輸送船が被弾したが幸い負傷者だけで済んだ
この戦いで日本側の損害は負傷者多数、迎撃機未帰還6、戦死2人、対するアメリカ軍の損害は攻撃隊未帰還26機、直掩戦闘機未帰還16機、戦死96人だった
日本側は防衛に徹したため艦隊近くでの空戦となり生きているものは駆逐艦に救助された
3
あなたにおすすめの小説
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる