大東亜架空戦記

ソータ

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インド方面攻略戦

第84話 インド洋海戦②

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日本海軍第三連合艦隊、通称インド洋艦隊は
敵大艦隊を発見、攻撃機を飛ばし多少の損害を与えるも、夜を迎え砲雷撃戦へと突入した
敵弾を受け金剛型戦艦二番艦比叡が轟沈寸前まで追い詰められていた

落伍した比叡の横を長門型二番艦陸奥が通り過ぎる
「傾斜が...」
直後比叡がまた爆発を起こす
「うっ!」
「今度は四番砲塔まで....」
今度は陸奥で爆発が起きる
「なんだ!?」
「被害報告急げ!どこに当たった!」
「左舷中央に被弾!されど損害軽微!戦闘行動に支障なし!」
「砲撃続行!全砲門撃ちまくれ!」

「陸奥も被弾!」
「霧島もまた被弾です!」
「この金剛はまだ被弾なし...伊勢、日向も同様か」
「副砲射程に入りました!」
「全砲門撃ち方始め!斉射!」
金剛は再度砲門を開き主砲副砲が一斉に火を噴く
放たれた鉄の雨は敵艦隊を襲う
「目標敵1番艦大炎上!」
「目標変更!周りにいる小型艦艇!」
「てぇ!」
戦艦の主砲弾で敵駆逐艦は一瞬で海の塵となる
「1、2番更に目標変更、各砲に目標は任せようと思います」
「構わん」
「各砲に目標設定を任せる、好きに撃て!」
「ただし残弾には気をつけさせよ」
「了解、尚残弾には気を付けられたし!」

駆逐艦郡は敵艦隊に接近し単縦陣で一定の感覚を起きながら回頭、その際に魚雷を投げ捨てていく
その無数の魚雷は敵艦隊に満遍なく散開され敵艦を捉えていく。
駆逐艦は2、3発当たれば航行不能に陥る
戦艦も撃ち合いの際にある程度損耗しているのか目に見えるほどダメージを被っている
「艦長」
「わかってる、再度回頭!もう一度仕掛る!」
「酸素魚雷装填良いか!」
「1番よし!」
「2番もよし!」
「3番よーし!」
「全魚雷装填完了です」
「取舵いっぱい!」
「とーりかーじ!」
駆逐艦郡は再度反転またも散布角を広げ魚雷をぶちまけていく
敵艦隊も駆逐艦に向け発砲するが気を抜くと日本戦艦からの砲弾が降り注いでくる
「見たかアメ公!これが日本の砲雷撃戦だ!」
「....巡洋艦も副砲を撃ち始めているな」
「そうですな」
「全艦艦隊に復帰せよ!」
駆逐艦郡が艦隊に復帰し戦艦の前に複縦陣の形で入っていく
この時既に比叡は機関浸水のため航行不能。傾斜角は既に60°を超えていた
「神風、時津風より入電、比叡乗組員の救助にあたるとの事です」
「了解した。全艦再度探照灯照射、最大戦速取舵10°」
「探照灯照射!最大戦速!取舵10!」
「利根被弾!」
直後とうとう金剛にも命中弾がでる
「何処だ!」
「艦尾を掠っただけです!戦闘行動に支障はありません!」
「神風より入電!.....」
「なんだ!」
「比叡....轟沈....」
「三式徹甲弾装填」
「は?」
「今は戦闘中、悲しんでる暇は無い。
三式弾を次弾に装填、撃ち方用意」
「長官!仲間が死んでいるのですよ....」
「次弾主砲三式徹甲弾装填!急げ!」
「作戦参謀!」
「黙れ!ここで勝たねば死んだものに顔合わせができん!」
「筑摩被弾!爆発しました!」
「敵戦艦さらに発砲!」
「敵弾こちらに向かってきます!」
静まり返った艦橋には見張り員の叫び声が聞こえてくる
「主砲三式徹甲弾装填よし!」
「1番2番一門ずつ斉射」
「1番2番一門ずつ斉射ぁ!」
地響きのような揺れが艦に響く
「敵戦艦に命中!」
「敵戦艦傾斜してます!」
「畳み掛けろ!主砲副砲全砲門隊列二番艦に照準!」
「照準偏差よし!」
「主砲三式徹甲散弾装填よし!」
「全砲門一斉射!」
金剛が放った砲弾は敵戦艦を的確に打ちのめしていく
「命中多数!」
「3番4番射角に入りました!」
「三式徹甲散弾装填!」
「もう済んでます!」
「副砲装填良し!」
「....」
「......主砲装填よし!」
「全砲門斉射!」
「全砲門斉射!てぇ!」
「敵艦発砲!来ます!」
「ぐぅっ!」
金剛にも命中弾が増える
「被害報告!」
「後部艦橋上部が吹き飛んでます!」
「右舷4番副砲吹き飛びました!」
「中央部機銃群壊滅!」
「少なくはない....か」
「敵艦回頭!」
「退くか!?」
「敵艦こちらに来ます!」
「なっ....」
「丁字戦法!艦隊単縦陣!軽巡、駆逐は単縦陣から外れ敵艦に再度雷撃!」
連合軍艦隊と日本艦隊の距離が近づいていく
その間にも砲戦は続いている
「敵先頭艦撃沈!」
「よぉし!目標を変え次第どんどん撃ちまくれ!」
「敵艦発砲!」
「至近弾多数!」
「次は当ててくるぞ!」
「その前に沈めろ!」
「砲塔旋回!右舷50°!仰角20°!」
「砲塔旋回!右舷50!仰角20!」

「回せ回せ!さっさとしろ!よし!」
「2番主砲射撃用意良し!」
「おいまだか!」
「敵が来るぞ!」
「黙って照準見てろ!次弾装填用意急げ!」
直後ブザーがなる
「てぇ!」
砲塔の中はとてつもない音で周りの何もかもの音がかき消される
先任曹長が何かを叫んでいるが兵たちには聞こえていない
少し経つとだんだん聞こえてくる
「...く....ろ......だ....て...」
しかしまだ何を言っているのか分からない
「早くしろ!次弾装填急げ!」
「モタモタするな!」

時刻は20時を回る
空の月が両軍を見つめるように輝いている
しかし将兵はそんな月を気にも止めずひたすら敵を見ている
「面舵いっぱい!急げ!主砲打ち方用意!」
直後艦橋は静寂に包まれた
敵艦が金剛の主砲の先に捉えられる
「....今だ!てぇ!」
「てぇ!3番4番用意!副砲!間を繋げ!」
轟音が耐えず響き渡る
「敵艦轟沈!目標すぐ後ろの巡洋艦!」
「てぇ!」
連合軍艦隊の前を日本艦隊が通り過ぎる頃には敵艦は1隻も浮かんでいなかった。
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