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第四章 ヴァスキアの再興
37.黒竜現る
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翌朝、ラウラはひどいだるさの中にいた。
下半身に鈍く続く痛みがあって、さらにつらいことに腰痛まで追加されていたからだ。
閨の教本で知ってはいたが、初めての痛みがここまで長引くものだとは。想定外だ。
その元凶はといえば、泣き寝入りしたらしく頬に涙の乾いた跡を残して、それでもすやすやと眠っている。
「当分、一緒に休むのはやめましょう」
眠る前にラウラがそう言ったのが涙の理由だが、仕方のないことだ。ラウラも自分の身体を守らなくてはならない。あんなことが毎夜続けば、医師に診てもらわなくてはならなくなる。
この世の終わりのような表情をして、「もうしないから」とか「加減するから」とか取りすがってきたが、甘い顔を見せてはいけない。
ここはなんとしても身体の回復を優先しなければ。
「殿下、お目覚めください。殿下!」
切羽詰まった声がした。
午前7時。初夜の翌日であることを考えると、無粋な時間に違いない。
それなのにこの大きな声は、かなりの緊急事態だ。
さっと頭を切り換えて、ラウラはシーツを引き被る。着替えは昨日来ていた服しかないのだから、とりあえずの代用だ。
「エカルト、なにか起こったみたいよ。起きて」
隣でラウラの腰をしっかり抱きこんでいるエカルトは、わずかに目を開けて不機嫌な顔を隠しもしない。
「初夜の翌朝は、たとえ国王の来訪であっても断って良いことになっています。だから俺は出ない。出ませんからね」
こんな性格だっただろうか。ルトだったころは、もう少し聞き分けがよかったと記憶している。
とにかく扉の向こうの騎士を放っておくわけにもいかないので、最低限の身づくろいといってもシーツをまいただけだが、とにかく肌を隠して声をかけた。
「お入りなさい。不都合なものは見なかったことにするのよ」
転がり込むように入って来た騎士は、ラウラの姿に慌てて目を伏せる。
「ノルリアンにおいでの太王太后陛下がおいでになります。予想到着時間は午前10時。もう3時間もありません」
ばばさまがおいでになる。ラウラは思わず笑顔になった。
マラークへ嫁いでから3年、お目にかかっていない。お元気だろうか。
でもこの時期に、あのばば様が何をしにおいでになるのか。その思惑が不安でもあるけど、それでも嬉しい方が強い。
「エカルト様、ヴァスキアの太王太后エドラ様がおいでですよ。起きてください」
さすがのエカルトもエドラの名には驚いたようで、見事な腹筋で跳ね起きてくれた。
「エドラ様が? こんな時期に? なんのご用か?」
ほとんどラウラと同じ疑問を口にする。太王太后エドラといえば、三代前の王の妃であって事実上の統治者としてヴァスキアの隆盛をささえた賢妃だ。夫亡き後生国のノルリアンに移住して、そこでもその見識と敏腕をみこまれて準王太后の地位にあるという。その名高い賢妃が、このぼろぼろのヴァスキアに何の用があるというのか。不思議に思って当然だ。
「とにかくお伝えいたしましたからね。午前10時ですよ。それまでに拝謁のお仕度、済ませてくださいよ」
言うだけ言うと、騎士は自分の仕事に戻ってゆく。それはそうだろう。太王太后をお迎えするとなれば、部屋の準備、食事の世話、お茶の支度、こまごまと用意しなければならないものが山積みだ。
城外に出したメイドは今日午後から戻ることになっているらしいが、前倒しで戻ってきてくれと頼みに行くのもおそらく彼の役目なのだろう。
「お部屋の支度とか衣装とか、そんなものにばば様は興味ないと思うわ。今日、こんな混乱している時期にわざわざばば様がおいでになるとしたら、混乱期の方が処理しやすいことをかたづけるため」
「ハーケか?」
「こちらに置いておけば、本当のところはどうあれ表面的には裏切者でしょう。実際に民を虐げてマラークにしっぽを振ったのだから。そしてエカルトは、彼をヴァスキアの法に従って処罰しなくてはならない立場だもの。ハーケ宰相は覚悟しているみたいだから、よけいつらいわよね」
エカルトは目を伏せて項垂れている。ラウラの言うとおりなのだ。
「ここで考えていてもどうしようもないわ。ばば様のお話をまず聞いてみましょう? 考えるのはそれからでいい」
時間がくればわかることを、いまからぐずぐずマイナスの気分で考えるほど無駄なことはない。
「さあ、とにかくこのままでお出迎えはできないのは確かだから。着替えて身支度を整えましょう」
女の身支度に男は不要と、ラウラは寝室からエカルトを追い出した。
いまある服をできるだけ小ぎれいにしてお目にかかるしかないのだ。火熨斗もなければ髪をすく櫛もない。
髪は手櫛でまとめて革ひもでまとめることにする。ドレスは装飾部分をすべてとれば汚れは目立たなくなるはずで、すっきりシンプルな部屋着くらいにはなんとか見えるだろう。化粧は、もう最初からあきらめる。
非常事態なのだ。これくらいで赦していただかなくては。
10時少し前、黒い飛竜にのってその貴婦人はやって来た。
黒い飛竜、ヴァスキアの神獣だ。ノルリアンで保護されていたのかと、ヴァスキアの人々はみな驚いて同時に感激した。
あの戦乱の最中、神殿は閉鎖され異教徒だからと迫害されてきた11年の間、ありがたくも珍しい黒の飛竜たちが、どこで辛い思いをしていることか。心を痛めない民は一人もいなかったのだから。
王城の屋上に降り立った飛竜から、太王太后エドラはひらりと飛び降りた。
輝く銀の髪に深い青の瞳をしたその人は、ラウラの大伯母だというのに見た目はせいぜい20代後半から30歳というところ。つまりとても美しい貴婦人だった。
初めて彼女を目の前にしたヴァスキアの騎士たちは、皆ぼーっと見惚れている。
「ラウラ、よう決心しやったの。褒めてとらすぞ。みごとじゃ」
離婚のことらしい。ラウラの頭を抱え込んで、ぐりぐりと頭を撫でてくれる。
「あのなよなよとした男、はじめからわたくしは好かなかったのじゃ。だがのぅ、国と国との約束は好きの嫌いので決められることでなし。仕方なく嫁がせてはみたが、やはりとびきりの阿呆であった。つらい思いをさせてすまぬの」
「いいえ、ばば様。あれはあれで良い経験になりました。それに今はエカルトが側にいてくれますから」
「そうじゃ。それこそが大事じゃの。そなたらは銀の分銅の姫の番の伴侶じゃ。ヴァスキアは今後どれほど栄えることか。楽しみじゃの」
ばば様エドラがこれほど嬉しそうに笑うのを、ラウラは見たことがない。
ヴァスキアで暮らした日々はそう長くはなかったはずだが、そこに血の縁を作ったエドラにしてみればやはり特別の地なのだろう。
「太王太后陛下、エカルトがご挨拶いたします」
正式に左ひざをついて、騎士の礼をとる。それにエドラは微笑んで立つように促した。
「エカルト、そなたに話があったのじゃ。人払いじゃ。どこか部屋を用意しや」
「承知いたしました。では東の塔、我らの部屋へお運びください」
想定内のことなので、ラウラもエカルトも部屋の準備はしていた。
お茶と簡単なお菓子くらいなら出せるはずだ。
中央塔から東棟への回廊を進みながら、エドラはふいににやりと笑う。
「で、エカルトよ。そなた本懐はもうとげたのかえ?」
ぼんと真っ赤になったエカルトを見て、ばば様エドラが愉快そうに笑う。
「祝着じゃ」
その日の午後には、新国王の初夜成就と城中が笑顔で噂していた。
下半身に鈍く続く痛みがあって、さらにつらいことに腰痛まで追加されていたからだ。
閨の教本で知ってはいたが、初めての痛みがここまで長引くものだとは。想定外だ。
その元凶はといえば、泣き寝入りしたらしく頬に涙の乾いた跡を残して、それでもすやすやと眠っている。
「当分、一緒に休むのはやめましょう」
眠る前にラウラがそう言ったのが涙の理由だが、仕方のないことだ。ラウラも自分の身体を守らなくてはならない。あんなことが毎夜続けば、医師に診てもらわなくてはならなくなる。
この世の終わりのような表情をして、「もうしないから」とか「加減するから」とか取りすがってきたが、甘い顔を見せてはいけない。
ここはなんとしても身体の回復を優先しなければ。
「殿下、お目覚めください。殿下!」
切羽詰まった声がした。
午前7時。初夜の翌日であることを考えると、無粋な時間に違いない。
それなのにこの大きな声は、かなりの緊急事態だ。
さっと頭を切り換えて、ラウラはシーツを引き被る。着替えは昨日来ていた服しかないのだから、とりあえずの代用だ。
「エカルト、なにか起こったみたいよ。起きて」
隣でラウラの腰をしっかり抱きこんでいるエカルトは、わずかに目を開けて不機嫌な顔を隠しもしない。
「初夜の翌朝は、たとえ国王の来訪であっても断って良いことになっています。だから俺は出ない。出ませんからね」
こんな性格だっただろうか。ルトだったころは、もう少し聞き分けがよかったと記憶している。
とにかく扉の向こうの騎士を放っておくわけにもいかないので、最低限の身づくろいといってもシーツをまいただけだが、とにかく肌を隠して声をかけた。
「お入りなさい。不都合なものは見なかったことにするのよ」
転がり込むように入って来た騎士は、ラウラの姿に慌てて目を伏せる。
「ノルリアンにおいでの太王太后陛下がおいでになります。予想到着時間は午前10時。もう3時間もありません」
ばばさまがおいでになる。ラウラは思わず笑顔になった。
マラークへ嫁いでから3年、お目にかかっていない。お元気だろうか。
でもこの時期に、あのばば様が何をしにおいでになるのか。その思惑が不安でもあるけど、それでも嬉しい方が強い。
「エカルト様、ヴァスキアの太王太后エドラ様がおいでですよ。起きてください」
さすがのエカルトもエドラの名には驚いたようで、見事な腹筋で跳ね起きてくれた。
「エドラ様が? こんな時期に? なんのご用か?」
ほとんどラウラと同じ疑問を口にする。太王太后エドラといえば、三代前の王の妃であって事実上の統治者としてヴァスキアの隆盛をささえた賢妃だ。夫亡き後生国のノルリアンに移住して、そこでもその見識と敏腕をみこまれて準王太后の地位にあるという。その名高い賢妃が、このぼろぼろのヴァスキアに何の用があるというのか。不思議に思って当然だ。
「とにかくお伝えいたしましたからね。午前10時ですよ。それまでに拝謁のお仕度、済ませてくださいよ」
言うだけ言うと、騎士は自分の仕事に戻ってゆく。それはそうだろう。太王太后をお迎えするとなれば、部屋の準備、食事の世話、お茶の支度、こまごまと用意しなければならないものが山積みだ。
城外に出したメイドは今日午後から戻ることになっているらしいが、前倒しで戻ってきてくれと頼みに行くのもおそらく彼の役目なのだろう。
「お部屋の支度とか衣装とか、そんなものにばば様は興味ないと思うわ。今日、こんな混乱している時期にわざわざばば様がおいでになるとしたら、混乱期の方が処理しやすいことをかたづけるため」
「ハーケか?」
「こちらに置いておけば、本当のところはどうあれ表面的には裏切者でしょう。実際に民を虐げてマラークにしっぽを振ったのだから。そしてエカルトは、彼をヴァスキアの法に従って処罰しなくてはならない立場だもの。ハーケ宰相は覚悟しているみたいだから、よけいつらいわよね」
エカルトは目を伏せて項垂れている。ラウラの言うとおりなのだ。
「ここで考えていてもどうしようもないわ。ばば様のお話をまず聞いてみましょう? 考えるのはそれからでいい」
時間がくればわかることを、いまからぐずぐずマイナスの気分で考えるほど無駄なことはない。
「さあ、とにかくこのままでお出迎えはできないのは確かだから。着替えて身支度を整えましょう」
女の身支度に男は不要と、ラウラは寝室からエカルトを追い出した。
いまある服をできるだけ小ぎれいにしてお目にかかるしかないのだ。火熨斗もなければ髪をすく櫛もない。
髪は手櫛でまとめて革ひもでまとめることにする。ドレスは装飾部分をすべてとれば汚れは目立たなくなるはずで、すっきりシンプルな部屋着くらいにはなんとか見えるだろう。化粧は、もう最初からあきらめる。
非常事態なのだ。これくらいで赦していただかなくては。
10時少し前、黒い飛竜にのってその貴婦人はやって来た。
黒い飛竜、ヴァスキアの神獣だ。ノルリアンで保護されていたのかと、ヴァスキアの人々はみな驚いて同時に感激した。
あの戦乱の最中、神殿は閉鎖され異教徒だからと迫害されてきた11年の間、ありがたくも珍しい黒の飛竜たちが、どこで辛い思いをしていることか。心を痛めない民は一人もいなかったのだから。
王城の屋上に降り立った飛竜から、太王太后エドラはひらりと飛び降りた。
輝く銀の髪に深い青の瞳をしたその人は、ラウラの大伯母だというのに見た目はせいぜい20代後半から30歳というところ。つまりとても美しい貴婦人だった。
初めて彼女を目の前にしたヴァスキアの騎士たちは、皆ぼーっと見惚れている。
「ラウラ、よう決心しやったの。褒めてとらすぞ。みごとじゃ」
離婚のことらしい。ラウラの頭を抱え込んで、ぐりぐりと頭を撫でてくれる。
「あのなよなよとした男、はじめからわたくしは好かなかったのじゃ。だがのぅ、国と国との約束は好きの嫌いので決められることでなし。仕方なく嫁がせてはみたが、やはりとびきりの阿呆であった。つらい思いをさせてすまぬの」
「いいえ、ばば様。あれはあれで良い経験になりました。それに今はエカルトが側にいてくれますから」
「そうじゃ。それこそが大事じゃの。そなたらは銀の分銅の姫の番の伴侶じゃ。ヴァスキアは今後どれほど栄えることか。楽しみじゃの」
ばば様エドラがこれほど嬉しそうに笑うのを、ラウラは見たことがない。
ヴァスキアで暮らした日々はそう長くはなかったはずだが、そこに血の縁を作ったエドラにしてみればやはり特別の地なのだろう。
「太王太后陛下、エカルトがご挨拶いたします」
正式に左ひざをついて、騎士の礼をとる。それにエドラは微笑んで立つように促した。
「エカルト、そなたに話があったのじゃ。人払いじゃ。どこか部屋を用意しや」
「承知いたしました。では東の塔、我らの部屋へお運びください」
想定内のことなので、ラウラもエカルトも部屋の準備はしていた。
お茶と簡単なお菓子くらいなら出せるはずだ。
中央塔から東棟への回廊を進みながら、エドラはふいににやりと笑う。
「で、エカルトよ。そなた本懐はもうとげたのかえ?」
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