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Intermission
10.転生するならヒロインがいい
そこはまるで見知らぬ場所だった。
高い建物が立ち並んだ異世界。
一人で暮らしていた。
その世界のエリーヌは、黒髪に黒い瞳をしていた。
ちんまりとまるい鼻にのっぺりとした凹凸のない顔。
お世辞にも美人とは言えない。
縁の欠けた安物の鏡に映った自分の顔を見て驚いた。
(え? なにこのブサイク。これがわたし?)
瞬間、エリーヌはそこでのすべてを思い出した。
専門学校を卒業した後、最初に就職したデパートでは食料品売り場に立っていた。
25才を過ぎて退職した。
次の就職先は通信販売の受注部門のコールセンタだった。
朝から晩までヘッドセットをつけて電話の対応をしている。
隣席の声が邪魔にならないようにパーティションで仕切られて、受付台のランプが光ると同時に飛び込む電話に喉をからしながら愛想の良い声を絞り出す。
待ちのコール数が多い時には、対応完了直後に飛び込む電話が延々と続いた。
そんな時には食事はおろかトイレにすら行けない。
なにより聴覚だけで相手の機嫌を推し量るのは、案外神経を使うのだ。
帰宅したらもうぐったりで、家のことどころではない。
部屋干しの洗濯ものがぶらさがる1DKは、狭くて薄暗く所帯じみていて情けない気分になる。
崩れるように合板の床に座り込んで、大きなため息をつく毎日だった。
そんな生活の中で唯一の楽しみは、どっぷりでろでろに甘い乙女ゲームだ。
夢の世界には美しい王子様や名門貴族の若君、騎士や魔法使いがごろごろといて、皆がヒロインにあふれんばかりの愛を注いでくれる。
仕事帰りのコンビニで買ったおにぎり片手に、ひたすらにプレイする。
新しいゲームが出るやすぐに飛びついて、睡眠時間をどのくらい削ったことだろう。
そのゲームの中の1つ。
「エルアディのドラゴンたち」
通称エルドラ。
黄金竜オーディの聖女になるための試験を、ヒロインとライバルの悪役令嬢が受けることになる。
召し上げられた黄金竜の泉地には、竜の血を継ぐ四人の聖使がいて、それぞれとびきりの美青年。
水竜の聖使シモン、火竜の聖使セスラン、風竜の聖使オリヴェル、地竜の聖使アルヴィド。
この四人の誰かと恋をして、黄金竜の泉地に残るというのが正統派エンディングだ。
人気イラストレーターが起こしたキャラクターたちのスチルの美麗さ、そしてキャラクターヴォイスをあてた声優の、腰にくる声がウリの名作ゲームだ。
そしてそのヒロインの名は、エリーヌ・ペロー。
美しい世界でイケメンに囲まれて、とことん愛される。
なんて幸せなんだろう。
「生まれ変われるのなら、エリーヌがいいな」
パッケージを手に、ぽろっとこぼした本音。
「それがおまえの望みか?」
高く透きとおるような声がした。
(え……?)
誰もいないはずの部屋だ。
疲労がたまって、ついに幻聴がきたか。
(早く寝ないといけないかな)
今夜はもう、ゲームはやめよう。
コントローラーを床においた瞬間。
「エリーヌに転生したいと言ったは、本心かと聞いた」
また聞こえた。
「あんた、誰……」
「わたくしは竜后オーディアナ。おまえの望む世界の女王じゃ」
姿は相変わらず見えない。
けれど声は確かに聞こえてくるのだ。
高校生の時に親が離婚して、追い出されるように自立を迫られた。
なんとか専門学校には行かせてもらえたけど、それだって息を殺して小さくなってやっとの思いでだ。
そして現在。
相変わらず暮らしはきつい。
夢も希望も、そんなものはない。
そんなものを持てるのは、豊かに暮らしている人だけだ。
「ほんとにエリーヌにしてくれるの?」
思わず声に出していた。
「わたくしを楽しませよ」
鈴の鳴るような綺麗な笑い声を聞いたのが最後。
次の瞬間、エリーヌは目覚めた。
ペローの家の、エリーヌのベッドの上で。
目覚めたエリーヌは、どうやらエルドラの世界に転生したのだと気づく。
まず驚いた。
そんなことあるはずないと、なけなしの理性で抗ってみる。
けれど夢にしては、あまりにもリアルで詳細な内容ばかりだった。
そこで半信半疑ながら、この世界が本当にゲームのとおりの構成なのかを調べた。
国名、大公家名、そして何より現在の聖使の名前。
そして本当に、本当に、ゲームのとおりの世界だと知る。
狂喜した。
だってヒロインだ。
四人の聖使にもてまくり、愛されまくりのヒロインエリーヌ。
この世は彼女のためだけにある、その女主人公。
その時エリーヌは、十四歳。
十七歳の誕生日までに彼女には聖紋が現れて、黄金竜の泉地に召喚される。
そこで待つのは、とびきりの美青年との甘い恋。
四人が四人とも最初からエリーヌに好意的で、選択肢さえ間違えなければ溺愛ルートへ進む。
あのゲームには、試練の儀と呼ばれる聖女選抜試験があった。
けどこんなものに、まともに関わってはいけない。
さまざまな地域の地理や産業、経済、歴史、芸術、思想、それに異種族の風習や文化、言語もろもろを学習し、現地で実践課題をクリアする。
まともに頑張れば、レベルが上がってゲームの中での行動可能時間が増える仕組みだ。
けれどこれを頑張り過ぎればどんどん聖女としての資質が上がり、早々に竜妃聖女オーディアナに選ばれてしまう。
聖女エンディングなど、もっての外だ。
黄金竜の花嫁、竜妃聖女オーディアナになるということは、四人の聖使の誰とも恋人エンディングが迎えられなかったということだ。
その場合花嫁とは名ばかりの、「一生手つかず綺麗なままの処女ルート」決定なのだ。
ゲームならリセットすれば良いけれど、リアルでリセットが効くかはわからない。
攻略対象の執務室へ日参し、「おしゃべり」コマンドでご機嫌伺いするのが賢いプレイ方法だった。
幸いなことに、ヒロインのライバルである悪役令嬢は、くそ真面目に学習コマンドを連打してくれる。
聖使の好感度がエリーヌの思いどおりに上がることから考えると、ライバルは特に好感度アップの行動はとっていないようだ。
(たしかパウラ・ヘルムダール)
銀色の長い髪にエメラルドの瞳をした切れ長の目の美少女で、いかにも大貴族のご令嬢らしい高慢ちきな女。
悪役令嬢がヘルムダールの直系公女であるのは、意地悪く痛快な思いがする。
くそ真面目な女だった。
選ばれた者にはその責任を果たす義務があるだの、責任を果たすための努力が必要だのと、きれいごとを真正面から信じて試験課題に取り組んでくれる。
確かにきれいな女だったが、ツンツンと感じの悪い女でモテようもない。
悪役令嬢としてはチョロすぎる。
だから何度プレイしても、エリーヌの邪魔にはならなかった。
一生手つかず綺麗なままの処女ルートは、あの女に任せておけば良い。
前世でのエリーヌの推しは、セスランだった。
燃えるような赤い髪の、いかにも名門の出らしい貴公子然とした美貌。
親しくなるまでは冷たいもの言いしかしない彼が、好感度アップにつれてだんだんにデレてくる。
好感度マックスになると、驚くほど甘い言葉で迫ってくれるのだ。
(リアルであれを体験できるなんて!)
さあ、忙しくなってきた。
思い出せる選択肢は、すべて思い出さなければ。
学校用に買ったノートは、ほとんどまっさらなままで残っている。
その1冊を取り出して、鉛筆を走らせた。
これまでで一番集中した、真面目な顔をして。
高い建物が立ち並んだ異世界。
一人で暮らしていた。
その世界のエリーヌは、黒髪に黒い瞳をしていた。
ちんまりとまるい鼻にのっぺりとした凹凸のない顔。
お世辞にも美人とは言えない。
縁の欠けた安物の鏡に映った自分の顔を見て驚いた。
(え? なにこのブサイク。これがわたし?)
瞬間、エリーヌはそこでのすべてを思い出した。
専門学校を卒業した後、最初に就職したデパートでは食料品売り場に立っていた。
25才を過ぎて退職した。
次の就職先は通信販売の受注部門のコールセンタだった。
朝から晩までヘッドセットをつけて電話の対応をしている。
隣席の声が邪魔にならないようにパーティションで仕切られて、受付台のランプが光ると同時に飛び込む電話に喉をからしながら愛想の良い声を絞り出す。
待ちのコール数が多い時には、対応完了直後に飛び込む電話が延々と続いた。
そんな時には食事はおろかトイレにすら行けない。
なにより聴覚だけで相手の機嫌を推し量るのは、案外神経を使うのだ。
帰宅したらもうぐったりで、家のことどころではない。
部屋干しの洗濯ものがぶらさがる1DKは、狭くて薄暗く所帯じみていて情けない気分になる。
崩れるように合板の床に座り込んで、大きなため息をつく毎日だった。
そんな生活の中で唯一の楽しみは、どっぷりでろでろに甘い乙女ゲームだ。
夢の世界には美しい王子様や名門貴族の若君、騎士や魔法使いがごろごろといて、皆がヒロインにあふれんばかりの愛を注いでくれる。
仕事帰りのコンビニで買ったおにぎり片手に、ひたすらにプレイする。
新しいゲームが出るやすぐに飛びついて、睡眠時間をどのくらい削ったことだろう。
そのゲームの中の1つ。
「エルアディのドラゴンたち」
通称エルドラ。
黄金竜オーディの聖女になるための試験を、ヒロインとライバルの悪役令嬢が受けることになる。
召し上げられた黄金竜の泉地には、竜の血を継ぐ四人の聖使がいて、それぞれとびきりの美青年。
水竜の聖使シモン、火竜の聖使セスラン、風竜の聖使オリヴェル、地竜の聖使アルヴィド。
この四人の誰かと恋をして、黄金竜の泉地に残るというのが正統派エンディングだ。
人気イラストレーターが起こしたキャラクターたちのスチルの美麗さ、そしてキャラクターヴォイスをあてた声優の、腰にくる声がウリの名作ゲームだ。
そしてそのヒロインの名は、エリーヌ・ペロー。
美しい世界でイケメンに囲まれて、とことん愛される。
なんて幸せなんだろう。
「生まれ変われるのなら、エリーヌがいいな」
パッケージを手に、ぽろっとこぼした本音。
「それがおまえの望みか?」
高く透きとおるような声がした。
(え……?)
誰もいないはずの部屋だ。
疲労がたまって、ついに幻聴がきたか。
(早く寝ないといけないかな)
今夜はもう、ゲームはやめよう。
コントローラーを床においた瞬間。
「エリーヌに転生したいと言ったは、本心かと聞いた」
また聞こえた。
「あんた、誰……」
「わたくしは竜后オーディアナ。おまえの望む世界の女王じゃ」
姿は相変わらず見えない。
けれど声は確かに聞こえてくるのだ。
高校生の時に親が離婚して、追い出されるように自立を迫られた。
なんとか専門学校には行かせてもらえたけど、それだって息を殺して小さくなってやっとの思いでだ。
そして現在。
相変わらず暮らしはきつい。
夢も希望も、そんなものはない。
そんなものを持てるのは、豊かに暮らしている人だけだ。
「ほんとにエリーヌにしてくれるの?」
思わず声に出していた。
「わたくしを楽しませよ」
鈴の鳴るような綺麗な笑い声を聞いたのが最後。
次の瞬間、エリーヌは目覚めた。
ペローの家の、エリーヌのベッドの上で。
目覚めたエリーヌは、どうやらエルドラの世界に転生したのだと気づく。
まず驚いた。
そんなことあるはずないと、なけなしの理性で抗ってみる。
けれど夢にしては、あまりにもリアルで詳細な内容ばかりだった。
そこで半信半疑ながら、この世界が本当にゲームのとおりの構成なのかを調べた。
国名、大公家名、そして何より現在の聖使の名前。
そして本当に、本当に、ゲームのとおりの世界だと知る。
狂喜した。
だってヒロインだ。
四人の聖使にもてまくり、愛されまくりのヒロインエリーヌ。
この世は彼女のためだけにある、その女主人公。
その時エリーヌは、十四歳。
十七歳の誕生日までに彼女には聖紋が現れて、黄金竜の泉地に召喚される。
そこで待つのは、とびきりの美青年との甘い恋。
四人が四人とも最初からエリーヌに好意的で、選択肢さえ間違えなければ溺愛ルートへ進む。
あのゲームには、試練の儀と呼ばれる聖女選抜試験があった。
けどこんなものに、まともに関わってはいけない。
さまざまな地域の地理や産業、経済、歴史、芸術、思想、それに異種族の風習や文化、言語もろもろを学習し、現地で実践課題をクリアする。
まともに頑張れば、レベルが上がってゲームの中での行動可能時間が増える仕組みだ。
けれどこれを頑張り過ぎればどんどん聖女としての資質が上がり、早々に竜妃聖女オーディアナに選ばれてしまう。
聖女エンディングなど、もっての外だ。
黄金竜の花嫁、竜妃聖女オーディアナになるということは、四人の聖使の誰とも恋人エンディングが迎えられなかったということだ。
その場合花嫁とは名ばかりの、「一生手つかず綺麗なままの処女ルート」決定なのだ。
ゲームならリセットすれば良いけれど、リアルでリセットが効くかはわからない。
攻略対象の執務室へ日参し、「おしゃべり」コマンドでご機嫌伺いするのが賢いプレイ方法だった。
幸いなことに、ヒロインのライバルである悪役令嬢は、くそ真面目に学習コマンドを連打してくれる。
聖使の好感度がエリーヌの思いどおりに上がることから考えると、ライバルは特に好感度アップの行動はとっていないようだ。
(たしかパウラ・ヘルムダール)
銀色の長い髪にエメラルドの瞳をした切れ長の目の美少女で、いかにも大貴族のご令嬢らしい高慢ちきな女。
悪役令嬢がヘルムダールの直系公女であるのは、意地悪く痛快な思いがする。
くそ真面目な女だった。
選ばれた者にはその責任を果たす義務があるだの、責任を果たすための努力が必要だのと、きれいごとを真正面から信じて試験課題に取り組んでくれる。
確かにきれいな女だったが、ツンツンと感じの悪い女でモテようもない。
悪役令嬢としてはチョロすぎる。
だから何度プレイしても、エリーヌの邪魔にはならなかった。
一生手つかず綺麗なままの処女ルートは、あの女に任せておけば良い。
前世でのエリーヌの推しは、セスランだった。
燃えるような赤い髪の、いかにも名門の出らしい貴公子然とした美貌。
親しくなるまでは冷たいもの言いしかしない彼が、好感度アップにつれてだんだんにデレてくる。
好感度マックスになると、驚くほど甘い言葉で迫ってくれるのだ。
(リアルであれを体験できるなんて!)
さあ、忙しくなってきた。
思い出せる選択肢は、すべて思い出さなければ。
学校用に買ったノートは、ほとんどまっさらなままで残っている。
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