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9ー26、カメ、嘘だと思いたい
エターナニル魔法学園特殊クラス
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小さな音を聞き逃さなかったリトアがレイカを抱えて走り出した。誰もいなくなった部屋の天井が崩れだした。大小様々な爆発が起こり、リトアが走る通路も音を立てながら埋まっていく。揺られながらもレイカは思い出した。
「リトア先輩、このまま外に出てはあかんのどす」
「?何かあるのかな?」
「えっと・・・・」
少数精鋭の軍が待ち構えていると情報を持ってきてくれたのはミルクだった。だが、今彼女はここにいない。そして、確かめる術もない。その更に前には盗賊が待ち構えていた。この揺れに時折混ざる爆音からして、今回も軍が待ち構えている可能性は高い。だが、実験施設が爆発しているだけの可能性も残っている。つまり、現状ではどちらか判断がつかない状況である。
「盗賊はんが待ち構えてますぇ」
爆破しているのではなく、爆発しているということにして・・・・・・問題は先輩をどう説得するかだ。軍と言っても信用は得られないので盗賊ということにしておいた。リトアは少し考えて、ポーチから茶色に輝く魔晶石を取り出した。
「確認するけれど、このまま外に行くのがダメなんだよね」
「せやけど、ほかに出口ないえ?」
「ないなら作る、だよ」
ワープするのではないのかとレイカは疑問に思った。空間渡りは膨大な魔力が必要であるが、リトアは確かに使っていた。そうこうしている間にリトアは呪文を唱え終えた。
「走り掘れ、ブローニング」
リトアの進行方向に人一人通れる程度の通路が出来上がった。奥に光が見える。
「別に出口作ったんどすか?」
「本来のではなければ、大丈夫かなと思ったのだけれど」
方向も違うし、大丈夫かもしれない。ひたすら走って走って走って。光がかなり大きくなった時、後ろから地響きと共に何かが突進してきた。野太い鳴き声は先程聞いたばかりの嫌な奴、ミノタウルスだ。スピードを上げるが、出口直前で目の前に立ち塞がれてしまった。
ぶおぉぉぉぉぉおおおおぉー!!
雄叫びをあげると手にした斧を振り下ろしてきた。地面にヒビが入る。
「まずい。全員外に出るぞ!」
ジアルの言葉に後押しされてレイカは再び走り出した。上から降り注ぐ瓦礫はミノタウルスが弾き飛ばしてくれた。彼も生き埋めは嫌らしい。
「皆、無事かな?」
乱れた呼吸を整えながらリトアが周りを確認する。レイカは無事だった。ジアルもそばの木にもたれ掛って天を仰いでいる。日はすっかり暮れていた。
「レイカ、後ろ!」
振り上げられた斧がレイカのいた場所を薙ぎ払った。メキメキッと音を立てて木が倒れる。
「うち、死ぃはった?」
「死んだ方がよかったか?」
間一髪のところをジアルに抱えられて助けられた。髪の一部をもっていかれただけで済んだのは彼のおかげだ。
「助かりました。ありがとうござますぅ」
「そうそう、どういたしましてだぜ」
あの程度の攻撃だからあいつも避けてるだろ、と言われてレイカはリトアの姿を探した。先程倒れた巨木の側で地に臥せっているのが見えた。ならば、あの血だまりは何なのだろうか?まだ真新しい下半身も転がっている。斧に血がついていることにより、あの斧によって薙ぎ払われたのは明白だ。上半身はあそこで揺れているところに落ちたのだろう。見に行きたくはなかった。しかし、なんでこんなところに人が?廃坑だから見張りがいることもない。と、なるとあれは盗賊か軍かどちらかの人である可能性が高い。パリッとしたズボンであることからして、軍人だろう。貴族がお茶していたなら別だが。
「まずいな・・・・リト、ア、すぐに離れるぞ」
「どこの軍の人?」
「わかんねー」
それどころではないが正しい。ミノタウルスが攻撃の手を止めないので確認しにいけない。飛んできた切れ端を何とか手に入れる。ジアルはレイカを抱えたまま森の中に走り入る。俵抱きなので食後でなくってよかったとレイカは思う。ジアルのすぐ後をリトアが続く。その後ろに斧を振り回したミノタウルスが真っ赤な顔で憤怒しつつ追いかけてくる。スピードはわずかに二人の方が速い。
「おーい、こっちこっち」
城市壁が近づいてきた。このままでは見張りの衛兵に見つかると二人が話し合っていた時だった。カズが手招きしているのが見えた。頷き合うとそっちの方向に進行方向を変える。
「思ってたのよりでけぇwwまぁ、何とかなるか?」
「何か策があるんどすか?」
「策って程じゃねーな」
ドスンと大きな音がしてミノタウルスがこけた。見ると足元に片足がはまる程度の穴があった。落とし穴なのだろうが、ミノタウルスが大き過ぎて片足しか入りきらなかったのだ。その隙にジアルが例の赤い大剣で切り裂く。悲鳴と共にミノタウルスの身体は粒子となって消えた。
「これで本来の世界に戻ったはずだ」
「倒したんじゃないんどすか?」
「えっとな・・・じげん何たらがどうとかなって」
全く分からない。
「異次元流脈の正常化による原点回帰かな」
「そうそれだ」
専門用語交じりだからだろうか。まだわからない。
「簡単に言うと。この世界に留置させるための核を砕くのと同時に時流壁の流れに乗せてミノタウルスを正しい場所に戻したんだよ」
リトア先輩の説明でレイカはようやく納得した。
「けれど、誰がそんな高度な術を使ったんどす?」
時流壁はカーレントでいう宇宙のようなものだ。易々とできる魔法ではないだろう。
「爆破で停滞装置が壊れたんじゃないか?」
爆発こそなかったが、地揺れがここまで伝わってきたと合流したカズが言う。
「だな。俺器ぶっ壊しただけだし」
「積もる話は後にしようぜ。軍や警察にあったら面倒だ」
国家機関に説明するのはどこの世界でも面倒なことになるらしい。そうとわかれば、ここに留まる訳にはいかない。カズの指示の元、四人は都に入った。馴染みの門番だったらしく、特に追及されることなく通過できた。ジアルとカズが騎士学校の生徒であることが大きかった。見割れしているからとも言える。二十四時間営業のカラオケボックスに転がり込んだ。しばらく歌った後、状況報告をした。
「ミノタウルスってのは知らないが、牛の化け物だってことは理解した」
「あと、ナイトメアがいっぱいいたぇ」
「そっちはわかる。そっか、大冒険だったんだな」
「羨ましいだろドヤ」
「別に。危険だったのを威張るな」
微笑ましいなぁ、と眺めているとリトアが心配そうにこちらを見ていた。首を傾げるとはにかみながら眠たくないですかと尋ねてきた。時刻は夜中の二時、丑三つ時である。大学のレポートで徹夜したこともあるので夜更かしは慣れている。ただ、見た目的に見ればレイカは一番の年下である。その辺のことを心配されているのかもしれない。ただ、今回は。
「色々あらはったから今日はもう寝たい」
「情報もあらかた交換しましたし、皆今日はもう休みましょう」
「えー、歌いっぱなししようぜー」
「俺もジアルに賛成だな。ぶっちゃげ、離れる方がまずいだろ」
「そちらはええけれど、うちらは学園に戻るんえ」
「・・・・・・・休息は帰りにとればいいかな」
味方だと思っていたリトアにまで裏切られ、レイカはガーンとなった。眠い目をこすってレイカは三人の歌を聴く。寝ぼけた頭では考え付かなかったが、ガッツのリーダーに幻の歌姫エルの歌を二人締めしているのだ。知っている人にとってはプレミアムチケット以上の贅沢である。閉じそうになる目を頭を振って頑張ろうとしているが、誰がどう見てもレイカは睡魔の限界まで来ていた。そして、リトアがバラードを歌った時、レイカは睡眠の世界へと入っていった。
キーンコーンカーンコーン
聞きなれたチャイム音に意識が急浮上する。
「そこまで。鉛筆を置きなさい」
・・・・・・嘘だと思いたい。
9完
10に続く
「リトア先輩、このまま外に出てはあかんのどす」
「?何かあるのかな?」
「えっと・・・・」
少数精鋭の軍が待ち構えていると情報を持ってきてくれたのはミルクだった。だが、今彼女はここにいない。そして、確かめる術もない。その更に前には盗賊が待ち構えていた。この揺れに時折混ざる爆音からして、今回も軍が待ち構えている可能性は高い。だが、実験施設が爆発しているだけの可能性も残っている。つまり、現状ではどちらか判断がつかない状況である。
「盗賊はんが待ち構えてますぇ」
爆破しているのではなく、爆発しているということにして・・・・・・問題は先輩をどう説得するかだ。軍と言っても信用は得られないので盗賊ということにしておいた。リトアは少し考えて、ポーチから茶色に輝く魔晶石を取り出した。
「確認するけれど、このまま外に行くのがダメなんだよね」
「せやけど、ほかに出口ないえ?」
「ないなら作る、だよ」
ワープするのではないのかとレイカは疑問に思った。空間渡りは膨大な魔力が必要であるが、リトアは確かに使っていた。そうこうしている間にリトアは呪文を唱え終えた。
「走り掘れ、ブローニング」
リトアの進行方向に人一人通れる程度の通路が出来上がった。奥に光が見える。
「別に出口作ったんどすか?」
「本来のではなければ、大丈夫かなと思ったのだけれど」
方向も違うし、大丈夫かもしれない。ひたすら走って走って走って。光がかなり大きくなった時、後ろから地響きと共に何かが突進してきた。野太い鳴き声は先程聞いたばかりの嫌な奴、ミノタウルスだ。スピードを上げるが、出口直前で目の前に立ち塞がれてしまった。
ぶおぉぉぉぉぉおおおおぉー!!
雄叫びをあげると手にした斧を振り下ろしてきた。地面にヒビが入る。
「まずい。全員外に出るぞ!」
ジアルの言葉に後押しされてレイカは再び走り出した。上から降り注ぐ瓦礫はミノタウルスが弾き飛ばしてくれた。彼も生き埋めは嫌らしい。
「皆、無事かな?」
乱れた呼吸を整えながらリトアが周りを確認する。レイカは無事だった。ジアルもそばの木にもたれ掛って天を仰いでいる。日はすっかり暮れていた。
「レイカ、後ろ!」
振り上げられた斧がレイカのいた場所を薙ぎ払った。メキメキッと音を立てて木が倒れる。
「うち、死ぃはった?」
「死んだ方がよかったか?」
間一髪のところをジアルに抱えられて助けられた。髪の一部をもっていかれただけで済んだのは彼のおかげだ。
「助かりました。ありがとうござますぅ」
「そうそう、どういたしましてだぜ」
あの程度の攻撃だからあいつも避けてるだろ、と言われてレイカはリトアの姿を探した。先程倒れた巨木の側で地に臥せっているのが見えた。ならば、あの血だまりは何なのだろうか?まだ真新しい下半身も転がっている。斧に血がついていることにより、あの斧によって薙ぎ払われたのは明白だ。上半身はあそこで揺れているところに落ちたのだろう。見に行きたくはなかった。しかし、なんでこんなところに人が?廃坑だから見張りがいることもない。と、なるとあれは盗賊か軍かどちらかの人である可能性が高い。パリッとしたズボンであることからして、軍人だろう。貴族がお茶していたなら別だが。
「まずいな・・・・リト、ア、すぐに離れるぞ」
「どこの軍の人?」
「わかんねー」
それどころではないが正しい。ミノタウルスが攻撃の手を止めないので確認しにいけない。飛んできた切れ端を何とか手に入れる。ジアルはレイカを抱えたまま森の中に走り入る。俵抱きなので食後でなくってよかったとレイカは思う。ジアルのすぐ後をリトアが続く。その後ろに斧を振り回したミノタウルスが真っ赤な顔で憤怒しつつ追いかけてくる。スピードはわずかに二人の方が速い。
「おーい、こっちこっち」
城市壁が近づいてきた。このままでは見張りの衛兵に見つかると二人が話し合っていた時だった。カズが手招きしているのが見えた。頷き合うとそっちの方向に進行方向を変える。
「思ってたのよりでけぇwwまぁ、何とかなるか?」
「何か策があるんどすか?」
「策って程じゃねーな」
ドスンと大きな音がしてミノタウルスがこけた。見ると足元に片足がはまる程度の穴があった。落とし穴なのだろうが、ミノタウルスが大き過ぎて片足しか入りきらなかったのだ。その隙にジアルが例の赤い大剣で切り裂く。悲鳴と共にミノタウルスの身体は粒子となって消えた。
「これで本来の世界に戻ったはずだ」
「倒したんじゃないんどすか?」
「えっとな・・・じげん何たらがどうとかなって」
全く分からない。
「異次元流脈の正常化による原点回帰かな」
「そうそれだ」
専門用語交じりだからだろうか。まだわからない。
「簡単に言うと。この世界に留置させるための核を砕くのと同時に時流壁の流れに乗せてミノタウルスを正しい場所に戻したんだよ」
リトア先輩の説明でレイカはようやく納得した。
「けれど、誰がそんな高度な術を使ったんどす?」
時流壁はカーレントでいう宇宙のようなものだ。易々とできる魔法ではないだろう。
「爆破で停滞装置が壊れたんじゃないか?」
爆発こそなかったが、地揺れがここまで伝わってきたと合流したカズが言う。
「だな。俺器ぶっ壊しただけだし」
「積もる話は後にしようぜ。軍や警察にあったら面倒だ」
国家機関に説明するのはどこの世界でも面倒なことになるらしい。そうとわかれば、ここに留まる訳にはいかない。カズの指示の元、四人は都に入った。馴染みの門番だったらしく、特に追及されることなく通過できた。ジアルとカズが騎士学校の生徒であることが大きかった。見割れしているからとも言える。二十四時間営業のカラオケボックスに転がり込んだ。しばらく歌った後、状況報告をした。
「ミノタウルスってのは知らないが、牛の化け物だってことは理解した」
「あと、ナイトメアがいっぱいいたぇ」
「そっちはわかる。そっか、大冒険だったんだな」
「羨ましいだろドヤ」
「別に。危険だったのを威張るな」
微笑ましいなぁ、と眺めているとリトアが心配そうにこちらを見ていた。首を傾げるとはにかみながら眠たくないですかと尋ねてきた。時刻は夜中の二時、丑三つ時である。大学のレポートで徹夜したこともあるので夜更かしは慣れている。ただ、見た目的に見ればレイカは一番の年下である。その辺のことを心配されているのかもしれない。ただ、今回は。
「色々あらはったから今日はもう寝たい」
「情報もあらかた交換しましたし、皆今日はもう休みましょう」
「えー、歌いっぱなししようぜー」
「俺もジアルに賛成だな。ぶっちゃげ、離れる方がまずいだろ」
「そちらはええけれど、うちらは学園に戻るんえ」
「・・・・・・・休息は帰りにとればいいかな」
味方だと思っていたリトアにまで裏切られ、レイカはガーンとなった。眠い目をこすってレイカは三人の歌を聴く。寝ぼけた頭では考え付かなかったが、ガッツのリーダーに幻の歌姫エルの歌を二人締めしているのだ。知っている人にとってはプレミアムチケット以上の贅沢である。閉じそうになる目を頭を振って頑張ろうとしているが、誰がどう見てもレイカは睡魔の限界まで来ていた。そして、リトアがバラードを歌った時、レイカは睡眠の世界へと入っていった。
キーンコーンカーンコーン
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