GAKU~神様に想像魔法というチートスキルを貰ったけど俺より強い奴が山ほどいた~

ゆりぞう

文字の大きさ
10 / 46
1章 激動の日々

病気の正体

しおりを挟む
勘違いさせて悪いんだけど、神草はちゃんと調合すれば万能薬になって病気を直す事はできるぞ?けどな、そもそも病気じゃないんだから神草じゃ治らねぇんだよ。」



「病気じゃないって、、、だって実際体調がどんどん悪くなってきているし、このままじゃ一年もたないって...。」




「俺も実際に弟さんの事、直接診断したわけじゃねぇから多分だけど、魔力障害の一種だな。そもそもこの星には元々魔物なんて最初から居たわけじゃねぇし、魔力なんてものもなかったんだ。宇宙ってか、空の向こう側って言ったほうがわかりやすいか?そこには魔力の元になったものが漂っているんだが、運悪くこの星にぶち当たっちまったんだ。」



「伝承にある黒い霧みたいなもんってのがそれってことか?」



「そうだな。それがこの星に長らく留まってしまったから変質して魔力になったらしい。それのせいで魔力に順応出来なかった人や動物達が死んじまったんだ。つまり、弟さんは昔の人達のような状況になってるってことだ。もちろん治す方法はある。」



 ガクはそう言うと透明な手のひらサイズの魔石を取り出した。



「これは吸魔石ってもんなんだが、これが体内から放出されなくてどんどん溜まっていってる魔力を吸ってくれる。普通は生まれた時から無意識に魔力を動かして放出しているし、成長すれば個人差はあるけど、魔力を体内に留めておける器も大きくなってくる。恐らく弟さんの場合、魔力を貯める器が成長を止めたから許容量を超えて魔力が体内に溜まって、それが放出されないでいる状況だ。」



「そういうことだったんですね...でも、それがあればカイは助かるんですか?お願いします!それを譲ってくれないでしょうか?なんでもお礼は必ずします!」



 そういうやいなや、顔面数センチの所まで顔を近づけ掴みかかってきた。



「落ち着けって。お礼とかはいらねぇ。後で返してくれさえすればそれでいい。けどよ、この方法はあくまで応急処置なんだ。余分な魔力を吸ったとしても時間が経てばまた同じ状況になっちまうんだ。根本から治さねぇことには完治したとは言えねぇよ。」



 困ったな。俺もやることあるし、すぐには動けねぇ。

 あぁそうか。俺がわざわざ行く必要はねぇもんな。



「そんで提案なんだが、ダンジョンコアで魔力を吸い取れば取り敢えずは大丈夫だ。だが、失った筋力や体力はすぐには戻らねぇだろ?それが回復したらここに連れてこい。おっさん連れてっていいから。」



 めんどくさい事はおっさんに任せておくに限るな。暇さえあれば、模擬戦ってうるせぇからな。



「まぁしょうがねぇか。それが一番妥当か。だったらよ報酬は期待しとくぜ?」

 そう言ってグラスを傾ける仕草をしてきた。



「普通の酒じゃ駄目だよな...?」




「前持ってきてくれた事があっただろ?あれじゃなきゃ嫌だね。」




 あれか...トレントの巣に行かないといけねぇじゃねぇか。しょうがねぇからとってきてやるか。





 トレントの巣は魔の大陸にあるダンジョンの中にあり、様々な種類のトレントがいる。トレントという魔物は木の実を付ける木に化けて、それを餌にしておびき寄せて狩りをする魔物だ。木の実だけではなく、フルーツやアルコールを含んだ果物など様々な物で魔物をおびき寄せている。倒してしまうと、トレントになっている貴重な実も全て落下して駄目になるので、討伐をしないで採取をしなければならないので難易度は高い。



 現在ガクの家にある酒は全てがこのトレントから取って来たものである。しかし、過去に一度だけトレントの上位種であるエルダートレントになっている虹色の実をとってきたことがあり、それを取ってきてほしいとの事だ。



 今までもガズールにねだられていたが、そこに行くまでの道のりや採取方法が厄介だった為、いつもなんだかんだ理由を付けて断っていた。





「分かったよ。じゃあアピスもせっかくだからオッサン達と旅行にでも行ってこいよ。ここから出たことはないだろうし、たまには遊んで来いよ。本当は俺もついていきたいのはやまやまなんだけどよ、ちょっと今ここを離れるわけにはいかないんだよな。」



『兄様本当にいいんですか?!』



 いやいや、魔物が、というかミノタウロスが中央大陸に来たら絶対に大騒ぎになっちゃうじゃない!!



「ちょ、ちょっと!!アピスさんは確かに人の事を襲わないけど、知らない人からしたらあの凶悪で知られるミノタウロスにしか見えないのよ!?大パニックになっちゃうじゃない!!」



「お前、後ろみてみろよ。」



 苦笑いしているガズールの言葉で後ろを振り向くと、ズーンと効果音が付きそうなほど落ち込んでいるアピスがいた。



「ち、違うのよ?アピスさんは他の魔物と違うってわかってるのよ?それに来るのを反対しているわけじゃないの。師匠がきっとなんとかしてくれるから一緒に行きましょう?」



『本当に僕も行っていいの?』




 子牛のようなかわいらしいい目で見られたら断れるはずもない。全力でガズールに責任を押し付けようと心に決めたのだった。



「俺がなんとかしなくてもアピスに傷を付けれる奴なんて中央大陸にいないんじゃねぇか?まあ大丈夫だとは思うが、人間に手ださないって約束を守れるならきていいだろ。そもそも、アピスは魔物として育ってないんだったよな?」



「ん?あー、アピスとあったのはそうだな。俺がこっちに来て少したってからのことだな。」



 そう言ってこれまでの事をガクは語りだした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件

fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。 実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。 追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。 そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。 これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

処理中です...