GAKU~神様に想像魔法というチートスキルを貰ったけど俺より強い奴が山ほどいた~

ゆりぞう

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回想

ウィリアムの過去

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蛇は元々視力自体は低い。しかしそれをカバーするように熱を探知するピット器官というセンサーのようなものが備わっている。これにより暗い中でも蛇は獲物の場所を把握することができるのだ。今回ガクはそれを逆手にとった。



 沼蛇にとっては辺り一面に熱源が広がり一時的とはいえ、ガクの事を見失ってしまったのだった。



「何をしておるのかと思っておったが、蛇にそのようなセンサーがあるとは知らなかったのぅ。」




 沼蛇からのドロップは、沼蛇の肉と革だった。革は使い道がありそうだからインベントリに突っ込んでおくとして、問題はこの肉だな。



 鑑定で調べたけど泥臭くて食用には向かないらしいし・・・・このままにしておくか。



 ガクは沼蛇の肉を拾わずその場を立ち去ろうとしたが、ウィリアムに呼び止められた。



「ガクよ、なぜ肉を拾わんのじゃ?この肉を儂は食べたことはないが、友人が言うには一番美味いらしいぞ?」




「鑑定で調べたら泥臭くて食用に向かないらしいぞ?俺は食わないから、インベントリに突っ込んでおくから後でわたすよ。というか、ウィル爺の友人て人間じゃないよな?」




「それは助かるわい。しかし、泥臭いか・・・・あやつは幸せそうに食っておったんじゃがのぅ。そうじゃの。ガクが言う通り、儂が住んでいる集落には魔物しかおらん。儂は元人間で今はこのような魔物の姿になってしまったが、あやつらは純粋な魔物じゃ。じゃが、儂が人間だと知っても今もこうして付き合いがある。皆、悪い奴ではないぞ?」



「ウィル爺が言うんだったらそうなんだろうな。まぁ俺は魔物だからとかいう偏見は別に持ってねぇから、どんな奴らがいるか集落に行くのがちょっと楽しみになったよ。」




「そう言ってくれると助かるのぅ。集落に行ったら皆を紹介しよう。」



 沼地エリアをウィル爺と歩きながら、友人達との出会いを教えてくれた。



 ウィル爺は元々魔物のことが憎くて、見つけたらすぐ殲滅を繰り返していた日々を送っていたらしい。



 自分や部下をそしてウィル爺が好きだった国の皆を魔物が破壊しつくしたことを考えると、ウィル爺が魔物を憎むことはわかる。



 そんなある日、ウィル爺が自分たちを生前に蹂躙した1体の魔物を見つけた。



 体長は4メートルを超えた二足歩行の狼のような魔物だったというが、生前に対峙した時よりも明らかに大きくなっていたそうだ。




 あの時の屈辱や怒り、皆を守れなかった悔しさが蘇ってすぐに向かったんだけど、近づいてみると狼の魔物と、後に友人になる魔物が戦っていたそうだ。




「あやつは、儂が来た時にはもうボロボロで誰の目から見ても劣勢なのは明らかじゃったが、目だけは死んでおらんかった。儂はあやつの事を助けるつもりは全くなかったがのぅ、結局は儂1人ではちと厳しかったのでな、結果として2人でボロボロになりながらも狼の魔物を倒したんじゃよ。共に戦ったからなのか、憎き魔物を倒したからなのかは分からんのじゃが、見つけたらすぐ殲滅しておった【魔物】という対象にはあやつの事をみてなかったのぅ・・・あやつとは喧嘩なんかもしたがなんだかんだ今も一緒におるからのぅ。今思うとあの時からあやつとは友人になっていたのかもしれんな。」



 多分ウィル爺は、一人で狼の魔物を倒したとしても気が晴れることはなかったんじゃねぇかな・・・なんとなくだけど友人と一緒に死闘を超えてそのあとも魔物の友人と過ごすうちに魔物に対しての見方とかが変わってたんじゃねぇかな。




「年寄りの昔話をしとったらもう16層に続く階段が見えてきたのぅ。下に降りる前に今日はここで休憩をするとしよう。」



「俺も爺ちゃんと2人でずっと暮らしてたから話が長いのは慣れてるっていうか、なんかうまく言えねぇけどウィル爺と話すと安心するんだよな。」



 休憩の準備をしながらそう言うと、どことなくウィリアムは嬉しそうにしていた。そんなウィリアムの雰囲気を感じ少し気恥ずかしくなったガクは話題を変えようと話しかけた。



「そういえばなんでここで休憩するんだ?16層に行ってからじゃ駄目なのか?」



「単純に魔物が今までより強くなってくるというのもあるんじゃが、次の階層は1階層と同じような洞窟のエリアでこれまではなかった罠もしかけられてる階層になるんじゃよ。そこまで儂にとっては凶悪な罠はないが、ガクにとっては危険な物ばかりじゃからのぅ、今日はここで休憩するのじゃよ。ただ、悪い事ばかりではないぞ?次の階層からは宝箱も設置されているのじゃ。儂のフルプレートもここから入手したものじゃぞ?」



「そういやここまで罠とかなかったもんな。ウィル爺の装備もここで入手したんだな。朱色のフルプレートもすげぇカッコいいしその大剣だってかなりの業物なんじゃねぇの?」



 ガクはウィリアムに鑑定の許可をもらい装備を鑑定してみた。






【鮮血のフルプレートアーマ―】呪

 かつては光輝く黄金のフルプレートアーマ―だった。

 しかし、一度装備をすると死ぬまで脱ぐことはできない呪われたフルプレートアーマーである。

 歴代の使用者により戦場での返り血で赤く染まり続けた。

 尚、あらゆる攻撃を大幅に軽減する不思議な力が宿っている。



【ウィリアムの大剣】

 生前からウィリアム・マーシャルが使用していた大剣。

 幾千もの魔物を数千年もの間狩り殺し、血と魔力を吸い続けた結果、神にも届きうる一撃をあたえられる魔剣に成長してしまった。






「ウィル爺・・・その防具めちゃくちゃ呪われてるぞ?!性能は凄いけど、一度装備すると死ぬまで脱げないとかウィル爺大変・・・なのか?」



「まさか呪われておったとはのう。思い出してみれば脱ごうと思ったことは一度もないの。この身体は脱がずとも特に苦労することはないからな。まさに儂の為にある防具のようじゃの。」



 確かにウィル爺はトイレの必要はないし、飯も食わなくていいから特段に困ることはないいのか。




「大剣に関しても、神様を倒せるかもしれない位に成長した魔剣だってよ。本当にとんでもねぇな・・・。」



「これは儂が生前から使っていた愛着のある武器でのう、いつからかこの大剣で切れなかったものは記憶にある限りなかったのぅ。」



 ウィル爺との話を終え、今日は寝床につくことにした。



 そういえばダンジョンの中はゲームみたいにセーフゾーンなんて物はないから寝るときはウィル爺に見張りをお願いしている。

 風呂や寝床なんかも【アースクリエイト】っていう魔法で作って、服なんかも替えはないから【クリーン】の魔法を使って綺麗にしてる。



 本当にこの魔法は、俺の魔力次第でなんでもできるから重宝してる。



 寝て起きてウィル爺とたわいもない会話を交わし、剣術の鍛錬に打ち合い稽古をする。それがこの世界にきてからの俺の日常になっていた。




「ガクもそろそろ剣術の基礎も出来ておるようだし、魔力吸収を行ってもよいぞ。これならば自身の身体能力に振り回されずに力を十分に使いこなせるじゃろう。」



 許可をもらった俺は、今までたんまりと貯めていた魔物の魔石の吸収を始めた。



 魔石によってどの能力があがるか検証しながらやった結果がこれだ。



 グリーンワーム→魔力



 オーク→攻撃



 ワイルドボア→体力



 ホーンラビット→素早さ



 リザードマン→攻撃・防御



 リザードマンに関しては2つの能力があがるみたいだがその分大量に魔石を使用しなければならなかった。

 能力が上がるにつれて魔石の使用量や多分魔石の質なんかも関係してると思うけど、上がりづらくなってるみたいだ。



 魔石の吸収を終えた俺は少し身体を慣らした後、ウィル爺と下の階層に降りて行った。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【名前】  八神 学

【年齢】  18歳

【種族】  人間?

【体力】  E→E+

【攻撃】  F→E+

【防御】  F+→E

【魔力】  E→E+

【素早さ】 F→F+

【運】   F

【固有スキル】 想像魔法  魔力吸収 インベントリ
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