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1章 孤独との闘い
転移者の日記
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1989年10月5日
やっと落ち着ける場所を見つけた。俺がこのわけのわからない島に飛ばされて3日が経った。絶対に開けるなって爺ちゃんに言われたのにあの部屋を開けてしまったせいだ・・・。
家に帰りたい・・・。
1989年10月8日
この島はヤバい・・・。あんな蛇は見た事ない。外に出るのが怖すぎてもう2日出てない。
腹が減った・・・。
1989年11月2日
この島から脱出する手段が何もない。俺は一体どうすればいいんだ。
死にたくない・・・誰か助けて。
1999年5月7日
今日この日記を見つけた。俺の名前は佐藤 雄二。多分この島に来た2人目が俺なんだろうな。ここで白骨化した奴がこの日記を書いていたんだろう。可哀そうだから、この洞窟の近くに穴を掘って埋めておいた。
俺も1人目と同じようにあの部屋を開けたからここに飛ばされたんだろうな・・・。俺は2ヶ月この島で生き延びている。この島に飛ばされた奴に1つアドバイスだ。
絶対に夜は森の中を歩くな。死にたくなければな。
1999年5月12日
すごい発見をした!この島の動物、俺は魔物って呼んでるんだがそいつらには体内の心臓の近くに黒い石がある。魔物の体内にある石だから魔石。安直かもしれねぇけど、そう呼んでる。
話が逸れたな。この魔石を持ってイメージした事を言葉に出すとその現象が起きる。
この発見は本当に偶然だった。猪の魔物に襲われてケガをした俺はこのままここで死ぬんだと思ってた。傷もかなり深かったから血も止まんなかった・・・俺は思ったんだよ。死にたくないって。
そうしたら、たまたま持っていた魔石が光って俺の傷が治ったんだよ!まさに魔法!
俺が生き残る為、そして次に来るかもしれない奴の為に俺はこの魔石についての事をこの日記に記しておこうと思う。
1999年5月14日
ー魔石で出来る事ー
頭でイメージをして言葉にするれば魔法は発動する。。例えば火の玉で攻撃したい時は火に関係するって自分が思ってれば魔法が発動するみたいだ。
俺は【燃え盛れ】って言ってる。まぁ、自分のイメージしやすい言葉でいいと思う。
ー魔石の使用限度ー
もうこの魔石の使い方を知ってる奴なら分かると思うが、最初は闇のような黒い魔石も魔法を使うとだんだん色が薄くなってくる。これが完全に透明になったらもうその魔石では魔法は使えないから色には十分気を付けろ。
今分かってるのはこの位だ。また新しい発見があったらここに書く。
1999年6月26日
ー島に生息する魔物ー
【角ウサギ】
こいつは頭の角だけ気を付ければ問題はない。そんなに素早いわけじゃないし、余裕を持って避ければ勝手に木にささるからな。
【猪】
真っすぐ走る事しかできないから、こいつにあったら木を背にして寸前で避ければ木にぶつかって暫く動かなくなるから、倒すならその時が安全だ。
【狼】
例え1匹しか居なくても油断は絶対にするな。こいつらは集団で行動するから隠れているだけだ。逃げてもしつこく追ってくるから逃げるだけ無駄だ。囲まれる前に魔法でなんとかして倒せ。
【カラス】
この鳥には絶対に手をだすな。なんもしなければ襲ってこないからな。もし、ちょっかいでもかけてしまったら永遠と付き纏われて襲われるからな。
【大蛇】
多分この島のボスだと思う。普段はこの崖の上を縄張りにしてるから森の方には滅多にこない。もし出会ったら全力で逃げろ。あんなの魔法があっても勝てる気がしない。
今の所はこの位だ。
1999年7月13日
この島から脱出できるかもしれない場所を見つけた。大蛇が留守のうちに崖の上を探索してたんだが、この崖の一番上には洞窟があった。というか洞窟しかなかった。上から他の大陸がないか見てみたけど、残念ながら近くに大陸は無さそうだった。しょうがないから洞窟に入ってみたんだが、入ってすぐに階段があった。
どうやらこの島の地下に続く階段のようだった。階段を下りてくと枝分かれした道があって何処かに繋がっているようだった。現状は海からの脱出も不可能だし、飛ぶなんてことも魔法では出来なかった。
だから俺はこの洞窟に賭けてみる事にする。もうこの島はウンザリなんだ。もし何もなかったらまたこの日記に記しておく。この続きが書いてなかったら俺は脱出したと思ってくれ。
やっと落ち着ける場所を見つけた。俺がこのわけのわからない島に飛ばされて3日が経った。絶対に開けるなって爺ちゃんに言われたのにあの部屋を開けてしまったせいだ・・・。
家に帰りたい・・・。
1989年10月8日
この島はヤバい・・・。あんな蛇は見た事ない。外に出るのが怖すぎてもう2日出てない。
腹が減った・・・。
1989年11月2日
この島から脱出する手段が何もない。俺は一体どうすればいいんだ。
死にたくない・・・誰か助けて。
1999年5月7日
今日この日記を見つけた。俺の名前は佐藤 雄二。多分この島に来た2人目が俺なんだろうな。ここで白骨化した奴がこの日記を書いていたんだろう。可哀そうだから、この洞窟の近くに穴を掘って埋めておいた。
俺も1人目と同じようにあの部屋を開けたからここに飛ばされたんだろうな・・・。俺は2ヶ月この島で生き延びている。この島に飛ばされた奴に1つアドバイスだ。
絶対に夜は森の中を歩くな。死にたくなければな。
1999年5月12日
すごい発見をした!この島の動物、俺は魔物って呼んでるんだがそいつらには体内の心臓の近くに黒い石がある。魔物の体内にある石だから魔石。安直かもしれねぇけど、そう呼んでる。
話が逸れたな。この魔石を持ってイメージした事を言葉に出すとその現象が起きる。
この発見は本当に偶然だった。猪の魔物に襲われてケガをした俺はこのままここで死ぬんだと思ってた。傷もかなり深かったから血も止まんなかった・・・俺は思ったんだよ。死にたくないって。
そうしたら、たまたま持っていた魔石が光って俺の傷が治ったんだよ!まさに魔法!
俺が生き残る為、そして次に来るかもしれない奴の為に俺はこの魔石についての事をこの日記に記しておこうと思う。
1999年5月14日
ー魔石で出来る事ー
頭でイメージをして言葉にするれば魔法は発動する。。例えば火の玉で攻撃したい時は火に関係するって自分が思ってれば魔法が発動するみたいだ。
俺は【燃え盛れ】って言ってる。まぁ、自分のイメージしやすい言葉でいいと思う。
ー魔石の使用限度ー
もうこの魔石の使い方を知ってる奴なら分かると思うが、最初は闇のような黒い魔石も魔法を使うとだんだん色が薄くなってくる。これが完全に透明になったらもうその魔石では魔法は使えないから色には十分気を付けろ。
今分かってるのはこの位だ。また新しい発見があったらここに書く。
1999年6月26日
ー島に生息する魔物ー
【角ウサギ】
こいつは頭の角だけ気を付ければ問題はない。そんなに素早いわけじゃないし、余裕を持って避ければ勝手に木にささるからな。
【猪】
真っすぐ走る事しかできないから、こいつにあったら木を背にして寸前で避ければ木にぶつかって暫く動かなくなるから、倒すならその時が安全だ。
【狼】
例え1匹しか居なくても油断は絶対にするな。こいつらは集団で行動するから隠れているだけだ。逃げてもしつこく追ってくるから逃げるだけ無駄だ。囲まれる前に魔法でなんとかして倒せ。
【カラス】
この鳥には絶対に手をだすな。なんもしなければ襲ってこないからな。もし、ちょっかいでもかけてしまったら永遠と付き纏われて襲われるからな。
【大蛇】
多分この島のボスだと思う。普段はこの崖の上を縄張りにしてるから森の方には滅多にこない。もし出会ったら全力で逃げろ。あんなの魔法があっても勝てる気がしない。
今の所はこの位だ。
1999年7月13日
この島から脱出できるかもしれない場所を見つけた。大蛇が留守のうちに崖の上を探索してたんだが、この崖の一番上には洞窟があった。というか洞窟しかなかった。上から他の大陸がないか見てみたけど、残念ながら近くに大陸は無さそうだった。しょうがないから洞窟に入ってみたんだが、入ってすぐに階段があった。
どうやらこの島の地下に続く階段のようだった。階段を下りてくと枝分かれした道があって何処かに繋がっているようだった。現状は海からの脱出も不可能だし、飛ぶなんてことも魔法では出来なかった。
だから俺はこの洞窟に賭けてみる事にする。もうこの島はウンザリなんだ。もし何もなかったらまたこの日記に記しておく。この続きが書いてなかったら俺は脱出したと思ってくれ。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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