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第4章ファーストキスはいつ?
No,43 高校生になった理久♪
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【これは高校1年のお話】
俺の高校は男子校だった。
──って、いきなり「俺」で驚かせただろうか?
実際の話し、高校生の頃には既に自分を「俺」と言っていた。
いつから「僕」が「俺」に変わったのか正確には覚えていないけど、この小説において、中学時代までは「僕」で統一して書いた。
で、ここからしばらくは「俺」で通したい。
(と言うのは、何故か大学で上京してからまた「僕」に戻ったりするのだが、それは先の話)
では初めから──
俺の高校は男子校だった。
私立の一貫校で、中学→高校→大学とつづく。大学だけは女子を受け入れて久しいけれど、やはり男子校のイメージは強い。
大学は、私立としてはこの地方で名門と衆知されてる。近隣他県からの受験生も多い。
実は父親の出身校だ。
現在の進学事情には疎いけれど、当時は「中学受験で頑張れば高校は楽→高校から入るのはちょっとだけ難しい」
そして「高校受験で頑張れば大学は楽→大学から入るのはちょっとだけ難しい」と言う、いわゆる「エスカレーター校」とも言われていた。
(今でもそのような言い方ってあるのだろうか?)
父親は大学からの入学なので、そこそこ勉強はしたらしい。
基本、教育に何だかんだと口を出す父親ではなかったけれど、高校受験の時だけは一言あった。
「勉強が好きじゃなかったら、無理せず大学受験で苦労しないように、高校からあそこでも構わないぞ」って。
地元の国公立大は到底無理。
不本意な私立大に行くくらいなら父親の出身校がいいな、と安直に思っての進学だった。親も本人もゆるいゆるい。
結論を言えば、結局はエスカレーターには乗らず、東京の大学に進学する事になるのだけれど──あ、誤解のないように。決してはじかれた訳ではない。
進路を考えた時、父親の事務所を継ぐならそれに直結した本格的な学部に進みたいと開眼した。父親も喜んでくれた。
(高校に入学した話なのにいきなり卒業後の進路とは、ちょっと先走った展開だったと反省──)
※──────────※
高校生活が始まった。
ジュンは同じクラスで、直ぐに声を掛けてきた。
「理久君、外部入学だよね」
俺はいじられるのかと勘違いして身構えた。中学からの持ち上がり組から、外部入学組は何かと差別されるって裏話も聞いていた。
「な、何か文句あるか?」
と口をとがらす。
ジュンはにっこり笑って僕の前の座席に座り込んだ。
「文句じゃなくて、明らかに初めて見たから。理久君ほど目立っていたら、中学の時に気付かないはずないからね」
「え?目立つ?俺が?」
「僕から見れば、すごーく目立つね」
と言って、見た事もないような満面の笑みをこぼした。
ジュンにはハンサムと言う形容が相応しかった。美少年と言うとちょっと違う。顔付きも体格も男っぽい。決して女の子と見紛うような風貌ではない。
切れ長の一重まぶたに眉毛がきりりと一文字で、鼻筋もスッと通っている、薄めのすっきり顔と持て囃される典型だった。
でも、自分を「僕」と言うのにはギャッブを感じた。俺の回りでは、殆どの奴が「俺」と称する。
やっぱ、中学からお坊ちゃん学校の奴は違うのかな?と思ってしまった。
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