商人でいこう!

八神

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おまけ

20

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…それから数日後。


「ねえ、ちょっとお金が欲しいんだけど…」

「お金?…今度はスパコンでも欲しくなった?」


昼下がりにゲームをしているとお姉さんが甘えるように金をねだってくる。


「ううん。そうじゃなくて、作りたい物があるの」

「作りたい物?良いんじゃない?やってみれば」


でも常識的にお願いね。と、俺はゲームをしながら釘を刺すように許可した。


…流石に億とか兆まではいかないでしょ。


「ホント!?やったー!ありがと!」

「わ!ちょっ…!あっ」


お姉さんが喜びながら俺に後ろから抱きついてきたので、驚きと動揺で指が止まる。


そのせいでゲームの中の敵の攻撃をどんどん食らい…キャラのHPがガッツリ減った。


…お姉さんの胸や身体の柔らかさとゲーム、どっちに集中すれば良いか一瞬迷ったが…


そのまましてるとキャラが死んでゲームオーバーになりそうなので、俺はゲームを選んでそっちに集中する事に。


「…うん、うん。オッケーよ、許可は貰ったから」


キャラを回復させてプレイに余裕が出てきたのでお姉さんの方を向くと、ソファに座って何やら電話をしている。


「うふふ…明日が楽しみだわ」

「お」


お姉さんは楽しそうに笑いながらコントローラーを取ってゲームの中に入って来た。


「さっき邪魔したみたいだから一緒にやらせて?」

「オッケ、じゃあどいつ倒しに行く?」


そんなこんなでゲームで協力プレイする事になったので夕飯は当然いつものように出前を取る事に。


…更に数日後。


「あー!あー!待って、死ぬ!」

「お嬢突っ込み過ぎだって」

「あー…死んだ。パセリ早く」

「はいはい」


お嬢が仕事も学校も休みだというので朝から一緒にゲームをしていると…


「ちょっとドラゴン借りていい?」

「あ、うん。げ、お嬢こっちヤバいかも」

「オッケー」


朝も早くからお姉さんはどこかに出かけるらしく俺に許可を取るとドラゴンに乗って飛んで行った。


「最近、よく出かけてるみたいだね」

「なんか作りたい物があるって言ってたからな…お!チャンス!」

「おりゃー!これでもくらえー」

「あっ、やべっ、お嬢回避回避」


お嬢がお姉さんの行動を気にするような発言をするので俺は目的がある事を教える。


「あー!っぶなあ!死んだかと思った」

「おお、運が良い。ギリギリ生き残った」

「…お昼、何にする?」

「昼?もうそんな時間か。何が良い?」


お嬢は回復のために後ろに下がって余裕が出来たのか時計を見ながら聞いて来るので、俺も時計を見て時間を確認してから聞き返す。
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