3 / 45
第一章 図書室の美少女
02 絵のように美しい子
しおりを挟む
退屈または苦痛、あるいはその両方でしかない四時間分の授業が終わり、ようやく昼食の時間になった。
麗美が机の上を片付け、昨日コンビニで購入したパンをスクールバッグから取り出していると、三人の友人たちがやって来て、麗美の前と右隣、右斜め前の空いている席──本来の主たちは全員食堂へ向かった──に、それぞれ腰を下ろした。
「麗美ちゃん今日はパンなんだ。朝買ってきたの?」
麗美の右隣に座ったのは、轟亜衣。一年時より同じクラスで、麗美が一番最初に仲良くなったのは彼女だった。美術部と映画同好会を掛け持ちしており、帰宅部員の麗美を未だに勧誘してくる。本人曰く、右目の下の泣きぼくろと、サイドテールにしたセミロングの黒髪がチャームポイントだ。
「あ、わたしもパンだよ。ホラ」
麗美が答えるよりも先に、亜衣の前の席から身を乗り出してきたのは、亜衣と同じく一年時から同じクラスの、岡七海。ライトブラウンに染めたロングヘアーにバッチリメイクという容姿のため、当初麗美はタイプが全く合わないと思っていた。ところが七海はかなり重度のアニメ・漫画オタクで、ひょんな事から麗美と同じ作品のファンだと判明すると、すっかり意気投合したのだった。
「いやいやあんたには聞いてないから」
「はいー? え、わたしが買ったの何味か知りたくないー?」
「全然。どうでも良すぎて死にそう」
じゃれ合う二人を見て「やれやれ」と呆れたように笑う、もう一人。
「麗美さん、この人たちはほっといて、先に食べちゃいましょ」
向井千鶴とは、この四月に同じクラスになり、彼女と中学時代からの友人である亜衣を通して仲良くなった。基本的に誰に対してもさん付けで呼び、丁寧語を使用するが、気さくで親しみやすい。ベリーショートヘアーのため、初見で男子だと勘違いされる事も度々あるが、本人はそれを楽しんでいる。
「ほら麗美ちゃん、わたしのこれ、チョコチップイチゴクリームスペシャル。あとツナサンド」
「麗美ちゃんは、焼きそばパンと小倉あんぱん? いいねえ、それで飲み物が牛乳だったら最高だったのに」
「麗美さんは刑事ですか」
いつものメンバー。いつもの仲良し。
これに関しては、ずっと続いたって全然構わないと麗美は思っている。
昼食後、スマホでお笑い芸人コンビのコント動画に夢中になっている友人たちを残し、麗美は一人、二階の教室から三階南端の第一図書室へと向かった。
──生徒が多過ぎませんように。
私立夕凪高校には、一般と特進、二つのコースがある。麗美たち四人が属している一般コースは、大学だけでなく、専門学校への進学や就職など、幅広い進路選択に対応している。特進コースは難関校への進学を重視しており、一般コースよりも始業時間が早く、トータルの授業時間も若干多い。
一般コースと特進コースは、それぞれ第一校舎と第二校舎に分かれている。生徒数が多い前者の方が大きく、図書室も広いため、特進コースの生徒たちが昼休みや放課後にわざわざ足を運んで来る事も少なくない。
──あんまり多いようだったら、逆に第二図書室に行ってみようかな。
幸運にも、第一図書室は空いていた。ドア付近からざっと見渡した限りでは、司書と生徒を合わせて二〇人もいない。普段よりも少な過ぎて、かえって不思議なくらいだ。
──いつもこれくらいだったらいいのに。
本棚と本棚の間を通り、図書室左端最奥の[神話・伝説・伝承]コーナーへ。
麗美の目当ては、著名な男女二人の作家が、北欧神話について真剣に考察したり笑いを交えながら突っ込んだりしている、『あなたは知ってた? 北欧神話あれこれ』という、比較的近年に発行された本だ。春休み中、とあるアメコミ原作の実写映画を観て以来、北欧神話に興味を持つようになった麗美のお気に入りの一冊となっていた。
麗美はしゃがみ込むと、本棚の下から二段目の定位置に手を伸ばし掛け、
「あれ?」
ギリシャ神話本と、ヴードゥーの儀式やゾンビに関する本の間に挟まれているはずの『北欧神話あれこれ』が、忽然と消えている事に気付いた。
麗美が前回読んだのは、先週の金曜日の昼休み。同じ場所に戻したはずだが、うっかりという事もあるかもしれない。念のために同じ列とその上下段も確認してみたが、やはり見当たらなかった。
──わたし以外にも読む人が……?
麗美は訝しんだ。人気作品というわけでもないのに、そんな事があり得るのだろうか。しかし理由は何であれ、ないものはないのだから、いつまでもこうしているわけにもいかない。
麗美は仕方なく諦め、ゆっくり立ち上がると、数歩戻りかけたところで一旦止まり、引き返すかどうかを考え始めた。友人たちが楽しんでいる芸人コンビに興味はないが、もしかすると今は別の動画を観ているかもしれない。しかし教室には、クラスで特にうるさい男子たちも数人残っていた。だったら人の少ないこの図書室で新たに面白い本を探し出し、ギリギリまで時間を潰すのも──
カタッ。
背後から聞こえたその音は、決して大きくはなかったものの、麗美の思考を遮るには充分だった。
何気なく振り向いた麗美はその直後、裸眼視力二.〇の我が目を疑った。確かに見当たらなかったはずの『北欧神話あれこれ』は、定位置にしっかり収まっていた。
「な、何で?」
戸惑いながらも麗美が早足で本棚まで戻ったのと、右側から女子生徒が現れたのはほぼ同時だった。互いに衝突ギリギリのところで止まったため、ちょっとした惨事になるのは免れた。
「あ、すいません」
女子生徒は無言だった。怒らせてしまっただろうかと顔色を窺った麗美は、思わず息を呑んだ。
女子生徒は、とにかく美しかった。顔のパーツの全てが形・サイズ共に絶妙で、顎も含めて左右対象。やや色白な素肌にはシミ・そばかすの一つもない。艶のある長い髪は、黒というよりも茶色に近いが地毛のようだ。一六〇センチ以上はある背丈に、不健康には感じさせない、程良い肉付き。
女子生徒が目をパチクリさせているのに気付き、麗美はようやく我に返った。
「あ、ああ、えと……」
一度目のようにすんなり謝罪の言葉を出せずにいると、女子生徒がゆっくり口を開いた。
「好きなの? 北欧神話」
美しい容姿に違わぬ、透き通るような美声。
「……んえうっ?」
てっきり非難されるものだとばかり思っていたので、麗美は脱力しかけた。
「北欧神話の考察本を探していたのよね?」
「あ、ああ、はい……」
「さっきまでわたしが読んでいたの。ごめんね」
「い、いえそんな」
「上履きが赤って事は、今二年生よね?」
「はい……あ」麗美は答えると、女子生徒の足元に目をやり、同じくつま先の部分が赤い事に気付いた。「同じ二年生だったんですね」
女子生徒がふんわり──やはり美しい──微笑むと、麗美の緊張は若干和らいだ。
──初めて見たかも。
私立校だけあり、一般コースは全学年のクラス数が多い。その上、麗美自身の同級生たちとの交流が少ないため、未だに知らない生徒がいてもおかしくはないのだが。
「あの、お名前は?」
麗美が初対面の人間に自分から質問するのは、珍しい事だった。話し掛ける気恥ずかしさよりも、名前ぐらいなら聞いた事があるかもしれないという好奇心の方が勝っていた。
「絵美子。望月絵美子」美少女は答えた。「満月と、絵のように美しい子、って」
「望月……さん」
初めて聞く名前だったが、麗美にとって、そんな事はもはやどうでも良かった。
絵美子。絵のように美しい子。
これ程までに、名は体を表す、ということわざがピッタリな人間が存在しているとは!
──うわあ、わたしなんかと大違い……。
「絵美子でいいわ」
麗美の複雑な気持ちを知ってか知らずか、美少女は朗らかに言った。
麗美が机の上を片付け、昨日コンビニで購入したパンをスクールバッグから取り出していると、三人の友人たちがやって来て、麗美の前と右隣、右斜め前の空いている席──本来の主たちは全員食堂へ向かった──に、それぞれ腰を下ろした。
「麗美ちゃん今日はパンなんだ。朝買ってきたの?」
麗美の右隣に座ったのは、轟亜衣。一年時より同じクラスで、麗美が一番最初に仲良くなったのは彼女だった。美術部と映画同好会を掛け持ちしており、帰宅部員の麗美を未だに勧誘してくる。本人曰く、右目の下の泣きぼくろと、サイドテールにしたセミロングの黒髪がチャームポイントだ。
「あ、わたしもパンだよ。ホラ」
麗美が答えるよりも先に、亜衣の前の席から身を乗り出してきたのは、亜衣と同じく一年時から同じクラスの、岡七海。ライトブラウンに染めたロングヘアーにバッチリメイクという容姿のため、当初麗美はタイプが全く合わないと思っていた。ところが七海はかなり重度のアニメ・漫画オタクで、ひょんな事から麗美と同じ作品のファンだと判明すると、すっかり意気投合したのだった。
「いやいやあんたには聞いてないから」
「はいー? え、わたしが買ったの何味か知りたくないー?」
「全然。どうでも良すぎて死にそう」
じゃれ合う二人を見て「やれやれ」と呆れたように笑う、もう一人。
「麗美さん、この人たちはほっといて、先に食べちゃいましょ」
向井千鶴とは、この四月に同じクラスになり、彼女と中学時代からの友人である亜衣を通して仲良くなった。基本的に誰に対してもさん付けで呼び、丁寧語を使用するが、気さくで親しみやすい。ベリーショートヘアーのため、初見で男子だと勘違いされる事も度々あるが、本人はそれを楽しんでいる。
「ほら麗美ちゃん、わたしのこれ、チョコチップイチゴクリームスペシャル。あとツナサンド」
「麗美ちゃんは、焼きそばパンと小倉あんぱん? いいねえ、それで飲み物が牛乳だったら最高だったのに」
「麗美さんは刑事ですか」
いつものメンバー。いつもの仲良し。
これに関しては、ずっと続いたって全然構わないと麗美は思っている。
昼食後、スマホでお笑い芸人コンビのコント動画に夢中になっている友人たちを残し、麗美は一人、二階の教室から三階南端の第一図書室へと向かった。
──生徒が多過ぎませんように。
私立夕凪高校には、一般と特進、二つのコースがある。麗美たち四人が属している一般コースは、大学だけでなく、専門学校への進学や就職など、幅広い進路選択に対応している。特進コースは難関校への進学を重視しており、一般コースよりも始業時間が早く、トータルの授業時間も若干多い。
一般コースと特進コースは、それぞれ第一校舎と第二校舎に分かれている。生徒数が多い前者の方が大きく、図書室も広いため、特進コースの生徒たちが昼休みや放課後にわざわざ足を運んで来る事も少なくない。
──あんまり多いようだったら、逆に第二図書室に行ってみようかな。
幸運にも、第一図書室は空いていた。ドア付近からざっと見渡した限りでは、司書と生徒を合わせて二〇人もいない。普段よりも少な過ぎて、かえって不思議なくらいだ。
──いつもこれくらいだったらいいのに。
本棚と本棚の間を通り、図書室左端最奥の[神話・伝説・伝承]コーナーへ。
麗美の目当ては、著名な男女二人の作家が、北欧神話について真剣に考察したり笑いを交えながら突っ込んだりしている、『あなたは知ってた? 北欧神話あれこれ』という、比較的近年に発行された本だ。春休み中、とあるアメコミ原作の実写映画を観て以来、北欧神話に興味を持つようになった麗美のお気に入りの一冊となっていた。
麗美はしゃがみ込むと、本棚の下から二段目の定位置に手を伸ばし掛け、
「あれ?」
ギリシャ神話本と、ヴードゥーの儀式やゾンビに関する本の間に挟まれているはずの『北欧神話あれこれ』が、忽然と消えている事に気付いた。
麗美が前回読んだのは、先週の金曜日の昼休み。同じ場所に戻したはずだが、うっかりという事もあるかもしれない。念のために同じ列とその上下段も確認してみたが、やはり見当たらなかった。
──わたし以外にも読む人が……?
麗美は訝しんだ。人気作品というわけでもないのに、そんな事があり得るのだろうか。しかし理由は何であれ、ないものはないのだから、いつまでもこうしているわけにもいかない。
麗美は仕方なく諦め、ゆっくり立ち上がると、数歩戻りかけたところで一旦止まり、引き返すかどうかを考え始めた。友人たちが楽しんでいる芸人コンビに興味はないが、もしかすると今は別の動画を観ているかもしれない。しかし教室には、クラスで特にうるさい男子たちも数人残っていた。だったら人の少ないこの図書室で新たに面白い本を探し出し、ギリギリまで時間を潰すのも──
カタッ。
背後から聞こえたその音は、決して大きくはなかったものの、麗美の思考を遮るには充分だった。
何気なく振り向いた麗美はその直後、裸眼視力二.〇の我が目を疑った。確かに見当たらなかったはずの『北欧神話あれこれ』は、定位置にしっかり収まっていた。
「な、何で?」
戸惑いながらも麗美が早足で本棚まで戻ったのと、右側から女子生徒が現れたのはほぼ同時だった。互いに衝突ギリギリのところで止まったため、ちょっとした惨事になるのは免れた。
「あ、すいません」
女子生徒は無言だった。怒らせてしまっただろうかと顔色を窺った麗美は、思わず息を呑んだ。
女子生徒は、とにかく美しかった。顔のパーツの全てが形・サイズ共に絶妙で、顎も含めて左右対象。やや色白な素肌にはシミ・そばかすの一つもない。艶のある長い髪は、黒というよりも茶色に近いが地毛のようだ。一六〇センチ以上はある背丈に、不健康には感じさせない、程良い肉付き。
女子生徒が目をパチクリさせているのに気付き、麗美はようやく我に返った。
「あ、ああ、えと……」
一度目のようにすんなり謝罪の言葉を出せずにいると、女子生徒がゆっくり口を開いた。
「好きなの? 北欧神話」
美しい容姿に違わぬ、透き通るような美声。
「……んえうっ?」
てっきり非難されるものだとばかり思っていたので、麗美は脱力しかけた。
「北欧神話の考察本を探していたのよね?」
「あ、ああ、はい……」
「さっきまでわたしが読んでいたの。ごめんね」
「い、いえそんな」
「上履きが赤って事は、今二年生よね?」
「はい……あ」麗美は答えると、女子生徒の足元に目をやり、同じくつま先の部分が赤い事に気付いた。「同じ二年生だったんですね」
女子生徒がふんわり──やはり美しい──微笑むと、麗美の緊張は若干和らいだ。
──初めて見たかも。
私立校だけあり、一般コースは全学年のクラス数が多い。その上、麗美自身の同級生たちとの交流が少ないため、未だに知らない生徒がいてもおかしくはないのだが。
「あの、お名前は?」
麗美が初対面の人間に自分から質問するのは、珍しい事だった。話し掛ける気恥ずかしさよりも、名前ぐらいなら聞いた事があるかもしれないという好奇心の方が勝っていた。
「絵美子。望月絵美子」美少女は答えた。「満月と、絵のように美しい子、って」
「望月……さん」
初めて聞く名前だったが、麗美にとって、そんな事はもはやどうでも良かった。
絵美子。絵のように美しい子。
これ程までに、名は体を表す、ということわざがピッタリな人間が存在しているとは!
──うわあ、わたしなんかと大違い……。
「絵美子でいいわ」
麗美の複雑な気持ちを知ってか知らずか、美少女は朗らかに言った。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる