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2   アナルの調教なんてお断りします

4   フルコースは美味しすぎて

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「亜梨子、浣腸はしてきた?」
 末長に聞かれて、「はい」と答えた。
「今朝はお茶しか飲んでません。バッチリです」
「末長、亜梨子に無理をさせるなと言っているだろう。早朝からお腹を抱えて大変だったんだぞ。食事も食べないし。倒れたらどうするんだよ」
「社長。大丈夫です。私、両親が亡くなってから、食事は一日一度か二度くらいだったし、お腹いっぱい食べたことがなかったので、慣れてます」
 胸を張って亜梨子は答えた。
 千代さんと食事をするとき以外は、ほとんど食事をしていなかった亜梨子は、このエッチな実験以外で、会社に不満もない。
 食堂の食事も美味しいし、ただで食べさせてもらっている。
 ただで食べさせてもらっているのは、体を張った実験をしているからだとも理解している。
「亜梨子、なんて可愛そうなんだ。末長、食事を抜かせるな」
 亜梨子にベタ惚れな誉は、小さな亜梨子を後ろから抱きしめる。
(社長、その手はなんですか?)
 手が胸を包みこんでいる。ぷにょぷにょと揉まれている。
(社長、それはセクハラです!)
「俺は食事を抜けとは言わなかったぞ。浣腸だけしてきてって頼んだだけだ」
「お尻のデーターは取れたんだろう?」
「あのな」
 末長は呆れるように誉の頭を叩いた。
「フルコースのデーターが取れてないだろう?」
「そういえば、そうだった」
「フルコースですか?」
 亜梨子はキョトンと首を傾げる。
 下の方で二つに結ばれた髪型は、まるで高校生か中学生にも見える。
 身につけているのは、フロントチャックのミニのチャイナドレスだ。
 短いのにスリットが入っていて、エッチさマックスだ。
 亜梨子の細くスタイルのいい足によく似合う。
「亜梨子、準備をするよ」
「社長、どさくさに紛れていつまで胸を揉んでいるんですか?」
「揉むために胸はあるんだ」
「どんな持論ですか?」
 誉は笑うと、亜梨子のチャイナドレスのファスナーを下ろしていく。
 ブラジャーに包まれた胸がポロンとこぼれてくる。
「社長ってエッチですよね」
「僕はエッチだよ」
 素直に認められて、亜梨子は顔を赤らめた。
 こんなにハンサムで、王子様みたいな見た目をしているのに、エッチすぎる。
 ワンピースが床に落ちると、ブラジャーを取ってしまう。
 パンティーのサイドの紐を引っ張ると、解けて床に落ちた。
「結局、裸ですか?」
「どんな服を着ていても似合うが、裸の亜梨子が可愛すぎる」
 エッチ過ぎじゃなければ、この社長の欠点はなさそうなのに。
 拒んでもさせられるなら、素直に受け入れた方が精神的に楽だ。
「さあ、ベッドに上がって」
誉が言った『冒険に出かける』つもりなら、ゲーム感覚で付き合ってもいい。


 誉は亜梨子に脳波の電橋をはめて、両手首に心電図モニターを装着した。
「今日はどんな冒険ですか?」
「まずは守君と抱き合って欲しい」
「はい」
「その後、アナルの新商品の感想を聞かせて欲しい」
「はい」
「それが終わったら、新商品の検査をして欲しい。この間の、改良版だ」
「はい」
 簡単に言うが、今日の仕事もなかなかハードだ。
 亜梨子は自分の持ち物のバスタオルを持ってきた。
 ベッドの上に、それを敷いて、ベッドに載った。
「どうしてバスタオルを敷くんだい?」
「冷たくて、硬いから」
 まるで大理石のまな板の上に載せられているようで、体が冷えるし、背中が痛む。
「改良しよう。今日は我慢してくれ」
「大丈夫です。タオルでしのげるかもしれないので」
 ベッドに横になると、両手、両足を固定された。
「亜梨子、愛してるからね」
 頬にキスをすると、誉は部屋から出て行った。


 フルコースってこういうこと?
 守君に手が生えた。生えた手が亜梨子の胸を揉んでくる。
 誉に揉まれるように繊細で大胆だ。指と指の間に乳首を挟まれて、大胆に揉まれると、喘ぎ声が出てくる。
『痛くはないか?』
 マイクが聞いてくるが、答えられない。
「あああん、もうこれ以上は、おかしくなります」
『いいみたいだね』
 胸責めだ。一本の指の先端がひんやりして、その指で胸の先端を撫でられると、舌でなめられているような気がしてくる。
 胸ばかり弄られて、お腹の中がキュンキュンする。
 いろんな触り方をして、亜梨子の反応を学習しているのだろう。
 下肢をモジモジさせても、下肢には触れてこない。
 守君は、なかなか意地悪だ。
 滑りのいいシリコンが人肌に温められて、また二本出てきた。
 今度は肌をなぞる。
 優しくなぞる手が、体のラインやウエストに触れて、体中を愛撫する。
「あん、あああん。もう無理よ。変になる」
「どこが変になるの?」
「答えられないっ」
 亜梨子は意地悪な研究者に叫んだ。
 体を愛撫していた手が、会陰に触れて、小さな粒を摘まんだ。
「やあああっ」
『ここかな?』
「そこはいや」
ベッドの上で、亜梨子はもがいた。
拘束された手足がガチャガチャ音を立てる。
 快感が弾ける。冷たい指先で敏感な粒をなぞられて、亜梨子は悲鳴をあけた。
 足が知らぬ間に開かれていることにも気付かなかった。
 いきなり楔が入ってきて、それだけでイった。
 体が跳ね上がり、目がうつろになった。
「はああ、あああん」
 胸を揉まれ、敏感なクリトリスを弄られながら、胎内で抽挿を繰り返されて、亜梨子はもがきながら潮を噴きイクと意識を手放した。
「昇天しちゃったじゃないか」
「昇天できるレベルになったって事だろう?」
「亜梨子、大丈夫?」
 誉が部屋に入ってきて、亜梨子の頬を撫でる。
 亜梨子はまだ貫かれたままだ。
 初めて潮吹きで汚れた皮膚を、乾いたタオルで拭って検査室に戻っていく。
「もう抜いてやれよ」
「せっかく眠ったんだから、情報収集だ。完璧なALICEを作るんだろう」
「作るよ」
「目を覚ましたら、今度は後ろからだ」


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