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3 御曹司と出張
2 初めの出張
車でラブホテルを回っていく。
会話をするのは、誉だ、亜梨子は挨拶をして、名刺を交換し、大人の玩具をわたす役目だ。
たくさんあった名刺も、あっという間になくなっていく。
「疲れていないか?」
「はい、社長。久しぶりのドライブが楽しくて。あっ、すみません。お仕事中なのに」
「楽しんでもらえて、嬉しいよ」
誉は爽やかに微笑む。
(わぁ、かっこいい)
思わず夢中で見てしまうほど、誉はかっこいい。
男性と交際したことがない亜梨子には誉は王子様に見える。
顔立ちは整っていて、目元は二重で優しげだ。鼻筋は通って、唇は薄くもなく厚くもない。整った顔立ちは、人形みたいだ。
(だから、人形になったのか?)
面接試験に向かう途中で、男性にトイレに連れ込まれそうになった時に助けてもらってから、王子様に見えていた。その後、胸をわしづかみにされなければ、最高の王子様像そのものだ。
会社で再会した時も、運命を感じるほどドキドキした。
ただ、そのドキドキが痴漢に遭遇したドキドキなのか、試験会場で痴漢に遭遇したドキドキなのか、エッチな検体になったドキドキなのか、どんなドキドキかわからなくなったけれど。
家が焼けて行くところなくなった亜梨子を、家に招いてくれたことも嬉しかった。
エッチなオプションがなければ・・・なければ・・・なければ・・・!
亜梨子はまた悶々していた。
いっそ処女でなくなれば、抱いてもらえるのかもしれない?
処女でなくなったら、亜梨子は捨てられるかもしれない?
どっちの選択が正しいのか、亜梨子はわからない。
「亜梨子、どうしたの?急に黙って」
「えっと、そろそろお昼かなと思いまして」
車は海岸線を走っている。
どこまでも遠くまで見える海は途中から空の色と溶け合っている。
綺麗な景色だ。
「お昼は予約している。もう海を見るのは飽きちゃった?」
「いいえ、すごく綺麗な景色で、心が洗われるようです」
この景色で、汚れた心の中をザブザブと洗いたいほど、亜梨子の心は悶々していた。
(誉さんに抱かれたいな)
お尻ではなく、女の子の部分を貫かれたい。
守君に抱かれるように、ローターでもなく、誉に気持ち良くされたい。
(いやいやだから、心の洗濯をしなきゃ。私の心は汚れすぎている)
悶々しながら、車は大きなホテルの駐車場に入っていった。
「ここでも営業ですか?」
「このホテルは友人が支配人でね。こういうオプションも置かせてくれるんだ」
「そうなんですか?私、こんな立派なホテルに泊まったことがないので、何が置かれているのとか、サービスとか知らないんです」
「それなら一泊していくか?」
「いいえ、仕事の途中なので、午後も頑張って営業しましょう」
流されたらいけない。
エッチ大魔王の誉の誘惑は悶々の元だ。
もらえない餌を強請る犬と同じだ。
飼い犬は飼い犬らしく忠実でいなければ。
ベッドの片隅を借りている身なので、どこまでも忠犬でいなければ。
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