唯一の恋

綾月百花   

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わくわくチョコレート大作戦 ~平等に愛して~♪

3   バレンタインの季節  奈都

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 スーパーに買い物に来たら、バレンタインコーナーができていた。
 女性が多くいる。
 奈都は甘い香りに誘われて、バレンタインコーナーに入った。
(響ちゃんは、職場でもらってくるかな?亜稀は出待ちの女の子からたくさんもらうのかな?)
 それでも、平等に二人にプレゼントしたい。
 奈都は大切な兄弟を平等に愛している。
 響介のことも好きだし、亜稀のことも好きだ。
 いろんなチョコを見て回って、ベルギー産のトリュフの詰め合わせを二つ買った。
 あれが良かった、これが良かったと言い合う年齢ではないが、せっかく選んだプレゼントで喧嘩をして欲しくないから、仲良く同じ物にした。
 もう一つ、チョコレートフォンデュを作るチョコを買った。
 果物売り場で、イチゴやバナナ、パイナップルを買った。
 パンやマシュマロもあったら美味しいかな?
 次々とカゴに入れていく。
 みんなで食べたら、楽しいし美味しいような気がする。
 甘いチョコは、奈都も大好きだ。
 自分用に高級なチョコを買うのは、勿体ないような気がした。
 みんなで食べるなら、奈都も食べられる。
 
 
 自宅に帰って、夕食の支度をする。
 部活が忙しい亜稀は、食欲旺盛だ。
 好物はスペアリブ。
 せっかくのイベントだから、亜稀の好物にしようと思った。
 お肉をタレに漬け込んで、その間に響介の好物のビーフシチューを作る。
 バケットはお店でカットしてもらった。食欲旺盛な亜稀は、軽く1本食べてしまうので、バケットを買うときは、3本買う。
 響介も食用旺盛だ。
 サラダを作り、ポテトサラダも添える。彩りと健康のためにトマトを添えてサラダはできあがった。
 ビーフシチューを煮込んでいるうちに、チョコを細かく刻んで、鍋に牛乳を入れて弱火で暖めていく。沸騰する前にとろ火にして、刻んだチョコを入れてゴムベラで混ぜていく。
 均一に溶けて混ざったらできあがりだ。
 お皿にフルーツを盛り付けて、テーブルに置いた。
 オーブンでスペアリブを焼いていく。
 その間にビーフシチューを仕上げてしまう。


 みんなが帰ってくる前に、お風呂をすませる。
 お風呂から上がると、響介が帰ってきた。
「おかえり」
 だぼっと大きなトレーナーに白のショートパンツを身につけた奈都に、響介はニコッと微笑んで、「女の子服を着ておいで」と言った。
「何かあるの?」
「今夜はパーティーだろう?」
 ダイニングテーブルを見たのだろう。
「うん」
 奈都は響介が買ってくれたニットのセーターと膝丈のスカートを着た。
 たったそれだけで、女の子になったような気がする。
 部屋で髪とかして、ダイニングに向かうと、亜稀が帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま。わぁ、奈都、かわいい」
 奈都ははにかむ。
「響ちゃん、お風呂かな?出る頃かもしれない」
「うん。荷物、置いてくるよ」
 亜稀は部活の荷物を担いで自室に向かって行く。


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