桜の奇跡 ~赤い糸の絆~

綾月百花   

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桜の奇跡  ~赤い糸の絆~

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「うーっ、ううん」
 男に貫かれ、体が跳ねる。何度も濡らされ、結合部から溢れていやらしい水音がする。肌と肌がぶつかる音もする。
 口の中にも男のモノが入れられ、喉を突く。
 吐き気と息苦しさに、意識が朦朧としてくる。大事な場所を他の手が握りこみ。無理やり追い上げられる。胸も擦られ過ぎて、血がにじんできている。
「うぅぅん、ぅぅぅん」
 再び喉の奥に飛沫が飛んで、咳き込みそうになるのに、喉をのけぞらされ、飲まされた。
 知らぬ間に、体の上に乗っかっている男が代わっていた。
「助けて、たすけて・・・」
 エンドレスに続く凌辱。終わりが来るのは、いつもひとつのワードだ。
『あの人には逆らわないほうが身のため』
 はっと息を継ぎ、ソファーベッドの上で目覚めると、原は洗面台に抱きつくようにしながら吐く。水道を全開にする。流しっぱなしの激しい水音。すべてを吐き終えると、這うようにシャワールームに入っていく。
 スクラブが濡れる。シャワーで濡れながら、衣服を脱ぎ捨てていく。
 ボディソープをたっぷりつけて、髪の毛の先から足の爪の先まで綺麗に何度も洗う。
 そうして、洗い終わってもシャワーに濡れている。涙が止まるまで、シャワーの中でじっと佇む。
 シャワー室から出てきて、自宅から持ってきている下着を身に着け、新しいスクラブと白衣のズボンをはく。
 濡れたスクラブと白衣は、洗濯かごに入れて、下着は持ち帰るための袋の中に入れる。
 眠ることを諦めて、ステートを首から下げ、PHSを長白衣のポケットの中に入れて、センターに降りて行く。
 センターはいつも動いている。眩しいくらいの電気が点けられて、患者が絶えない。
 ぱたぱたと忙しくナースが動き回っている。
 いつもの忙しい光景を見ていると、心が落ち着いてくる。
「手伝います」
「原先生、助かります。今から救急車が二台はいります」
「僕は診察室ですか?」
 急患も多い。
「せっかくなので、初診室をお願いします」
「わかりました」
 救急車のサイレンが聞こえてくる。救急車を迎えるために、出口に向かう。

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