48 / 76
8 花姫たちが襲われています
6 龍族の逆修
しおりを挟む
「達樹とみのり、外で何があったの?」
「唯様はお体のことだけ考えてください」
唯は首を振って、神殿の階段に駆けていく。
目を覚ました龍之介が、顔色を変えて寝室から姿を消した。
(あんな顔を見たことがなかった。きっと何かあったはずだ)
外の気配はとても静かだ。
唯も神になり霊気や気配を知ることができるようなった。
日常とは違う気配がするのだ。
「走ってはいけません。お腹の赤ちゃんに障ります」
「だったら連れて行って」
「すみません。青龍様から外には出ないようにと言われています」
「私には見せてはいけない物でもあるのね?」
リベルテとアンジュが神殿の階段の上から降りてくる。
「外はどんな状態?」
リベルテとアンジュに唯は聞くが、リベルテはピヨピヨと鳴くだけだし、アンジュはニャアニャアと鳴くだけだ。
「すぐに戻るわ。少し見るだけ」
「それでもいけません」
「私だけ、何も知らされないのは辛いわ」
唯は二人の腕を解いて、階段を上がっていく。
長い階段を上って、唯はふらりと屋敷が見える庭へと足を進めた。
「誰もいないわ」
屋敷に人の気配がない。唯にも霊気が見える。
ふらりと花姫の屋敷に入っていった。
「みんなお嫁に行ったの?」
風に乗って血のにおいがする。
「嘘だよね?みんな死んじゃったの?」
「昨夜、龍磨様の襲撃があったようで、花姫様は全滅です。お付きの者も多数亡くなりました。御嵩家の従者もかなり殺されたようです」
「それ以上、奥には行かないでください。凄惨な現場がそのままになっております。唯様の心を傷つけてしまいます」
達樹とみのりに両腕を掴まれて、唯は神殿に連れ戻されていく。
「花が咲いたの?」
木の下に、花びらが散っている。
「しばらく前から花が咲いていました」
「私みたいな花姫がいたの?」
達樹が唯を抱き上げて、階段を降りていく。
「花姫様は以前と変わりありません。特別な力を持った花姫様はいなかったと思いますが、付き人の話では、三人の花姫が部屋に集まるようになってから急に花の香りが強くなってきたと申しておりました」
「結界が張ってあったんでしょ?」
「龍磨様も無傷ではなかったと思いますが……」
「結界は無駄だったのね?」
「唯様、青龍様は一生懸命唯様を守ろうとしています」
「わかってる。わかっているけど。私、どうなるの?また食べられてしまうの?今度は食べられて死ぬの?」
神殿まで下りると、達樹は唯を静かに立たせた。唯はふらふらと歩くと洞窟の中に入っていく。
「唯様」
「少し横になるわ。今、この子を産むわけはいかないもの」
唯は着物を脱ぐと襦袢のままベッドに横になった。
静かな泣き声が洞窟に響いた。
唯を守るようにリベルテとアンジュは、唯の寝室に座っていた。
……
…………
………………
「龍磨は鬼になっている。花姫の屋敷を襲われた。花姫は全滅した。付き人も御嵩家の者も多く亡くなった。どうか手を貸してほしい」
龍之介はたくさんの龍神の前で頭を下げた。
「龍磨の姿を見た者はいなか?」
「小花を食べていたのは、人型の鬼だった。高く跳躍したが龍神の姿は見ていない」
真澄は小花の敵を取るために集まった。
「うちの妻の時も人型だった。逃げるときに高く跳躍していったが、龍神の姿は見せなかった」
「他の者はどうだ?」
「龍神の姿は見せなかった」
龍神たちは口々に言う。
皆、妻を食われた龍神たちだ。
「鬼になって、龍神になれなくなった可能性が高いのか?」
「その可能性が高いだろう」
今まで黙っていた龍太郎が口を出した。
「龍神は神だ。神殺しをし続けた龍神は、神の座から降ろされる。鬼になっているなら、龍神にはなれなくなった可能性は十分にあるが、神だった鬼には知恵もあるだろうし、普通の鬼よりも強いだろう。花姫を食べ続け、花姫の霊気を溜めていることもあり、治癒能力もあるかもしれない」
龍神たちがざわつく。
「花姫には治癒能力がある。一人一人は小さな力だが、大量に花姫を食べれば蓄積される。龍神に愛された花姫には特別な力も備わっている。その花姫を食べれば、龍磨にもその力が備わっていく」
龍之介は龍神たちに推測の話も含めて話して聞かせた。
「100年以上前に、龍磨は俺の花嫁の血肉を食べた。花嫁は霊力の強い花姫だった。その血肉の味が忘れられないのだろう。今、その花姫は転生して俺の子を身籠もっている。16歳で召し上げてからも結界を張って花姫の力を封じているが、どうか俺の妻を助ける力を貸して欲しい。やっと転生したんだ。もう手放したくはない」
龍之介は龍神たちに頭を下げた。
「転生できるのか?」
「うちの妻も転生させてくれ」
「善処はしよう」
「うちも」「うちも」と声が上がる。
「その前に、龍磨を処刑しなければ、また殺される。どうか頼む」
龍神たちは次から次へと集まり、御嵩家の上空は厚い雲が広がり小雨が降っている。
「人の姿になっているなら、人里に降りているかもしれない。ここから一番近い町は、美咲町だ」
「町を探してこよう」
龍神たちが移動を始める。
「頼むぞ」
皆に叫んだ。龍之介に辰巳が声をかけた。
「一度、唯の元に戻れ。もうじき出産だろう?」
「ああ、もういつ生まれてもおかしくない」
「結界は破られる。唯を守れるのは龍之介だけだ」
「龍之介、指揮は私がしよう。唯さんのところにいてやりなさい。龍磨が来ないとも限らない」
「すまない。父上。辰巳もありがとう」
「なにかあれば、すぐに駆けつける。声をかけてくれ」
ふたりは先に行った龍神たちを追いかけていった。
龍之介は唯のもとに戻った。
「唯様はお体のことだけ考えてください」
唯は首を振って、神殿の階段に駆けていく。
目を覚ました龍之介が、顔色を変えて寝室から姿を消した。
(あんな顔を見たことがなかった。きっと何かあったはずだ)
外の気配はとても静かだ。
唯も神になり霊気や気配を知ることができるようなった。
日常とは違う気配がするのだ。
「走ってはいけません。お腹の赤ちゃんに障ります」
「だったら連れて行って」
「すみません。青龍様から外には出ないようにと言われています」
「私には見せてはいけない物でもあるのね?」
リベルテとアンジュが神殿の階段の上から降りてくる。
「外はどんな状態?」
リベルテとアンジュに唯は聞くが、リベルテはピヨピヨと鳴くだけだし、アンジュはニャアニャアと鳴くだけだ。
「すぐに戻るわ。少し見るだけ」
「それでもいけません」
「私だけ、何も知らされないのは辛いわ」
唯は二人の腕を解いて、階段を上がっていく。
長い階段を上って、唯はふらりと屋敷が見える庭へと足を進めた。
「誰もいないわ」
屋敷に人の気配がない。唯にも霊気が見える。
ふらりと花姫の屋敷に入っていった。
「みんなお嫁に行ったの?」
風に乗って血のにおいがする。
「嘘だよね?みんな死んじゃったの?」
「昨夜、龍磨様の襲撃があったようで、花姫様は全滅です。お付きの者も多数亡くなりました。御嵩家の従者もかなり殺されたようです」
「それ以上、奥には行かないでください。凄惨な現場がそのままになっております。唯様の心を傷つけてしまいます」
達樹とみのりに両腕を掴まれて、唯は神殿に連れ戻されていく。
「花が咲いたの?」
木の下に、花びらが散っている。
「しばらく前から花が咲いていました」
「私みたいな花姫がいたの?」
達樹が唯を抱き上げて、階段を降りていく。
「花姫様は以前と変わりありません。特別な力を持った花姫様はいなかったと思いますが、付き人の話では、三人の花姫が部屋に集まるようになってから急に花の香りが強くなってきたと申しておりました」
「結界が張ってあったんでしょ?」
「龍磨様も無傷ではなかったと思いますが……」
「結界は無駄だったのね?」
「唯様、青龍様は一生懸命唯様を守ろうとしています」
「わかってる。わかっているけど。私、どうなるの?また食べられてしまうの?今度は食べられて死ぬの?」
神殿まで下りると、達樹は唯を静かに立たせた。唯はふらふらと歩くと洞窟の中に入っていく。
「唯様」
「少し横になるわ。今、この子を産むわけはいかないもの」
唯は着物を脱ぐと襦袢のままベッドに横になった。
静かな泣き声が洞窟に響いた。
唯を守るようにリベルテとアンジュは、唯の寝室に座っていた。
……
…………
………………
「龍磨は鬼になっている。花姫の屋敷を襲われた。花姫は全滅した。付き人も御嵩家の者も多く亡くなった。どうか手を貸してほしい」
龍之介はたくさんの龍神の前で頭を下げた。
「龍磨の姿を見た者はいなか?」
「小花を食べていたのは、人型の鬼だった。高く跳躍したが龍神の姿は見ていない」
真澄は小花の敵を取るために集まった。
「うちの妻の時も人型だった。逃げるときに高く跳躍していったが、龍神の姿は見せなかった」
「他の者はどうだ?」
「龍神の姿は見せなかった」
龍神たちは口々に言う。
皆、妻を食われた龍神たちだ。
「鬼になって、龍神になれなくなった可能性が高いのか?」
「その可能性が高いだろう」
今まで黙っていた龍太郎が口を出した。
「龍神は神だ。神殺しをし続けた龍神は、神の座から降ろされる。鬼になっているなら、龍神にはなれなくなった可能性は十分にあるが、神だった鬼には知恵もあるだろうし、普通の鬼よりも強いだろう。花姫を食べ続け、花姫の霊気を溜めていることもあり、治癒能力もあるかもしれない」
龍神たちがざわつく。
「花姫には治癒能力がある。一人一人は小さな力だが、大量に花姫を食べれば蓄積される。龍神に愛された花姫には特別な力も備わっている。その花姫を食べれば、龍磨にもその力が備わっていく」
龍之介は龍神たちに推測の話も含めて話して聞かせた。
「100年以上前に、龍磨は俺の花嫁の血肉を食べた。花嫁は霊力の強い花姫だった。その血肉の味が忘れられないのだろう。今、その花姫は転生して俺の子を身籠もっている。16歳で召し上げてからも結界を張って花姫の力を封じているが、どうか俺の妻を助ける力を貸して欲しい。やっと転生したんだ。もう手放したくはない」
龍之介は龍神たちに頭を下げた。
「転生できるのか?」
「うちの妻も転生させてくれ」
「善処はしよう」
「うちも」「うちも」と声が上がる。
「その前に、龍磨を処刑しなければ、また殺される。どうか頼む」
龍神たちは次から次へと集まり、御嵩家の上空は厚い雲が広がり小雨が降っている。
「人の姿になっているなら、人里に降りているかもしれない。ここから一番近い町は、美咲町だ」
「町を探してこよう」
龍神たちが移動を始める。
「頼むぞ」
皆に叫んだ。龍之介に辰巳が声をかけた。
「一度、唯の元に戻れ。もうじき出産だろう?」
「ああ、もういつ生まれてもおかしくない」
「結界は破られる。唯を守れるのは龍之介だけだ」
「龍之介、指揮は私がしよう。唯さんのところにいてやりなさい。龍磨が来ないとも限らない」
「すまない。父上。辰巳もありがとう」
「なにかあれば、すぐに駆けつける。声をかけてくれ」
ふたりは先に行った龍神たちを追いかけていった。
龍之介は唯のもとに戻った。
0
あなたにおすすめの小説
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる