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しおりを挟む二週間後、実家のトラックで荷物を運んでもらった。
品物は、取り敢えず、俺の荷物部屋に置いてもらった。
ピカピカのわんこたちを見て、菜都美と一緒に喜んだ。
菜都美が興奮して、立ち上がった。
会社の皆が見に来ていたので、歓声が上がった。
「立った」と皆が言うので、菜都美は尻餅をついて、お約束のようにそのまま背後に倒れた。
咄嗟に頭は手でガードした。
「んぱ」
「菜都美、おめでとう」
「菜ちゃん、おめでとう」と皆が言うので、菜都美は自分で頭をポンポンしていた。
俺も菜都美の後に、頭を撫でた。
会社の皆も笑顔だ。
「ラッキーな場面に遭遇できました」と言っている。
菜都美を抱っこして、小野田さんと話をする。
「あれから変わったことはありませんか?」
「ないと言えばないのですけれど、工場の鍵が、何度か開けられています。不気味なので、カメラを付けました。家にある物ですけれど」
「言ってくれれば会社で買ったのに」
「犯人が写っております。社長の知り合いか見ていただきたくて」
「直ぐ見る」
篤志がSDカードをセットして、画像を見ると、大塚電気の社長のようだ。背後にお嬢さんの姿も見える。
「あっちゃん、警察に不法侵入で捜査してもらおう」
「なくなっている物はないですか?」
「ありませんが、何か物色しているようです。社長からの依頼品は、工場の鍵付き倉庫に保管しておりますので。万が一のことがあるといけませんので」
「ありがとうございます」
俺は新しいSDカードを小野田さんに手渡すと、社長が写っていた物と取り替えた。
「工場のそこら中にカメラを取り付けてください。会社名義で購入してください」
俺の部屋に入ると、鞄を持ってきた。
父親が使っていた物から財布を取り出して、30万を封筒に入れた。
「30万ありますから、買えるだけ買って、できれば、家の玄関が移る位置に一つ付けてください」
「承知しました」
「後ろのお嬢さんは、まだ俺の家に住んでいるの?」
「詳しくは知りませんが、奥さんと買い物に出かけているようです」
「めげないね」
「イケメン、ストーカーに遭っているの?」と朝霧さんは真面目な顔で聞いてくる。
「以前に勤めていた会社のお嬢さんです。写っているのは社長ですね。この間、真の家に戻ったときに、彼女とも話したのですけれど、父親の会社が傾き始めたので、俺と結婚して欲しいと言っています。俺の実家の両親に結婚お約束をしていると言って、居座っているんです」
「俺の実家と篤志の実家は凄く近所で、俺達が俺の実家に戻ると、篤志の家から丸見えで、隠しようもなくて。でも、不法侵入は許せません。実家の工場も仕事をしていますので、作業して納品する物を壊されたりしたら信頼関係にヒビが入ってしまいます」
「まず、警察に被害届を出して、知り合いの弁護士を紹介するよ」と朝霧さんは言った。
「イケメンのストーカーは、危険だから排除をしたほうがいい。大塚電気の社長と娘は危険だ」
「今住んでいる家の場所も職場も、両親に教えていません」
「探偵を付けて、調べている可能性もあるから、この家も絶対に安全とは言えないけれど、入り口に暗証番号を打ち込まなくては入れないシステムだからよほど大丈夫だと思うけど、気をつけていた方がいい」
「分かりました」
「はい」
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