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悪役令嬢の私がモテモテな件について

二人の皇子(皇子side)

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「ふぅん、 ここが赤い森かぁ・・・」

赤い森への侵入に成功したツイスト。

「何というか肌が痛い・・・空気が辛い・・・」

ツイストは敏感である。

「さてと・・・じゃあやるかぁー」

ツイストは葉っぱに火を付けた。
大麻である、 大麻を吸う事により意識を先鋭化して魔力を高めるのだ。

「よぉーっし・・・この位高まればー・・・はっ!!」

ツイストは高まった魔力を周囲に放出し固有魔法を使った。
ツイストの固有魔法【俺の事如何思っている?】
効果は他者(女性限定)がツイストを
どの程度意識しているのかを認識出来る能力である。
この魔法でどの程度ツイストを意識しているのかを把握する事で
ツイストは相手によって対応を変えて
ビア帝国一のプレイボーイの座を手にしているのだった。
この様に恋愛に使う為の魔法だがツイストは故意に魔力を放出する事で
放出した魔力を認識した者の位置情報を知る事で
逆説的に探知が可能になると言う事だった。

「よぉし・・・場所は分かったぞ・・・・・うん?」

森の中と外の遠くの場所から認知された事に首を傾げるツイスト。
森の外の反応は辺境伯であるがツイストはそんな事は知らない。

「まぁ良いか、 さっさと行くぞー」

ツイストは森の中を進んだのだった。





「やっと進みましたか・・・」

ツイストを物陰から監視していたソーラー。
ツイストの探知に任せて後を着ける事にしたのだった。
ソーラーの固有魔法【歩くような速さで】は光の速さで移動出来る魔法である。
強そうな魔法だがこの魔法は非常に扱いが難しい。
光の速度をコントロールするのは非常に難しくまともに使用するのに10年以上かかった。
更にこの固有魔法の発動中に物に触れない。
触ると言う事は光速で物がぶつかって来る事に等しい。
光速で物がぶつかれば人体は容易く砕ける。
平地や街では無類の強さを誇る魔法だが森の中等の障害物が多い所で使って
木にぶつかればあっという間にスプラッターである。

「いずれにせよ、 私はツイストの後をついていけばいい
ツイストとラビーが出会ってからでも先手はとれる」

そう考えながら後を着いて行くソーラーであった。

「おい、 そこの人間」
「!?」

振り返るソーラー、 そこに立っていたのは盾の騎士と花瓶の騎士だった。
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