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悪役令嬢の私がモテモテな件について

話を跨ぐまでも無い問いだわ

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「・・・・・」

椅子に座って目をつぶるラビー。
魔力がどんどん近付いて来る、 直ぐ扉の前まで来た所で目を開ける。

カランコロン「ん-あぁ!! さぁてここに居るのかな!! 子猫ちゃん!!」

扉を開けると同時に叫ぶツイスト。

「貴方は・・・ツイスト殿下ですね、 この度はご来店頂き光栄の至りで御座います」

ラビーは立ち上がり、 優雅に礼をする。

「おぉー・・・・・見事で洗練されて美しい礼じゃない・・・
俺の生涯で出会った女のベスト50に入る」
「ありがとうございます」
「ベスト50って低いにょー・・・」
「でぶちゃん、 しっ」
「にょもし・・・」

どがっ、 と座るツイスト。

「さてラビーちゃん!! 僕は君を娶りに来たんだ!!」
「いきなり何を言っているのか全く分かりませんが
御戯れを、 貴方のお噂はかねがね伺っております」
「はっはー!! まぁまぁ悪い話じゃないのよん」

ねっとりと話し始めるツイスト。

「我が皇帝はねぇ、 君を高ーく評価していたのよぉ
それでねぇ、 君を娶ったら次の皇帝にしてやるって正式に発表したのよぉ」
「えぇ!?」

驚愕するラビー。

「あれ? 知らなかったの?」
「初耳です・・・」
「てっきりフロートから連絡が来ているかと・・・」
「フロート? ・・・・・留学生の?」

フロートがビア帝国の皇子なのは前世の知識からラビーは知って居たが
隠していたのでここは知らないと言う事で通す。

「うん、 そうだよ、 来てないの?」
「いいえ? 来ていませんよ」
「ふぅむ・・・」

少し考えるツイスト。

「僕でも来れたのになぁ・・・彼が来ていないのは可笑しい・・・
まぁ良いか、 兎に角僕の妃になれ!!」
「嫌です」
「何で?」
「初めて会って妃に成れって可笑しいでしょう・・・
互いに殆ど何も知らないのに」
「別に僕も君の事が好きな訳じゃないよ」

さらりと言うツイスト。

「でも次期皇帝の座は欲しい!! ハーレム作りたい放題じゃないか!!」
「俗過ぎませんか?」
「俗の何が悪いんだよぉ、 僕は大勢の女の子ときゃっきゃうふふしたいんだよぉ!!
まぁ僕の希望だけじゃなく、 君にもメリットがあると提示しよう」
「メリット?」
「君にも愛人を作り、 ハーレムを築く事を許可しよう!!
互いに帝国の頂点でハーレムを築こうでは無いか!!」

果たしてラビーの返答は如何に!?

「お断りします」
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