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冥府にGO!!

解決

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ラビー達は屋敷内を進んでいた。

「ウィノが燃えていた、 と言うのはそれは燃やされていたのか燃えていた?」
「如何言う意味ですアラモード殿下?」
「ラビーだって炎の魔法を使う時は燃える様な感じじゃない?
魔法的な物で自分で燃えていたのか、 それとも普通に燃やされていたのか・・・」
「あー・・・ちょっと良く分かりませんでした
物凄い勢いだったので・・・」
「あぁー・・・」

納得するアラモード。

「それよりも殿下、 純白の真珠の残党が作った魔法兵器とは一体・・・?」
「人の認識に作用する物だから何も知らずに燃やして」
「分かりました」
「店長!!」

盾の騎士が前に出る。
こ、 っこ、 と足音が前方から響く。

「誰!?」
「ウィノです、 捕まっていた少女を見つけました」

ウィノが前から現れた。
少女と共に歩いていた。
足取りがややおぼつかない。

「その子は?」

少女の風貌はやや小さくワンピースを着ている。
そして髪の毛が黄金に輝いていた。

「閉じ込められていたんです、 可哀想に・・・」

ふらり、 と倒れるウィノ。

「ちょ、 大丈夫!? ・・・この匂い・・・ウィノ・・・アンタ・・・」

駆け寄ったアラモードが戦慄した。

「アンタ・・・アヤワスカを!? どの位飲んだ!?」
「残った分全部・・・」
「飲み過ぎだ、 馬鹿!! ごめん!! ちょっと直ぐにコイツを大使館に連れてって!!
直ぐに胃洗浄しないとコイツ死ぬ!!」
「わ、 分かりました、 じゃあ兵器の方は私とアラモード殿下で破壊するので
皆さんはウィノさんを大使館に連れてって下さい!! あとこの子も!!」
「二人で大丈夫か!?」
「魔力も戻って来た、 問題無いわ」

アラモードがにゅ、 と手から蔓を出す。

「そうか・・・じゃあ頼みますよ!!」

皆が去って行く。
ラビーとアラモードだけが残り前に進む。
産道の通路、 胎盤の扉、 そして子宮の部屋に入る。
そこに有ったのはシアン・ラプラスの遺体だけだった。
しかし腹が凹んでいる。

「これが・・・魔法兵器?」
「正確には中に入っている子供がね、 さっさと処分しましょう」
「妊婦には見えないけども・・・」
「・・・・・」

アラモードは拾った包丁でシアンの腹を裂いた。
すると中に入っている筈の子供が居なかった。

「一体何がどうなっているの?」
「・・・・・とりあえず燃やしましょう」
「そうね・・・気の毒だし・・・」

シアンと冒涜的な部屋達は燃えて灰になった。
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