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冥府にGO!!

閑話 聖女会議①

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ウェーサーカ法国の教会本部の一室。
聖女達の会議室にて
首席から第七席の聖女が集まり円卓に座る。
そして会議室の扉が開いた。

「第十席マルファス、 只今参りました」
「第八席オリエンス、 第九堰アルマロス、 只今参りました」
「来たか、 座れ」
「「「はっ」」」

聖女首席に促され着席する3人。

「それでは議題を始めようか」
「首席殿、 御待ちを、 末席と十一席がまだ来ておりませぬ」

オリエンスが指摘する。

「末席は最初から呼んでいない、 アスパルの見張りを継続させている
そして第十一席だが既にこの世には居ない」
「!?」
「なんと!?」
「どういう事だ!? ガ」
「口を閉じろ第二席!! 首席殿の名を軽々しく口にする出ない!!」

聖女第二席及びウェーサーカ法国十字軍第二軍【聖女の口づけ】
最高指揮官ミハエルの叫びを更に大きい叫びで制止する
聖女第三席及びウェーサーカ法国十二聖女首席副官メタトロン。

「・・・・・首席よ、 アンタ未来の事が分かるんだろう?」
「その通り、 だがしかし私が知っている未来とは大きく違うのは知っているだろう?」
「・・・・・」

ここに居る聖女全員が聖女首席が転生者である事も未来を知っている事も
そして本来の未来とは違う事になっている事も知っている。

「じゃあ十一席が死んだのは本来あった出来事じゃなかった、 と言う事か?」
「まぁ殺したのは私だが」

聖女首席の言葉に今度こそ激昂するミハエル。
自身の聖女の力である【光の槍】を構え聖女首席に振り下ろそうとする。

「落ち着け」
「落ち着いた、 一体どういう事なんだ? 説明はして貰えるんだな?」

聖女首席の言葉に平静を取り戻したミハエルは
【光の槍】を納めて席に着く。

「端的に言うとアスパルを奪い取ろうとした
第十一席は上昇志向が強いし聖女の能力も協力だ」
「完璧な再生能力、 でしたよね十一席の能力って・・・」

ぽつりと呟くマルファスが呟いた。

「そうだな、 彼女は聖痕で眼がやられていたから
あまり動けない、 と思いきや暗闇でも動けるように鍛えていた
事務作業のみの女と甘く見ていた、 完全に不覚だったよ」

ぽつりと言う首席聖女だった。
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