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大波乱!?料理対決!!

対戦相手⑤(別side)

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亜人圏中心部の【ダイナー・ファニーズ】にて
料理対決優勝の前祝いと言わんばかりに大量の揚げ物が次々と客に運ばれる。

「絶好調だな!!」
「おうともよ!!」

【ダイナー・ファニーズ】料理人、 頭は瓶になっておりそこから油を流して
次々と揚げ物を揚げだす。

「今回も優勝して二連覇だ!!」
「スゲー自信だな!!」
「まーな!! 料理の旨さと油の多さは比例する!!
ならば油を多く使える俺は全料理人の中でも最強!!
俺の優勝は決まったも同然だ!!」
「ひゅー!!」
「さっすがー!!」
「ははははははははははは!!」

笑っている料理人。

「・・・・・納得いかねぇな」
「あん?」

店の外から一人の男がやってきた。
頭はフォークになっている。

「おぉ? オタク誰よ?」
「お前の前に喜劇王の名代で料理大会に出ていた男だよ」
「ふーん、 で?」
「お前の料理は雑過ぎる、 今までは黙っていたが優勝してしまったからには
もう見過ごせん」
「雑? 料理って繊細じゃなきゃいけんのか?」
「当たり前だ!! お前の料理はジャンクフードに等しい!!」
「ジャンクフードじゃいけんのか?」
「当たり前だ!! 俺の料理の方が洗練されている!!」
「じゃあ見せて見な!! アンタの料理を!!」
「これだ!!」

そう言ってフォーク頭が取り出したのはパスタである。
シンプルなミートスパゲッティ。

「厳選された食材できちんと作ったスパゲティは何よりも旨い!!」
「ほう、 ならばこうだ!!」

そのスパゲッティの上に大量のカツを乗せる。

「貴様ぁ!! 洗練された俺のパスタの上にそんなもん乗せるなぁ!!」
「ならばこう!!」

エビフライを追加する。

「くっ・・・このままで味わいが台無しになってしまうっ・・・!!」
「大量の揚げ物に叶う料理なんてこの世にはねぇんだよぉ!!」
「ちぃ!! 覚えていろ!!」

フォーク頭はそそくさと逃げ出した。

「ふっ、 口ほどにもねぇな!!」
「料理対決ってこんなんなの? もっと料理を食べさせ合うとかじゃねぇのか?」

客にツッコミを入れられる。

「馬鹿を言うな、 揚げ物は旨いんだから良いんだよぉ!!」

げらげら笑う料理人だった。
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