海上都市の機甲女 ~a point of change~

ケニーさん

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第二機

違和感

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 篤はツバキに突き放された衝撃で目が覚めた。
 目覚めた理由の分からない篤はただただベットに倒れて目が覚めたとしか思えない。そこから推測されるのは壁もなく座って寝ていた。

(その割には腰がいなくない。昨日は銃の整備をしていて……謎の存在との一軒で疲れた俺は確か、整備を途中にベッドに入った。)

 篤は整備用の机に目をやる。そこには分解された銃が一丁。
 記憶が正しいことを確認して改めて考える。

(なのに座っていた?
 どうやら俺は悪夢を見てしまったようだ。やはり、あの気に相当やられてしまったか。仕事に影響なければいいが……それにまた会いに来るなどと言っていた。これから毎日警戒しておいたほうがいい)

 篤はベッドから降りると鏡の前へと立って上着を脱ぐ。鍛えられたからだが鏡に映し出される。一切無駄のない鍛え抜かれた体はまさに戦士だ。
 左首の付け根から心臓、左下腹部までを篤はゆっくりなぞる。床に置かれたダンベルと左手で持ち肘をまげて持ち上げるようにして胸部に近づける。それを二十回ほど繰り返して床に置いた。足に妙な違和感を覚えて篤は腰を下ろして足を延ばす。違和感を覚えた右膝のあたりを摩って曲げる。

(これは水瀬さんに見てもらわないとだめだな。朝から時間が空いているか? 早いところ連絡をつけたほうがよさそうだ)

 篤は立ち上がって、ベッドの上に放り投げられている携帯端末を手に取ると、水瀬に電話を掛ける。

『――お掛けになりました――――』

 直接携帯に掛けたものの繋がらない。次に水瀬の研究室へと電話か掛けると二回目のコール音で繋がった。

『はい。こちら機甲科第三研究室』

 電話に出たのは水瀬だった。それもそのはず。機甲課第三研究室は水瀬一人のためだ。

「朝早くにすいません。篤です。おはようございます」

『あぁ、君か……。おはよう。それでこんな時間に何の用だい?』

「ちょっと右足の調子が良くないみたいで、今日は外回りなので早めに見てもらいたく。連絡をした次第なんですが……どうですかね?」

『そうか……ちょっと持っていてくれ。――――なら、二時間十分後に私の元に来てくれ』

 現時刻から二時間十分後。約八時二十五分だ。

「ありがとうございます。では後程」

『そうだ、今日は電車やタクシーを使って来るんだぞ。くれぐれもバイクなんて乗って来ないように。事故るかもしれないからな』

 通話と切って部屋着から私服へと着替えると、空腹を埋めるためにリビングへと向かった。
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