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第七機
会議 7
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穂摘と話してから何かをずっと考えている篤を心配して落ち着きのないツバキに対して篤は一度目を瞑って気持ちを切り替えて言った。
「会議に参加する際、ツバキは会議室の外で待機することになる」
「わかりました。それで、確認なんですけど。篤さんが前に一度あった何者かが今回の一軒にかかわっていて、それと神子様も無関係ではない。それで、今回の会議で何かあると穂摘さんは考えているわけですよね」
一つ一つ現状を理解するためにツバキは確認をとる。
裏組織にいた時は具体的な情報を一切提供されずにただただ物を奪ったり、取引の護衛をしたり、時には目的も知らずに人を殺めたことすらあったツバキにはどうしたらいいのかわからないことだらけだ。
それでもツバキは不安と同時に安心感も覚えていた。現状を知ることでどれだけ大変なことになっているのか理解する。不安が生まれる。だが、情報が少しでもあるだけで安心感がそれを和らげる。
「そうだ、ツバキには外で会議室の護衛。何か事が起きたら会議室に入っても構わない。訳のわからない決まりのせいでこんな面倒くさい事になってるが、よろしく頼む」
「はい。何が起きても対応できるように武装しておきます」
「しかし、集合時間までまだ時間がある。何をしていよう」
「そういえば、篤さんと穂摘さんの付き合いはどの位になるんですか?」
不意の質問にすぐに答えられず、少しの間をあけて答えた。
「機甲官育成学校からだから……四年くらいか。前から穂摘は勉学と戦闘時においての柔軟な対応力は群を抜いていた。優秀な生徒だって言われていたからな。その結果が女性初の特務官だ」
「なんとなく穂摘さん学生時代が想像できます。きっと色々な人に頼られて、人気のあったんでしょうね」
篤はツバキの言葉に頷くことはく、首を横に振った。
「ちがうんですか?」
「全く違くわないが、会った時は人を寄せ付けない感じでな。人気があったには違いないが……なんて言ったらいいやら」
「ツンツンしていたってことですか?」
「そうだな、それが適切な表現だ。ハリネズミみたいな感じだ」
二人はハリネズミを想像してなぜか頷く。
ふと突然思い出して独り言のように篤は呟く。
「そういえば、あの頃は眼鏡をかけていなかったな……。それなのにどうしてかけるようになったんだ?」
「コンタクトレンズを入れるのが怖い……とかでしょうか? でもそれなら――」
「コンタクトをつけていたことと合わない。謎だ」
「今度聞いてみましょう」
その後の時間も他愛もない会話を楽しみながら過ごすことになった。
「会議に参加する際、ツバキは会議室の外で待機することになる」
「わかりました。それで、確認なんですけど。篤さんが前に一度あった何者かが今回の一軒にかかわっていて、それと神子様も無関係ではない。それで、今回の会議で何かあると穂摘さんは考えているわけですよね」
一つ一つ現状を理解するためにツバキは確認をとる。
裏組織にいた時は具体的な情報を一切提供されずにただただ物を奪ったり、取引の護衛をしたり、時には目的も知らずに人を殺めたことすらあったツバキにはどうしたらいいのかわからないことだらけだ。
それでもツバキは不安と同時に安心感も覚えていた。現状を知ることでどれだけ大変なことになっているのか理解する。不安が生まれる。だが、情報が少しでもあるだけで安心感がそれを和らげる。
「そうだ、ツバキには外で会議室の護衛。何か事が起きたら会議室に入っても構わない。訳のわからない決まりのせいでこんな面倒くさい事になってるが、よろしく頼む」
「はい。何が起きても対応できるように武装しておきます」
「しかし、集合時間までまだ時間がある。何をしていよう」
「そういえば、篤さんと穂摘さんの付き合いはどの位になるんですか?」
不意の質問にすぐに答えられず、少しの間をあけて答えた。
「機甲官育成学校からだから……四年くらいか。前から穂摘は勉学と戦闘時においての柔軟な対応力は群を抜いていた。優秀な生徒だって言われていたからな。その結果が女性初の特務官だ」
「なんとなく穂摘さん学生時代が想像できます。きっと色々な人に頼られて、人気のあったんでしょうね」
篤はツバキの言葉に頷くことはく、首を横に振った。
「ちがうんですか?」
「全く違くわないが、会った時は人を寄せ付けない感じでな。人気があったには違いないが……なんて言ったらいいやら」
「ツンツンしていたってことですか?」
「そうだな、それが適切な表現だ。ハリネズミみたいな感じだ」
二人はハリネズミを想像してなぜか頷く。
ふと突然思い出して独り言のように篤は呟く。
「そういえば、あの頃は眼鏡をかけていなかったな……。それなのにどうしてかけるようになったんだ?」
「コンタクトレンズを入れるのが怖い……とかでしょうか? でもそれなら――」
「コンタクトをつけていたことと合わない。謎だ」
「今度聞いてみましょう」
その後の時間も他愛もない会話を楽しみながら過ごすことになった。
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