陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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サマバケ

DAY21

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 今日は杏がOFFなので、女子2人はショッピングに行っている。よって俺は1人。何か漫画を読み漁ろうかとアプリを開いた時に、ピー也からRINEが来た。

『今日暇か?』
「暇だけど何だ?」
『遊ぼうぜ!』
「どこで?」

既読がついてから1分ちょい。これは何も考えていないときの反応だな。しばらくして通知がきた。

「何だこりゃ?」

そう思いながら、送られてきた画像を見る。それはカラオケのフリータイム10%OFFクーポン。

「悪ぃな、今日歌う気分じゃねぇんだわ。」
『そうか。じゃあピアノの苦行に戻るわ。』
「頑張れよ。」

そう返して、俺は新しい漫画を漁る。イマイチ興味を引くものが無かったので、俺は近くの古本屋に行くことに。近くと言ってもその店の最寄りは1駅隣の香里園なので、電車を使って行くことにした。桜には『新しい漫画漁ってくる。』とだけ連絡して、俺は家を出る。

 香里園の駅前で思わぬ2人組を見かけた。奏と海南さん。あの2人は隣の家とか言ってたし、別に出かけるぐらい不思議なことではないが、俺のセンサーが何故かビンビンに反応している。今日だけはROM専復活だ。気配は消しているが、万が一のため2人が入っていった百均で伊達メガネを買って装着した。

 自販機で飲み物を買っている(フリをしている)と、後ろを2人が通っていくのが分かった。5mほど距離をとって尾行開始。コンビニで買ったのであろうアイスをあーんしてもらっている奏を殴りそうになったが、その右手を封印してバレないようについて行く。

 次に入ったのは、少し離れたところにある、俺が目指していた古本屋。2人は店内に入ると、少年漫画の方に行ったので、俺はその奥の青年漫画のコーナーから2人を観察することに。有名な作品のことで盛り上がっている姿を見る限り、おそらく2人はあまり漫画を読まない派、どっちかというとアニメ派なんだろうと勝手に推測する。ちなみに俺が読んでいるのは、DKがお姉さんに養われる話だ。ん~たまらん!

 こっちの棚の青年漫画の方に移動してきたので俺は軽く場所移動。元の位置に漫画を直して、少し離れたところにある文学大好きJKとヘタレ男子の漫画を手に取る。これは名前だけ知っていたので、まだ本編は読んだことがない。しかし、1話目を読んだ時点で俺はその世界観に吸い込まれていた。

 2人は少女漫画の方に移動したのを見て、俺は全巻まとめ売りのコーナーへ。さっき見つけた漫画の全巻セットを手に取り、カゴに入れて、2人が見える位置まで移動。少女漫画のコーナーには2人の影はなく、もう隣の小説のコーナーに移動していた。手に取っているのはミステリー小説の短編集。Web小説で対象を取ったものばかりが詰まっているので、どの作品も飽きないため、俺はこのレーベルはよく読んでいる。紹介しているのは奏の方。奏はもしかしたら小説派なのかもしれない。そんな予想をしながら、俺はさっきの全巻セットを買った。

 2人は古本屋を出ると、大通りから外れて、飲食店街に入っていったため、ここからは追うことを諦めてまっすぐ帰った。それなりにはいいものを見させてもらった。
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