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第32話:狼男ハンター
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翌日の夕方、白煙を出しながら蒸気自動車が警備隊庁舎前に止まった。
見たことある爺さんが運転してるぞ。
例のミスカトニク市立大学ルチオ教授がやって来た。
あれ、吸血鬼ハンターじゃなかったのか。
副業で狼男ハンターもやってるの?
それにしても、爺さん金持ちなんだな。
こんな蒸気自動車を持ってるなんて。
新車だ。
車体に屋根があって、豪華な装飾もついている。
学生のカルロさんとアナスタシアさん兄妹も一緒に乗って来た。
前回は黒い外套を着て、いかにも吸血鬼ハンターって雰囲気を醸し出していたんだけど、今回は二人とも私服だ。
アナスタシアさんは、ロングスカート姿。
「こんばんは、プルムさん。お久しぶりですね」
笑顔のアナスタシアさん。
長いきれいな黒髪を一本結いにしている。きりっとした横顔。鼻が高く、かっこよい。鼻筋通っていて素敵な美人。背も高くスタイルも良い。あたしもこんな美人に生まれたかった。羨ましい。
つい、あたしがアナスタシアさんの顔をじっと見ていたら、アナスタシアさんが慌ててる。
「あら、私の顔に何かついてますか」
「あっ、いや、違います。前回は真っ黒な外套を着てたんで、今日は私服なんだなと思いまして」
「ああ、あれはコスプレです。男に成りすます必要もあったんですけど、ついでに雰囲気も出そうと吸血鬼ハンターって感じでコスプレしてました」
「は? コスプレ?」
「趣味で兄と一緒によくコスプレ大会に出てるんですよ」
何じゃ、雰囲気を出すって。
学生さんは余裕があっていいなあ。
「あのー、楽しいんですか、そのコスプレって」
「はい、とっても。いろんなものに変身できるんですよ。気分はお姫様から、怖いモンスターまでいろいろです。プルムさんも次回の大会に参加したらどうですか?」
「アハハ、いやあ、あたしはちょっと忙しくて」
誤魔化しながら、カルロさんを見ると、ありゃ、顔面に酷い傷が増えているぞ。
以前からあった斜め状の大きな傷跡の他に、似たような傷が逆にも出来ている。
顔面全体にバツ印の傷跡。
他にも切り傷とかある。
「あの、カルロさん、失礼ですがその傷はどうされたんですか」
「スター・バンパイア事件の後、新聞広告にヴラディスラウス・ドラクリヤ四世宛の決闘状を載せたんですよ。『ヴラディスラウス・ドラクリヤ四世よ、リターンマッチだ! 俺は逃げも隠れもしない! 一対一で正々堂々と勝負しろ!』って。そしたら奴はすぐにやって来ました」
「え! すごい勇気ですね。吸血鬼のケンカ番長、じゃなくて、ヴラディスラウスは相当強いんじゃないんですか」
「だから作戦を練ったんですよ。なんで奴が昼間だけ目撃されるのかって考えたら、ひょっとしたら目が悪いんじゃないかと推測したんです。ついでに金儲けになるかと思って、大学の体育館を借りて、客も入れて試合形式にしたんですよ」
試合形式か。
何だか本当に格闘技みたいになってるなあ。
吸血鬼のロマンチックホラーな話から、真逆の方向に走っているぞ。
「はあ、それで試合結果はどうだったんですか」
「試合開始のゴングが鳴ると同時に、場内の照明を消したんですよ。正解でした。奴は鳥目ですね。会場が暗くなってヴラディスラウスがうろたえているところを、ボクシング仲間と一緒に十人くらいで後ろから襲いかかってボコボコにしてやりましたよ、アハハ!」
カルロさん、アハハって陽気に笑ってるけど、それって『正々堂々』とはかけ離れているんじゃねとあたしは思った。
ケンカ番長、ちょっとかわいそう。
「ヴラディスラウスをタコ殴りにして、奴の犬歯も二本とも折ってやりましたよ。けど、結局、逃げられました」
「あれ、じゃあ、その顔の傷は誰にやられたんですか」
「見てた観客が怒って、袋叩きに会いました。その隙をつかれてヴラディスラウスに逃げられちゃったけど。まあ、ボクシングの観戦に来たら、試合が始まるなり、いきなり相手選手を集団で殴る蹴るしてるんですからお客さんが怒るのも当然ですよね。ついには暴動になって、会場がメチャクチャになっちゃいました。チケット代金も返金になってしまい、大学当局からも怒られました。けど、犬歯を折られたら、ヴラディスラウスも当分は、また自宅の城に戻って引きこもりになるでしょう。一件落着です」
吸血鬼を倒した結果の傷かと思ったら、一般人にボコられたのかよ。
呆れるあたし。
「あの、失礼ですが、その傷は治らないんですか」
「治らないですね。けど、コスプレ大会に行ったら大ウケでしたよ。なんかの漫画の登場人物にそっくりだったみたいです。カッコいいって言われました。自分でも気に入ってますよ。アハハ!」
なんだかまた陽気に笑うカルロさん。
なんつーか、明るいけどいい加減で、そして、ひどい人でもあるなあ、カルロさん。
一階の会議室で、赤ひげのおっさんとあたしの分隊、それにルチオ教授たちと会議。
ルチオ教授と赤ひげのおっさんが話している。
「狼男は満月に出現するんじゃ。今日は新月だから、満月まで後、二週間ほどあるじゃろ。その間に、わしがオガスト・ダレスを捕まえてやろう」
「まだ、余裕があるわけですね」
とりあえず、まだ二週間あるのか。
あたしは、ちょっとホッとした。
「プルム隊長にはわしの研究室の電話番号も教えてやろう」
教授があたしに番号が書いた紙をくれた。
あと、脅迫状で意味不明のところも聞いてみた。
「ところで、鍵って何の事でしょう」
「ネクロノミカンを使う時に使用するもんじゃないか」
あ、もしかして金庫にしまってある小さいヤカンの蓋みたいなやつかな。
二階の押収物倉庫の金庫から取り出してきて、教授に見せる。
「これも危険な物なんですか」
しばし、ヤカンの蓋みたいな鍵を見定めた後、教授が言った。
「これは普通の鉄で作られた物じゃな。ふーむ、この鍵自体は本の開閉に使用するだけで、危険な物ではないぞ。あくまでもネクロノミカンが危険なんじゃ」
危険じゃないのか。
ポケットにでも入れておこっと。
ルチオ教授とカルロさんが赤ひげのおっさんと談笑している間に、ちょっと小声でアナスタシアさんに聞く。
「ルチオ教授は狼男ハンターでもあるんですか?」
「えーと、違います……」
アナスタシアさんがちょっと困った顔で答えた。
「へ? じゃあ、なんで来られたんですか?」
「吸血鬼事件の時にお会いした情報省の、えーと、確か参事官でしたっけ、もの凄く綺麗な方は」
「クラウディアさんですか」
「そうです、そのクラウディア参事官から電話があって、相談されたんです。狼男に詳しい学者さんはいませんかって。教授に代わってもらったら、自分で引き受けちゃったんです」
「えー! どうしてですか?」
「研究費がほしいから実績を上げたいんだと思います……」
何だかすまなそうなアナスタシアさん。
詐欺じゃねーか。
クラウディアさんを騙したんじゃん。
けど、呼んじゃった以上、仕方が無いか。
この爺さんも多少は知識があるだろう。
「本当は教授を止めようとしたんですけど、私の兄も乗り気になっちゃって、結局、こちらに着てしまいました。教授も兄もいい加減で本当に申し訳ありません……」
ますます恐縮しているアナスタシアさん。
「ああ、いやあ、アナスタシアさんが謝る必要はないんじゃないですか」
あたしはそう答えたが、また明日、クラウディアさんに相談して、専門家を探してもらうことにしようっと。
さて、とりあえず、庁舎の二階の空き部屋に臨時に狼男対策室なるものを作った。
ここに、教授とカルロさんとアナスタシアさんが常駐して、狼男対策を行うことにする。
「まあ、当分は大丈夫だろう」と赤ひげ大隊長も帰宅し、他の部隊も帰ってしまった。
残っているのは、あたしらの分隊と夜勤当番の第四小隊長のイケメンのジェラルドさんだけ。
対策室でもう少しルチオ教授の話を聞いた。
「狼男は銀に弱いってのは本当ですか」
「本当じゃ。銀製の銃弾も持ってきたぞ。ライフルも持ってきた」
教授がライフル銃を見せると、ゴッジコーポレーション社製だ。
型番も一緒。
うちの警備隊が使っているのと同じだ。
「それはよかったのう。警備隊のライフルにもこの銃弾は使えるじゃろ」
あたしらが二階で喋っていると、突然、外が騒がしい。
犬の遠吠えがやたら聞こえてきた。
何事かと、あたしが一階に降りると、正面玄関の階段の下で、小太りのおっさんが大きいメガホンを持って怒鳴っている。
「プルム・ピコロッティよ、鍵を返せ! 五分待ってやる。さもないと、狼男がお前を八つ裂きにするぞ!」
あれ、オガスト・ダレスじゃん。
ええ、何でもう来るの?
見たことある爺さんが運転してるぞ。
例のミスカトニク市立大学ルチオ教授がやって来た。
あれ、吸血鬼ハンターじゃなかったのか。
副業で狼男ハンターもやってるの?
それにしても、爺さん金持ちなんだな。
こんな蒸気自動車を持ってるなんて。
新車だ。
車体に屋根があって、豪華な装飾もついている。
学生のカルロさんとアナスタシアさん兄妹も一緒に乗って来た。
前回は黒い外套を着て、いかにも吸血鬼ハンターって雰囲気を醸し出していたんだけど、今回は二人とも私服だ。
アナスタシアさんは、ロングスカート姿。
「こんばんは、プルムさん。お久しぶりですね」
笑顔のアナスタシアさん。
長いきれいな黒髪を一本結いにしている。きりっとした横顔。鼻が高く、かっこよい。鼻筋通っていて素敵な美人。背も高くスタイルも良い。あたしもこんな美人に生まれたかった。羨ましい。
つい、あたしがアナスタシアさんの顔をじっと見ていたら、アナスタシアさんが慌ててる。
「あら、私の顔に何かついてますか」
「あっ、いや、違います。前回は真っ黒な外套を着てたんで、今日は私服なんだなと思いまして」
「ああ、あれはコスプレです。男に成りすます必要もあったんですけど、ついでに雰囲気も出そうと吸血鬼ハンターって感じでコスプレしてました」
「は? コスプレ?」
「趣味で兄と一緒によくコスプレ大会に出てるんですよ」
何じゃ、雰囲気を出すって。
学生さんは余裕があっていいなあ。
「あのー、楽しいんですか、そのコスプレって」
「はい、とっても。いろんなものに変身できるんですよ。気分はお姫様から、怖いモンスターまでいろいろです。プルムさんも次回の大会に参加したらどうですか?」
「アハハ、いやあ、あたしはちょっと忙しくて」
誤魔化しながら、カルロさんを見ると、ありゃ、顔面に酷い傷が増えているぞ。
以前からあった斜め状の大きな傷跡の他に、似たような傷が逆にも出来ている。
顔面全体にバツ印の傷跡。
他にも切り傷とかある。
「あの、カルロさん、失礼ですがその傷はどうされたんですか」
「スター・バンパイア事件の後、新聞広告にヴラディスラウス・ドラクリヤ四世宛の決闘状を載せたんですよ。『ヴラディスラウス・ドラクリヤ四世よ、リターンマッチだ! 俺は逃げも隠れもしない! 一対一で正々堂々と勝負しろ!』って。そしたら奴はすぐにやって来ました」
「え! すごい勇気ですね。吸血鬼のケンカ番長、じゃなくて、ヴラディスラウスは相当強いんじゃないんですか」
「だから作戦を練ったんですよ。なんで奴が昼間だけ目撃されるのかって考えたら、ひょっとしたら目が悪いんじゃないかと推測したんです。ついでに金儲けになるかと思って、大学の体育館を借りて、客も入れて試合形式にしたんですよ」
試合形式か。
何だか本当に格闘技みたいになってるなあ。
吸血鬼のロマンチックホラーな話から、真逆の方向に走っているぞ。
「はあ、それで試合結果はどうだったんですか」
「試合開始のゴングが鳴ると同時に、場内の照明を消したんですよ。正解でした。奴は鳥目ですね。会場が暗くなってヴラディスラウスがうろたえているところを、ボクシング仲間と一緒に十人くらいで後ろから襲いかかってボコボコにしてやりましたよ、アハハ!」
カルロさん、アハハって陽気に笑ってるけど、それって『正々堂々』とはかけ離れているんじゃねとあたしは思った。
ケンカ番長、ちょっとかわいそう。
「ヴラディスラウスをタコ殴りにして、奴の犬歯も二本とも折ってやりましたよ。けど、結局、逃げられました」
「あれ、じゃあ、その顔の傷は誰にやられたんですか」
「見てた観客が怒って、袋叩きに会いました。その隙をつかれてヴラディスラウスに逃げられちゃったけど。まあ、ボクシングの観戦に来たら、試合が始まるなり、いきなり相手選手を集団で殴る蹴るしてるんですからお客さんが怒るのも当然ですよね。ついには暴動になって、会場がメチャクチャになっちゃいました。チケット代金も返金になってしまい、大学当局からも怒られました。けど、犬歯を折られたら、ヴラディスラウスも当分は、また自宅の城に戻って引きこもりになるでしょう。一件落着です」
吸血鬼を倒した結果の傷かと思ったら、一般人にボコられたのかよ。
呆れるあたし。
「あの、失礼ですが、その傷は治らないんですか」
「治らないですね。けど、コスプレ大会に行ったら大ウケでしたよ。なんかの漫画の登場人物にそっくりだったみたいです。カッコいいって言われました。自分でも気に入ってますよ。アハハ!」
なんだかまた陽気に笑うカルロさん。
なんつーか、明るいけどいい加減で、そして、ひどい人でもあるなあ、カルロさん。
一階の会議室で、赤ひげのおっさんとあたしの分隊、それにルチオ教授たちと会議。
ルチオ教授と赤ひげのおっさんが話している。
「狼男は満月に出現するんじゃ。今日は新月だから、満月まで後、二週間ほどあるじゃろ。その間に、わしがオガスト・ダレスを捕まえてやろう」
「まだ、余裕があるわけですね」
とりあえず、まだ二週間あるのか。
あたしは、ちょっとホッとした。
「プルム隊長にはわしの研究室の電話番号も教えてやろう」
教授があたしに番号が書いた紙をくれた。
あと、脅迫状で意味不明のところも聞いてみた。
「ところで、鍵って何の事でしょう」
「ネクロノミカンを使う時に使用するもんじゃないか」
あ、もしかして金庫にしまってある小さいヤカンの蓋みたいなやつかな。
二階の押収物倉庫の金庫から取り出してきて、教授に見せる。
「これも危険な物なんですか」
しばし、ヤカンの蓋みたいな鍵を見定めた後、教授が言った。
「これは普通の鉄で作られた物じゃな。ふーむ、この鍵自体は本の開閉に使用するだけで、危険な物ではないぞ。あくまでもネクロノミカンが危険なんじゃ」
危険じゃないのか。
ポケットにでも入れておこっと。
ルチオ教授とカルロさんが赤ひげのおっさんと談笑している間に、ちょっと小声でアナスタシアさんに聞く。
「ルチオ教授は狼男ハンターでもあるんですか?」
「えーと、違います……」
アナスタシアさんがちょっと困った顔で答えた。
「へ? じゃあ、なんで来られたんですか?」
「吸血鬼事件の時にお会いした情報省の、えーと、確か参事官でしたっけ、もの凄く綺麗な方は」
「クラウディアさんですか」
「そうです、そのクラウディア参事官から電話があって、相談されたんです。狼男に詳しい学者さんはいませんかって。教授に代わってもらったら、自分で引き受けちゃったんです」
「えー! どうしてですか?」
「研究費がほしいから実績を上げたいんだと思います……」
何だかすまなそうなアナスタシアさん。
詐欺じゃねーか。
クラウディアさんを騙したんじゃん。
けど、呼んじゃった以上、仕方が無いか。
この爺さんも多少は知識があるだろう。
「本当は教授を止めようとしたんですけど、私の兄も乗り気になっちゃって、結局、こちらに着てしまいました。教授も兄もいい加減で本当に申し訳ありません……」
ますます恐縮しているアナスタシアさん。
「ああ、いやあ、アナスタシアさんが謝る必要はないんじゃないですか」
あたしはそう答えたが、また明日、クラウディアさんに相談して、専門家を探してもらうことにしようっと。
さて、とりあえず、庁舎の二階の空き部屋に臨時に狼男対策室なるものを作った。
ここに、教授とカルロさんとアナスタシアさんが常駐して、狼男対策を行うことにする。
「まあ、当分は大丈夫だろう」と赤ひげ大隊長も帰宅し、他の部隊も帰ってしまった。
残っているのは、あたしらの分隊と夜勤当番の第四小隊長のイケメンのジェラルドさんだけ。
対策室でもう少しルチオ教授の話を聞いた。
「狼男は銀に弱いってのは本当ですか」
「本当じゃ。銀製の銃弾も持ってきたぞ。ライフルも持ってきた」
教授がライフル銃を見せると、ゴッジコーポレーション社製だ。
型番も一緒。
うちの警備隊が使っているのと同じだ。
「それはよかったのう。警備隊のライフルにもこの銃弾は使えるじゃろ」
あたしらが二階で喋っていると、突然、外が騒がしい。
犬の遠吠えがやたら聞こえてきた。
何事かと、あたしが一階に降りると、正面玄関の階段の下で、小太りのおっさんが大きいメガホンを持って怒鳴っている。
「プルム・ピコロッティよ、鍵を返せ! 五分待ってやる。さもないと、狼男がお前を八つ裂きにするぞ!」
あれ、オガスト・ダレスじゃん。
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