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最終話:彼に告白する私
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私はシャワーを浴びる。
丁寧に身体を洗うの。
おしっこまみれになったのもあるけどね。
彼に告白しなければいけない。
何となく身体を清めたくなったの。
高木さんに抱かれたい。
単に抱かれるだけよ。
気持ちがいい。
そして、彼に全部告白した。
私は小学生から高校生まで、実の父親にレイプされ続けた。
毎日のように。
誰にも言えなかった。
恥ずかしかったし。
父に犯されるときはいつも目隠しされた。
父の変態趣味ね。
真っ暗闇の中でただ無理矢理突っ込まれて、痛いだけ。
数分ですぐに終わってしまうけど。
嫌で仕方がなかったけど、我慢していた。
その父が病気で急死して、そんなことはされなくなったのだけど。
なぜか、私は変態行為に走るようになった。
自分でもよくわからなかった。
「あの、高木さん。普通、レイプされた女性って、もうそういう行為はしたくなくなるものじゃないでしょうか。でも、私は全く逆の行為に走ってしまって……私って、異常なんでしょうか……」
高木さんが考えている。
「いや、確かに普通は性行為を嫌がる傾向になると思うけどねえ……でも、君は異常じゃないよ……うまく言えないけど、そうだね、父親から奪われた『自分で選ぶ力』を取り戻すために、自分から性行動を積極的に行うことでコントロール感を得ようとするってことかなあ……そう言えば、君が上書きとか叫んでたことがあるけど……ひどい目にあってプライドを傷つけられたけど、まだ自分には価値があるという感覚を得るため、他の人からの承認を求めて性行為に依存するケースもあるね」
つまり、承認欲求ってやつかしらね。
変態行為をして、承認されるってこと。
妄想で大勢の人に見られたいってのも、自分を認めてほしいってことかしらね。
「……自分が汚されたって思いを忘れたいから、なおさら、もっとひどい行為をしてしまうってことですか」
「そうかもしれないね。父親の言うがままになりたくない、逆に相手を自分のものにしたい、それが支配したいって思いになる、変態行為で相手を支配したいって。でも、美奈子さんは本当にああいう行為が好きなの」
「……あの、一番好きなのは愛する人にずっと抱かれるってことですけど……でも、父親にさんざん犯された女なんて……その……汚いって思いませんか」
「全然汚くないよ、君は。じゃあ、ずっと抱いてあげるよ」
高木さんにぎゅうっと抱きしめてもらう。
すごく気持ちがいいわ。
ああ、抱かれたまま一つになりたいわ。
私はそのまま眠りに入る。
……………………………………………………
その後も私の変態オナニー行為は何度か続いたけど、少しずつ高木さんにやめるよう言われて、今はほとんどしなくなった。
野外でもしないわね。
頭の中で考えればいいのよ。
父親のことも思い出してもいいけど、無理に忘れようとすると、かえって逆効果って言われた。
「君は全然悪くない」
そう言って、彼が抱きしめてくれるの。
うれしいわ。
少しずつ、落ち着いてきた感じね。
気が付くと、電気も消して眠れるようになった。
全部高木さんのおかげかしらね。
彼に全てをさらけ出して、それを受け止めてくれた。
それがうれしいの。
でも、本当は彼に命令されるのが好きな私。
彼の奴隷になった気分。
性奴隷されて気持ちいいですとは彼には言ってないわ。
私、やっぱり変態かしら。
それでも、たまに変態行為をしてしまう。
オナニーはやっぱりしちゃうわね。
でも、あんまり変態的な妄想はしなくなった。
彼に抱かれる妄想ばかり。
……………………………………………………
ある日。
九月の夜。
残暑でまだ暑い。
私はマンションの非常階段の踊り場へ行く。
今日はかなりひどく職場で怒られてしまった。
もう、イライラしてしまって、久々に踊り場へ行って、裸になってしまった。
ああ、気持ちがいいわ、やっぱり私って変態かしらね。
そして、高木さんに見つけられてしまった。
「美奈子さん、また、そういうことしているの」
「なんだ、あなたなの。びっくりさせないでくださいよ」
でも、私はドキドキしている。
怒られるんじゃないかと。
「あの、何で階段を上がってきたんですか」
「フラッシュの光が見えてね。ああ、これは君が何かしてるなあって」
まさか、これで嫌われて、「別れよう」とか言われるんじゃないかとビクビクしてしまった。
「君に言いたいことがあるんだけど」
「は、はい、何ですか……」
言いたいことって、何かしらと私が考えていると紀彦さんから小さい箱を渡された。
中を開けると指輪が入っていた。
「美奈子さん、僕と結婚してくないか」
突然、プロポーズされたんでびっくりする私。
でも、もちろんOKだわ。
それに、私のことを理解してくれてるし。
ただ、ちょっとだけすねてみた。
「こんな非常階段の踊り場でプロポーズって、おまけに私、裸なのに」
「いやあ、本当は高級レストランとか、どこか夜景のきれいな場所とか考えていたんだけど、ここって美奈子さんと初めて会った場所だから、印象に残るかなあと思ってさ」
なんとなく、高木さんは実は子供っぽい人なのかなあと私は思った。
けど、まあ、いいわ。
こんな私を愛してくれるんだから。
踊り場で裸になってる変態女を。
「で、ご返事の方は……美奈子さん」
「あ、もちろん、こちらこそよろしくお願いいたします。紀彦さん」
すごく嬉しそうな顔をする紀彦さん。
「僕は安月給なのに、いいのかなあ」
「全然気にしてないです」
「それから、美奈子さん、もう踊り場で裸になるのはやめること、これは命令だ」
「はい、ご主人様」
「え、ご主人様って」
「冗談ですよ」
冗談じゃないけどね。
私は彼の性奴隷になりたいの。
それに、抱いてくれればいいの。
そして、今日も彼に抱かれるの。
そんな時、急に雨が降ってきた。
こんな熱帯夜に珍しいゲリラ豪雨。
あっという間に私はぐしょ濡れになった。
彼がコートを裸の私に着せる。
「じゃあ、僕の部屋へ行こうか、美奈子」
「はい」
ああ、もう私は彼の奴隷なの。一生、添い遂げたいわ。
愛の奴隷ね。
なんて、カッコつけすぎかしらね。
……………………………………………………
今日は燃えるゴミの収集日。
私は机の奥底に入れていたプラスチック製品とか新聞紙にくるんで、ゴミ袋に入れる。
変態オナニーに使っていた、いろんなSMグッズ。
私の住んでいる地区はプラスチック製品は燃えるゴミなの。
他にもいろんないやらしい服を捨てる。
彼の命令よ。
私は彼の奴隷なの。
奴隷はご主人様の命令には絶対服従しないといけないから。
もったいないなあと思ったけど、でも、あまり興味が薄れてしまったなあとも思ってしまう。
私もずいぶん変わったなあって思うの。
彼にすっかり調教されちゃった。
普通の女に。
でも、調教されてうれしいわ、私って男の人に調教とかされたいって、いつも願っていたもん。
そういう女なのよ。
全然、普通じゃないわね。
彼にどんな愛され方をされてもいいの。
いっぱい中に出されたいわ。
そして、妊娠するの。
ああ、孕みたいの、孕まされたいの、赤ちゃんほしい。
引っ越したら、思いっきり愛されたいなあ。
もう、どんな命令でも聞くわ。
彼のことを愛しているから。
どんな命令でも聞くってマゾヒストね。
やっぱり、私って、トラウマとか関係なく、元々、変態だったのかしらね。
いいわよね、愛し合っているんだから、彼と。
〔END〕
丁寧に身体を洗うの。
おしっこまみれになったのもあるけどね。
彼に告白しなければいけない。
何となく身体を清めたくなったの。
高木さんに抱かれたい。
単に抱かれるだけよ。
気持ちがいい。
そして、彼に全部告白した。
私は小学生から高校生まで、実の父親にレイプされ続けた。
毎日のように。
誰にも言えなかった。
恥ずかしかったし。
父に犯されるときはいつも目隠しされた。
父の変態趣味ね。
真っ暗闇の中でただ無理矢理突っ込まれて、痛いだけ。
数分ですぐに終わってしまうけど。
嫌で仕方がなかったけど、我慢していた。
その父が病気で急死して、そんなことはされなくなったのだけど。
なぜか、私は変態行為に走るようになった。
自分でもよくわからなかった。
「あの、高木さん。普通、レイプされた女性って、もうそういう行為はしたくなくなるものじゃないでしょうか。でも、私は全く逆の行為に走ってしまって……私って、異常なんでしょうか……」
高木さんが考えている。
「いや、確かに普通は性行為を嫌がる傾向になると思うけどねえ……でも、君は異常じゃないよ……うまく言えないけど、そうだね、父親から奪われた『自分で選ぶ力』を取り戻すために、自分から性行動を積極的に行うことでコントロール感を得ようとするってことかなあ……そう言えば、君が上書きとか叫んでたことがあるけど……ひどい目にあってプライドを傷つけられたけど、まだ自分には価値があるという感覚を得るため、他の人からの承認を求めて性行為に依存するケースもあるね」
つまり、承認欲求ってやつかしらね。
変態行為をして、承認されるってこと。
妄想で大勢の人に見られたいってのも、自分を認めてほしいってことかしらね。
「……自分が汚されたって思いを忘れたいから、なおさら、もっとひどい行為をしてしまうってことですか」
「そうかもしれないね。父親の言うがままになりたくない、逆に相手を自分のものにしたい、それが支配したいって思いになる、変態行為で相手を支配したいって。でも、美奈子さんは本当にああいう行為が好きなの」
「……あの、一番好きなのは愛する人にずっと抱かれるってことですけど……でも、父親にさんざん犯された女なんて……その……汚いって思いませんか」
「全然汚くないよ、君は。じゃあ、ずっと抱いてあげるよ」
高木さんにぎゅうっと抱きしめてもらう。
すごく気持ちがいいわ。
ああ、抱かれたまま一つになりたいわ。
私はそのまま眠りに入る。
……………………………………………………
その後も私の変態オナニー行為は何度か続いたけど、少しずつ高木さんにやめるよう言われて、今はほとんどしなくなった。
野外でもしないわね。
頭の中で考えればいいのよ。
父親のことも思い出してもいいけど、無理に忘れようとすると、かえって逆効果って言われた。
「君は全然悪くない」
そう言って、彼が抱きしめてくれるの。
うれしいわ。
少しずつ、落ち着いてきた感じね。
気が付くと、電気も消して眠れるようになった。
全部高木さんのおかげかしらね。
彼に全てをさらけ出して、それを受け止めてくれた。
それがうれしいの。
でも、本当は彼に命令されるのが好きな私。
彼の奴隷になった気分。
性奴隷されて気持ちいいですとは彼には言ってないわ。
私、やっぱり変態かしら。
それでも、たまに変態行為をしてしまう。
オナニーはやっぱりしちゃうわね。
でも、あんまり変態的な妄想はしなくなった。
彼に抱かれる妄想ばかり。
……………………………………………………
ある日。
九月の夜。
残暑でまだ暑い。
私はマンションの非常階段の踊り場へ行く。
今日はかなりひどく職場で怒られてしまった。
もう、イライラしてしまって、久々に踊り場へ行って、裸になってしまった。
ああ、気持ちがいいわ、やっぱり私って変態かしらね。
そして、高木さんに見つけられてしまった。
「美奈子さん、また、そういうことしているの」
「なんだ、あなたなの。びっくりさせないでくださいよ」
でも、私はドキドキしている。
怒られるんじゃないかと。
「あの、何で階段を上がってきたんですか」
「フラッシュの光が見えてね。ああ、これは君が何かしてるなあって」
まさか、これで嫌われて、「別れよう」とか言われるんじゃないかとビクビクしてしまった。
「君に言いたいことがあるんだけど」
「は、はい、何ですか……」
言いたいことって、何かしらと私が考えていると紀彦さんから小さい箱を渡された。
中を開けると指輪が入っていた。
「美奈子さん、僕と結婚してくないか」
突然、プロポーズされたんでびっくりする私。
でも、もちろんOKだわ。
それに、私のことを理解してくれてるし。
ただ、ちょっとだけすねてみた。
「こんな非常階段の踊り場でプロポーズって、おまけに私、裸なのに」
「いやあ、本当は高級レストランとか、どこか夜景のきれいな場所とか考えていたんだけど、ここって美奈子さんと初めて会った場所だから、印象に残るかなあと思ってさ」
なんとなく、高木さんは実は子供っぽい人なのかなあと私は思った。
けど、まあ、いいわ。
こんな私を愛してくれるんだから。
踊り場で裸になってる変態女を。
「で、ご返事の方は……美奈子さん」
「あ、もちろん、こちらこそよろしくお願いいたします。紀彦さん」
すごく嬉しそうな顔をする紀彦さん。
「僕は安月給なのに、いいのかなあ」
「全然気にしてないです」
「それから、美奈子さん、もう踊り場で裸になるのはやめること、これは命令だ」
「はい、ご主人様」
「え、ご主人様って」
「冗談ですよ」
冗談じゃないけどね。
私は彼の性奴隷になりたいの。
それに、抱いてくれればいいの。
そして、今日も彼に抱かれるの。
そんな時、急に雨が降ってきた。
こんな熱帯夜に珍しいゲリラ豪雨。
あっという間に私はぐしょ濡れになった。
彼がコートを裸の私に着せる。
「じゃあ、僕の部屋へ行こうか、美奈子」
「はい」
ああ、もう私は彼の奴隷なの。一生、添い遂げたいわ。
愛の奴隷ね。
なんて、カッコつけすぎかしらね。
……………………………………………………
今日は燃えるゴミの収集日。
私は机の奥底に入れていたプラスチック製品とか新聞紙にくるんで、ゴミ袋に入れる。
変態オナニーに使っていた、いろんなSMグッズ。
私の住んでいる地区はプラスチック製品は燃えるゴミなの。
他にもいろんないやらしい服を捨てる。
彼の命令よ。
私は彼の奴隷なの。
奴隷はご主人様の命令には絶対服従しないといけないから。
もったいないなあと思ったけど、でも、あまり興味が薄れてしまったなあとも思ってしまう。
私もずいぶん変わったなあって思うの。
彼にすっかり調教されちゃった。
普通の女に。
でも、調教されてうれしいわ、私って男の人に調教とかされたいって、いつも願っていたもん。
そういう女なのよ。
全然、普通じゃないわね。
彼にどんな愛され方をされてもいいの。
いっぱい中に出されたいわ。
そして、妊娠するの。
ああ、孕みたいの、孕まされたいの、赤ちゃんほしい。
引っ越したら、思いっきり愛されたいなあ。
もう、どんな命令でも聞くわ。
彼のことを愛しているから。
どんな命令でも聞くってマゾヒストね。
やっぱり、私って、トラウマとか関係なく、元々、変態だったのかしらね。
いいわよね、愛し合っているんだから、彼と。
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