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第12話:志穂の秘密を暴く一郎
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次の日。
夫は機嫌をなおしてくれたかなあと志穂は期待していた。しかし、依然として、不機嫌な顔で出勤していった。志穂は何で機嫌が悪いのかよくわからなかった。昨日、絶頂へいきましたって言えばよかったかなあとも思った。でも、志穂としては何をしていいのかわからなかった。
自分もパートの仕事にいく。やたら仕事でミスをしてしまう。怒られてストレスが溜ってしまう。所詮、自分は仕事が出来ない無能だなあとも思ってしまう。せめて、夫が抱いてくれればいいのにと思うのだが、いつも帰りは遅いし、疲れた表情で、志穂のことを相手にしてくれない。仕方なく、こっそりと自分でしてしまい、また自己嫌悪になる。
もしかして、夫はまだ会社で変な噂を立てられているのかと不安になった。原因は自分が書いたみっともない官能小説が原因なので、話を蒸し返したくなくて、例の小説の件は聞けなかった。でも、あういう噂って、いずれはみな飽きて忘れるものとも思っていたのだが。
……………………………………………………
金曜日。
夕方、志穂がパートから帰ってくると、夫がすでにリビングルームにいた。びっくりする志穂は思わず夫に声をかけた。
「あの、一郎さん、何で、今日はこんなに早いんですか」
「君の事が気になってしょうがないんだよ。仕事にならない。結局、早退したよ。それで悪いけど、君の部屋に入った。そしたら、ベッドの奥に箱があった。こんなものが入っていたよ」
一郎がリビングルームの大きい机に物を並べ始めた。それらを見て、さらに驚きと、そして、恥ずかしい気持ちでいっぱいになった。机に置かれていく物は志穂が隠していた、いろんな大人のおもちゃ、SMグッズ、いやらしい衣装だ。志穂は愕然としてしまった。
「僕は君の性癖を知らなかったんだな。大人しくて清楚で真面目な女性と思っていたのだけど。あの小説はほんの気まぐれと思ってたんだけどなあ」
顔が真っ赤になる志穂。でも、少し抗議した。
「あの、一郎さん。例え夫婦でも、その、プライベートな物を勝手に開けるのは、そのいけないと思うんですけど。もしかして私に屈辱を与えて喜んでいるんですか」
「確かによくないね。でも、君一人に見せただけだろ。君はネット小説を書いたよね。ネットに書くってことは、もう世界中の人に見せたってことなんだけどな」
確かにそうだと志穂は思った。本当にまずいことをしてしまったと思ってしまった。
「あの、そのことは謝ります。でも、私がこんな趣味を持っていたとしても、見て見ぬふりくらいしてくれたっていいじゃないですか。それが夫婦と思いますけど……やっぱり、私に屈辱を与えたいんですか」
「でも、君は屈辱を与えられることに喜びを感じているんじゃないの」
「そ、そんなこと……ないです」
「本当か」
「本当です」
すると、一郎がビデオカメラとデジタルカメラを机に置いた。志穂の顔がさらに真っ赤になる。
(これは部屋の換気口に隠していたもの。どうして……)
「あ、あの、どうやって見つけたんですか」
「だから僕は君のことが好きなんだ、大好きなんだよ。それでもう気になってね。それであの大人のおもちゃとかがいっぱい入った箱を見つけた。ますます気になって、そこら中探したよ。君の本当の気持ちを知りたかったんだ。それで、この動画なんてすごいね」
一郎がビデオカメラのビューファインダーを見せる。そこには浴室で全裸で四つん這いになって、元カレに浣腸されて後ろの穴から排泄物を噴き出す志穂が映っていた。もう、恥ずかしくて志穂はどうしていいかわからなくなってしまう。何も考えられない。ただ、夫の質問に答えるだけになってしまった。
「こんなことを撮影されるって、どういうことなんだ。無理矢理されたのか」
「……いえ、無理矢理ってわけではないです……」
「誰にされたの」
「元カレです」
「君は従ったのか、こんな屈辱的なことをされて」
「……はい」
志穂はすごく恥ずかしくて、うつむいてしまった。でも、何であんな恥ずかしいことを撮影させたんだろう。そう、撮影してもらいたかったんだ、私はいやらしい女なんだと志穂は思った。
「他にもあるよ。特に裸でいろんな場所で自慰行為をしているのが多いんだけど、君はこの時、絶頂へいったわけか」
「……はい」
「気持ち良かったってわけだ」
「……そうです」
「君は先週、僕が命じたら嫌がってたよね。こういう行為は、女は人には隠しておきたいことだとか言ってたけど。何でそれを撮影させるんだ」
「……そ、それは、あの……」
「嫌がること、あれが演技だったのか」
「いえ、その……」
それは違うとは言えなかった。いつも恥ずかしがりながら、嫌がりながら、それでも快感に浸っていたからだ。演技していたとも言える。それに、撮影されると興奮してすぐに絶頂へいってしまうのだった。
「でも、まあ、恋人同士で、お互い同意しているなら、何をしようが、その人たちの勝手だろう。何の法律違反でも無いし、まあ、野外でするのはちょっとまずいと思うけどね。おしっこしたり自慰行為をしたり、抱き合ってベンチであの行為をしたりとか。まあ、誰も居ない場所ならいいけどさ」
野外で撮影されたのも夫は見たんだと、志穂はますます顔を紅潮させた。
「後、これは何に使うの」
夫が見せたのはシリコン製の黒い球がいくつも数珠つなぎになっているもの。
「……アナルビーズです」
「アナルって、これを君は後ろの穴に入れたりされたの」
「はい……自分でも入れました」
「それで気持ち良かったの」
「……はい」
「うーん、よくわからないけど」
(最初は元カレに無理矢理入れられたけど、その後、自慰行為をする時、自分でも入れたりしてた……私って、本当に淫らな女だわ……夫はこんなもの初めて見たんだろうなあ)
志穂はすっかり落ち込んでしまう。自分がいかに淫らな女って、夫に完全に知られてしまった。
「それから、これは何なの」
一郎が銀色の楕円形のネジが付いたステンレス製品を志穂に見せる。
「……陰唇クリップです」
「何に使うの」
「……女のあそこを広げることができます」
「広げてどうすんの」
「……あの、中を見て、それで楽しむと言うか」
「気持ち良かったの、こんなの入れられて」
「……いえ、痛かったです」
「君は気持ち良くなかったんだね」
「はい」
「じゃあ、捨てていいね」
「いいです……」
一郎がその卑猥な器具をゴミ箱に捨ててしまった。
(元カレに買わされたものだわ、私のあそこを広げて喜んでいた。私が痛くてもやめなかった。でも、なぜか私は興奮していた……)
「このガムテープみたいなのはなんなの。黒い色だけど、梱包材か」
「……いえ、SMプレイ用のテープです。拘束用です……」
「そういうこともしてたんだ。君が拘束されたの」
「……はい」
「デジカメの画像に君が手首とか黒いもので巻かれているのがあったけど、あれがそうか」
「……そうです」
「僕は興味ないけどねえ、SMには。まあ、君が好きならしてもいいけどね。勉強して拘束してあげてもいいけど。それに別に個人で、自分たちの部屋でこういうおもちゃとかで遊んでもいいけどさ。でも、これはちょっとまずいんじゃないの。公序良俗に反するんじゃないの」
一郎がUSBメモリを志穂に見せた。
「な、なんで、どうして……」
志穂はまた驚愕してしまう。重たい机の裏の窪みに隠していた。それを一郎がノートパソコンに差し込んで、動画を再生する。女が一人鮮やかな赤いステージの上に歩いて出てくる。そこには志穂が顔面の上半分に幅広い黒い布を巻いて、大勢の観客の前に黒いハイヒールを履いただけの全裸で立っている場面が映し出された。背後には巨大なモニターも設置されている。それを見て、志穂は心臓が破裂しそうになるほどドキドキしてきた。一郎が一時停止した。
「これはいったい何をしてるの」
「……SMクラブでの素人参加イベントです……」
「自分で応募したの」
「元カレの命令で出演しました」
「これって、どれくらいの客がいたの」
「五十人くらいです」
「出演料とかは」
「ありました。五十万円でした」
「そこで、志穂は何をしたの」
「……あの……オナニーをしました」
すると、一郎が一時停止を解除して、再生を始めた。志穂が観客席に向かってしゃべっている。
『観客の皆さま、このいやらしい志穂のオナニーショーを見に来ていただいて、ありがとうございます。私の裸を見て下さい、おっぱいも、勃起した乳首も、いやらしい濡れたあそこも見て下さい、後ろの穴も見て下さい、私がいやらしくオナニーをして、絶頂へいくのをご覧くださいませ』
そう言った後、立ったまま、自ら胸を揉みしだき、激しくあそこを擦する志穂が映っている。その後、いろんな恥ずかしいポーズをとった。四つん這いになって、お尻を観客席に向けて、自分で尻肉を掴んであそこを開いたりしている。その恥ずかしい場面が巨大なモニターにも映し出されている。そして激しくあそこを擦りオナニーをしている。途中からバイブもあそこや後ろの穴に出し入れしている。
『ああ、ご主人様、見て、志穂のいやらしいあそこを、奥の奥まで見て、後ろの穴も見て、ああん、志穂、いっちゃう、ああ、あそこが気持ちいい、ああ、いく、いくう、ああ、志穂、いっちゃう、ああ、いくううううう!!!!!』
映像では天井に顔を向けて、絶頂へ達する志穂。全身汗まみれ、あそこはびっしょり濡れていて、淫液が溢れ出て、それがステージ床に滴り落ちている。そして、まだ恥ずかしい映像が続く。
『皆様、志穂は淫乱で辱めを受けるのが大好きな女ですが、あそこから潮を噴き出せませんでした。おわびに、おしっこをしますので、それでお許しくださいませ。おしっこを出すのを見せる変態女を罵倒してくださいませ。軽蔑の視線で乱暴してくださいませ。志穂はマゾなんで嬉しいです。では、淫乱志穂が放尿するのをじっくりと見てくださいませ』
映像の志穂がステージの上で両膝立ちになる。股間の前には洗面器が置かれる。
『ああ、見て、いやらしい志穂のあそこからおしっこ出るのを見て、ああ、出る、出ちゃう、ああ、出るう!』
映像の中の裸で股を開いた志穂の股間から黄金色の液体が洗面器に放出される。長々とおしっこをする志穂。全部出し終わった後、また挨拶をする。
『ああ、皆様、気持ち良かったです。いやらしいマゾ女の志穂のショーを見ていただいてありがとうございました』
そこで拍手されて映像の中の志穂は退場する。リビングルームの椅子に座っている志穂はもう恥ずかしくて顔を上げることが出来ない。
(何で私はあのUSBメモリを捨てなかったんだろう……でも、ごくたまに見ていた……見て、興奮したいから、オナニーをしたいから……私って淫乱な女だわ、本当にいやらしい女……)
「これって、撮影とか自由なの」
「……いえ、撮影は厳禁でした」
「だったら何で映像が残っているの」
「あの、元カレが主催者に頼んで、特別に許可を得て撮影したらしいです」
「僕は君が清楚で大人しく真面目な女性と思ってたんだけどなあ……ご主人様って誰なの」
「……あの、妄想のご主人様です……現実にはいません」
「志穂って名乗っているけど、バレるとは思わなかったの」
「……珍しい名前じゃないので……すみません」
「でも、もしも君を知っている人がいたら、声と名前で分かってしまうのでは」
「……そうですね……申し訳ありません……」
「でも、何で出たのかなあ」
「元カレがお金に困ってて……それで頼まれて出演しました」
志穂はすっかり落胆してしまった。真面目な夫にあんな淫らなSMショーに出演したことがバレてしまった。これは離婚されるのかなと思った。
夫は機嫌をなおしてくれたかなあと志穂は期待していた。しかし、依然として、不機嫌な顔で出勤していった。志穂は何で機嫌が悪いのかよくわからなかった。昨日、絶頂へいきましたって言えばよかったかなあとも思った。でも、志穂としては何をしていいのかわからなかった。
自分もパートの仕事にいく。やたら仕事でミスをしてしまう。怒られてストレスが溜ってしまう。所詮、自分は仕事が出来ない無能だなあとも思ってしまう。せめて、夫が抱いてくれればいいのにと思うのだが、いつも帰りは遅いし、疲れた表情で、志穂のことを相手にしてくれない。仕方なく、こっそりと自分でしてしまい、また自己嫌悪になる。
もしかして、夫はまだ会社で変な噂を立てられているのかと不安になった。原因は自分が書いたみっともない官能小説が原因なので、話を蒸し返したくなくて、例の小説の件は聞けなかった。でも、あういう噂って、いずれはみな飽きて忘れるものとも思っていたのだが。
……………………………………………………
金曜日。
夕方、志穂がパートから帰ってくると、夫がすでにリビングルームにいた。びっくりする志穂は思わず夫に声をかけた。
「あの、一郎さん、何で、今日はこんなに早いんですか」
「君の事が気になってしょうがないんだよ。仕事にならない。結局、早退したよ。それで悪いけど、君の部屋に入った。そしたら、ベッドの奥に箱があった。こんなものが入っていたよ」
一郎がリビングルームの大きい机に物を並べ始めた。それらを見て、さらに驚きと、そして、恥ずかしい気持ちでいっぱいになった。机に置かれていく物は志穂が隠していた、いろんな大人のおもちゃ、SMグッズ、いやらしい衣装だ。志穂は愕然としてしまった。
「僕は君の性癖を知らなかったんだな。大人しくて清楚で真面目な女性と思っていたのだけど。あの小説はほんの気まぐれと思ってたんだけどなあ」
顔が真っ赤になる志穂。でも、少し抗議した。
「あの、一郎さん。例え夫婦でも、その、プライベートな物を勝手に開けるのは、そのいけないと思うんですけど。もしかして私に屈辱を与えて喜んでいるんですか」
「確かによくないね。でも、君一人に見せただけだろ。君はネット小説を書いたよね。ネットに書くってことは、もう世界中の人に見せたってことなんだけどな」
確かにそうだと志穂は思った。本当にまずいことをしてしまったと思ってしまった。
「あの、そのことは謝ります。でも、私がこんな趣味を持っていたとしても、見て見ぬふりくらいしてくれたっていいじゃないですか。それが夫婦と思いますけど……やっぱり、私に屈辱を与えたいんですか」
「でも、君は屈辱を与えられることに喜びを感じているんじゃないの」
「そ、そんなこと……ないです」
「本当か」
「本当です」
すると、一郎がビデオカメラとデジタルカメラを机に置いた。志穂の顔がさらに真っ赤になる。
(これは部屋の換気口に隠していたもの。どうして……)
「あ、あの、どうやって見つけたんですか」
「だから僕は君のことが好きなんだ、大好きなんだよ。それでもう気になってね。それであの大人のおもちゃとかがいっぱい入った箱を見つけた。ますます気になって、そこら中探したよ。君の本当の気持ちを知りたかったんだ。それで、この動画なんてすごいね」
一郎がビデオカメラのビューファインダーを見せる。そこには浴室で全裸で四つん這いになって、元カレに浣腸されて後ろの穴から排泄物を噴き出す志穂が映っていた。もう、恥ずかしくて志穂はどうしていいかわからなくなってしまう。何も考えられない。ただ、夫の質問に答えるだけになってしまった。
「こんなことを撮影されるって、どういうことなんだ。無理矢理されたのか」
「……いえ、無理矢理ってわけではないです……」
「誰にされたの」
「元カレです」
「君は従ったのか、こんな屈辱的なことをされて」
「……はい」
志穂はすごく恥ずかしくて、うつむいてしまった。でも、何であんな恥ずかしいことを撮影させたんだろう。そう、撮影してもらいたかったんだ、私はいやらしい女なんだと志穂は思った。
「他にもあるよ。特に裸でいろんな場所で自慰行為をしているのが多いんだけど、君はこの時、絶頂へいったわけか」
「……はい」
「気持ち良かったってわけだ」
「……そうです」
「君は先週、僕が命じたら嫌がってたよね。こういう行為は、女は人には隠しておきたいことだとか言ってたけど。何でそれを撮影させるんだ」
「……そ、それは、あの……」
「嫌がること、あれが演技だったのか」
「いえ、その……」
それは違うとは言えなかった。いつも恥ずかしがりながら、嫌がりながら、それでも快感に浸っていたからだ。演技していたとも言える。それに、撮影されると興奮してすぐに絶頂へいってしまうのだった。
「でも、まあ、恋人同士で、お互い同意しているなら、何をしようが、その人たちの勝手だろう。何の法律違反でも無いし、まあ、野外でするのはちょっとまずいと思うけどね。おしっこしたり自慰行為をしたり、抱き合ってベンチであの行為をしたりとか。まあ、誰も居ない場所ならいいけどさ」
野外で撮影されたのも夫は見たんだと、志穂はますます顔を紅潮させた。
「後、これは何に使うの」
夫が見せたのはシリコン製の黒い球がいくつも数珠つなぎになっているもの。
「……アナルビーズです」
「アナルって、これを君は後ろの穴に入れたりされたの」
「はい……自分でも入れました」
「それで気持ち良かったの」
「……はい」
「うーん、よくわからないけど」
(最初は元カレに無理矢理入れられたけど、その後、自慰行為をする時、自分でも入れたりしてた……私って、本当に淫らな女だわ……夫はこんなもの初めて見たんだろうなあ)
志穂はすっかり落ち込んでしまう。自分がいかに淫らな女って、夫に完全に知られてしまった。
「それから、これは何なの」
一郎が銀色の楕円形のネジが付いたステンレス製品を志穂に見せる。
「……陰唇クリップです」
「何に使うの」
「……女のあそこを広げることができます」
「広げてどうすんの」
「……あの、中を見て、それで楽しむと言うか」
「気持ち良かったの、こんなの入れられて」
「……いえ、痛かったです」
「君は気持ち良くなかったんだね」
「はい」
「じゃあ、捨てていいね」
「いいです……」
一郎がその卑猥な器具をゴミ箱に捨ててしまった。
(元カレに買わされたものだわ、私のあそこを広げて喜んでいた。私が痛くてもやめなかった。でも、なぜか私は興奮していた……)
「このガムテープみたいなのはなんなの。黒い色だけど、梱包材か」
「……いえ、SMプレイ用のテープです。拘束用です……」
「そういうこともしてたんだ。君が拘束されたの」
「……はい」
「デジカメの画像に君が手首とか黒いもので巻かれているのがあったけど、あれがそうか」
「……そうです」
「僕は興味ないけどねえ、SMには。まあ、君が好きならしてもいいけどね。勉強して拘束してあげてもいいけど。それに別に個人で、自分たちの部屋でこういうおもちゃとかで遊んでもいいけどさ。でも、これはちょっとまずいんじゃないの。公序良俗に反するんじゃないの」
一郎がUSBメモリを志穂に見せた。
「な、なんで、どうして……」
志穂はまた驚愕してしまう。重たい机の裏の窪みに隠していた。それを一郎がノートパソコンに差し込んで、動画を再生する。女が一人鮮やかな赤いステージの上に歩いて出てくる。そこには志穂が顔面の上半分に幅広い黒い布を巻いて、大勢の観客の前に黒いハイヒールを履いただけの全裸で立っている場面が映し出された。背後には巨大なモニターも設置されている。それを見て、志穂は心臓が破裂しそうになるほどドキドキしてきた。一郎が一時停止した。
「これはいったい何をしてるの」
「……SMクラブでの素人参加イベントです……」
「自分で応募したの」
「元カレの命令で出演しました」
「これって、どれくらいの客がいたの」
「五十人くらいです」
「出演料とかは」
「ありました。五十万円でした」
「そこで、志穂は何をしたの」
「……あの……オナニーをしました」
すると、一郎が一時停止を解除して、再生を始めた。志穂が観客席に向かってしゃべっている。
『観客の皆さま、このいやらしい志穂のオナニーショーを見に来ていただいて、ありがとうございます。私の裸を見て下さい、おっぱいも、勃起した乳首も、いやらしい濡れたあそこも見て下さい、後ろの穴も見て下さい、私がいやらしくオナニーをして、絶頂へいくのをご覧くださいませ』
そう言った後、立ったまま、自ら胸を揉みしだき、激しくあそこを擦する志穂が映っている。その後、いろんな恥ずかしいポーズをとった。四つん這いになって、お尻を観客席に向けて、自分で尻肉を掴んであそこを開いたりしている。その恥ずかしい場面が巨大なモニターにも映し出されている。そして激しくあそこを擦りオナニーをしている。途中からバイブもあそこや後ろの穴に出し入れしている。
『ああ、ご主人様、見て、志穂のいやらしいあそこを、奥の奥まで見て、後ろの穴も見て、ああん、志穂、いっちゃう、ああ、あそこが気持ちいい、ああ、いく、いくう、ああ、志穂、いっちゃう、ああ、いくううううう!!!!!』
映像では天井に顔を向けて、絶頂へ達する志穂。全身汗まみれ、あそこはびっしょり濡れていて、淫液が溢れ出て、それがステージ床に滴り落ちている。そして、まだ恥ずかしい映像が続く。
『皆様、志穂は淫乱で辱めを受けるのが大好きな女ですが、あそこから潮を噴き出せませんでした。おわびに、おしっこをしますので、それでお許しくださいませ。おしっこを出すのを見せる変態女を罵倒してくださいませ。軽蔑の視線で乱暴してくださいませ。志穂はマゾなんで嬉しいです。では、淫乱志穂が放尿するのをじっくりと見てくださいませ』
映像の志穂がステージの上で両膝立ちになる。股間の前には洗面器が置かれる。
『ああ、見て、いやらしい志穂のあそこからおしっこ出るのを見て、ああ、出る、出ちゃう、ああ、出るう!』
映像の中の裸で股を開いた志穂の股間から黄金色の液体が洗面器に放出される。長々とおしっこをする志穂。全部出し終わった後、また挨拶をする。
『ああ、皆様、気持ち良かったです。いやらしいマゾ女の志穂のショーを見ていただいてありがとうございました』
そこで拍手されて映像の中の志穂は退場する。リビングルームの椅子に座っている志穂はもう恥ずかしくて顔を上げることが出来ない。
(何で私はあのUSBメモリを捨てなかったんだろう……でも、ごくたまに見ていた……見て、興奮したいから、オナニーをしたいから……私って淫乱な女だわ、本当にいやらしい女……)
「これって、撮影とか自由なの」
「……いえ、撮影は厳禁でした」
「だったら何で映像が残っているの」
「あの、元カレが主催者に頼んで、特別に許可を得て撮影したらしいです」
「僕は君が清楚で大人しく真面目な女性と思ってたんだけどなあ……ご主人様って誰なの」
「……あの、妄想のご主人様です……現実にはいません」
「志穂って名乗っているけど、バレるとは思わなかったの」
「……珍しい名前じゃないので……すみません」
「でも、もしも君を知っている人がいたら、声と名前で分かってしまうのでは」
「……そうですね……申し訳ありません……」
「でも、何で出たのかなあ」
「元カレがお金に困ってて……それで頼まれて出演しました」
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