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美波と愛歩
その19
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「えっと、その、ごめん。今すごい混乱してる。」
「ははっ、そりゃ混乱するよ。友達だとしか思えない人から告白されたんだから。」
「違う、そうじゃない!」
私が言い終わると同時に愛歩ちゃんが突然声を荒らげた。
そうじゃないっていうならどういうことなの、私全くわからないよ。
こっちが混乱してしまった中、1回深呼吸をして愛歩ちゃんは話し出した。
「隼太に告白された時、最初は断った。友達としてしか見れない、これからも好きになることはないって。そうしたら急に腕見せてきて"愛歩が俺のこと受け入れてくれないなら、この傷もっと増えるよ?"って言われてさ。俺はそういうのが本当に苦手で、凄い怖かった。だから俺が付き合えば隼太はやめてくれるだろうと思って付き合ったんだ。」
「.........どうして、付き合ったっていうのをわざわざ私に言ったの?」
「美波ちゃんに隼太と付き合ったってことを言って縁切らないと何するかわかんないって言われたから。俺は美波ちゃんのことを苦しめたくなかったんだ。直接会って言わなくても良かったんだけど、最後にどうしても美波ちゃんに会いたくて。もう会えなくなるってなって、こんな時に気づいた俺の気持ちを伝えてからさよならしようってことで言いに来たんだ。まあ、先に言われちゃったけどな笑」
嬉しくて思わず泣いてしまう。
何か言わなきゃいけないのに何も話せない。
「美波ちゃん、俺は美波ちゃんのことを心から愛しています。性別とか、何もかも関係無しに。だから、あいつから俺のこと奪いませんか?」
「.........私で良ければ喜んで。」
嬉しいはずなのに、何かが無くなる音がした。
「ははっ、そりゃ混乱するよ。友達だとしか思えない人から告白されたんだから。」
「違う、そうじゃない!」
私が言い終わると同時に愛歩ちゃんが突然声を荒らげた。
そうじゃないっていうならどういうことなの、私全くわからないよ。
こっちが混乱してしまった中、1回深呼吸をして愛歩ちゃんは話し出した。
「隼太に告白された時、最初は断った。友達としてしか見れない、これからも好きになることはないって。そうしたら急に腕見せてきて"愛歩が俺のこと受け入れてくれないなら、この傷もっと増えるよ?"って言われてさ。俺はそういうのが本当に苦手で、凄い怖かった。だから俺が付き合えば隼太はやめてくれるだろうと思って付き合ったんだ。」
「.........どうして、付き合ったっていうのをわざわざ私に言ったの?」
「美波ちゃんに隼太と付き合ったってことを言って縁切らないと何するかわかんないって言われたから。俺は美波ちゃんのことを苦しめたくなかったんだ。直接会って言わなくても良かったんだけど、最後にどうしても美波ちゃんに会いたくて。もう会えなくなるってなって、こんな時に気づいた俺の気持ちを伝えてからさよならしようってことで言いに来たんだ。まあ、先に言われちゃったけどな笑」
嬉しくて思わず泣いてしまう。
何か言わなきゃいけないのに何も話せない。
「美波ちゃん、俺は美波ちゃんのことを心から愛しています。性別とか、何もかも関係無しに。だから、あいつから俺のこと奪いませんか?」
「.........私で良ければ喜んで。」
嬉しいはずなのに、何かが無くなる音がした。
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