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本編
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そうして着々と日は迫り、ドレファンに行っていたジルギリスも無事に戻り、結婚式の前日、式場となる大聖堂で明日の式のリハーサルを行う。
と言っても、リラはウエディングドレスでは無く、普通の裾の長いドレスでは有るが。
警備は明日の式と同じレベルで、警備上の穴が無いかも確認しながら行われ、客席に不審者が居た時の対応もきっちり話し合い、式の邪魔が出来ないように、王宮近衛や身内の式だからと、アレクシスやアナスタシアまでも公務に組み込み、リハーサルに出席している状態だ。
「陛下、シアお義姉様。この度態々足をお運び頂き恐縮です」
「あら、当然の事ですわ♪何せ、エドワルド様の結婚で、リラ様のような可愛い義妹が出来るのですもの。わたくしはこの時を、リラ様と対面してから、ずっと待っておりましたわ。それが漸く叶うのですから、嬉しい限りです。リラ様、これから先も、ずっと仲良くして下さいませ」
「シアお義姉様っ……!!わたくしの方こそこれから先、末永く宜しくお願い致します!」
一応周囲に人が沢山いる為、リラは無表情を装っていたのだが、まるで、アナスタシアに嫁ぐかのような口振りに、エドワルドとしては面白く無い。
ただ、アナスタシアにとっては、悶える程に愛らしいと思わせる返答で、アナスタシアは大満足だ。
エドワルドの機嫌が下降気味なので、アレクシスは話題を逸らす。
「結婚後、落ち着いたら、アナの相手をして頂けると有り難い。私も昼間はあまりアナを構ってやれないし、クルルフォーン邸で息抜きと義姉妹としての交流を頼む。エドワルドもそれぐらいは良いだろう?二人はこれ程仲が良いのだから」
暗に、これなら他の貴族女性達の介入を防げるし、リラも退屈しなくて済むのだから、アナスタシアだけは、大目に見て欲しいと頼んでいるのだ。
「……まぁ、私の妻になるリラ嬢も大いに喜んでくれるでしょうし、義姉妹の交流は必要ですからね。義姉上の息抜きも大事ですし。ああ、義姉上。兄上と喧嘩をした場合の避難場所にして下さっても構いませんよ。ただし、私がいる時だけは、ちゃんと返して下さいね」
「まぁ、有難う御座いますわ。そうさせて頂きましょう!」
「エドワルド?!アナ?!言って置くが、私はアナと喧嘩をする気は無いからな!」
まさか、二人に結託されるとは思っていなかったアレクシスは、慌てて訂正を入れる。
そんなアレクシスを見て、仲の良い兄弟だなぁと、リラは思わず微笑みそうになり、慌てて表情を引き締めるのだった。
と言っても、リラはウエディングドレスでは無く、普通の裾の長いドレスでは有るが。
警備は明日の式と同じレベルで、警備上の穴が無いかも確認しながら行われ、客席に不審者が居た時の対応もきっちり話し合い、式の邪魔が出来ないように、王宮近衛や身内の式だからと、アレクシスやアナスタシアまでも公務に組み込み、リハーサルに出席している状態だ。
「陛下、シアお義姉様。この度態々足をお運び頂き恐縮です」
「あら、当然の事ですわ♪何せ、エドワルド様の結婚で、リラ様のような可愛い義妹が出来るのですもの。わたくしはこの時を、リラ様と対面してから、ずっと待っておりましたわ。それが漸く叶うのですから、嬉しい限りです。リラ様、これから先も、ずっと仲良くして下さいませ」
「シアお義姉様っ……!!わたくしの方こそこれから先、末永く宜しくお願い致します!」
一応周囲に人が沢山いる為、リラは無表情を装っていたのだが、まるで、アナスタシアに嫁ぐかのような口振りに、エドワルドとしては面白く無い。
ただ、アナスタシアにとっては、悶える程に愛らしいと思わせる返答で、アナスタシアは大満足だ。
エドワルドの機嫌が下降気味なので、アレクシスは話題を逸らす。
「結婚後、落ち着いたら、アナの相手をして頂けると有り難い。私も昼間はあまりアナを構ってやれないし、クルルフォーン邸で息抜きと義姉妹としての交流を頼む。エドワルドもそれぐらいは良いだろう?二人はこれ程仲が良いのだから」
暗に、これなら他の貴族女性達の介入を防げるし、リラも退屈しなくて済むのだから、アナスタシアだけは、大目に見て欲しいと頼んでいるのだ。
「……まぁ、私の妻になるリラ嬢も大いに喜んでくれるでしょうし、義姉妹の交流は必要ですからね。義姉上の息抜きも大事ですし。ああ、義姉上。兄上と喧嘩をした場合の避難場所にして下さっても構いませんよ。ただし、私がいる時だけは、ちゃんと返して下さいね」
「まぁ、有難う御座いますわ。そうさせて頂きましょう!」
「エドワルド?!アナ?!言って置くが、私はアナと喧嘩をする気は無いからな!」
まさか、二人に結託されるとは思っていなかったアレクシスは、慌てて訂正を入れる。
そんなアレクシスを見て、仲の良い兄弟だなぁと、リラは思わず微笑みそうになり、慌てて表情を引き締めるのだった。
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