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後日談
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「マッドさんは、凄く素敵な女性ですよ」
「いやぁん♥ライちゃん、有難う~♪そんな事言ってくれるのはライちゃんぐらいよぉ!ダンちゃんなんて、残念な奴だなぁって言うのよぉ!」
「……残念?」
マッドの言葉に、ライラは眉を寄せる。
「ああ、悪口とかじゃ無いのよぉ?ダンちゃん、口は悪いけど、とっても男気が有って、ちゃんと優しいからぁ♪ダンちゃん的に、見た目で判断されまくって、残念だなって意味で、あたしを貶してる訳じゃないから」
「……よく、理解してるんですね。その、ダンと言う人を」
「そりゃあそうよぉ♪ダンちゃんとあたしは、物心付く前からご近所さんで育ち、十才頃に別れ、後々二人共が傭兵稼業に付いて、何の因果かこの広い世界の中で、見知らぬ国の見知らぬ土地で、バッタリ再会しちゃって、本当に吃驚しちゃったんだからぁ!これって運命かしらって思える程の確率よぉ。しかも、ダンちゃんってば人に仕える立場になってて、傭兵を辞めたって言うし、この国はダンちゃんみたいな人を蔑む傾向に有るから心配でぇ、あたしまで居付く事になっちゃったのよねぇ。でも、そのお陰で可愛いリラちゃんにも会えるしぃ、ダンちゃんともお酒を飲めるしぃ、こうしてライちゃんとも出会えたんだから、あたしって、本当に幸せ者よぉ♪」
「ちょっとマッドちゃん!あたし達はぁ?!」
「ウフフッ、勿論貴女達とも出会えて嬉しいわよぅ♪あたしをちゃ~んと、同性扱いしてくれるんだもの、当然よぉ!」
「なら宜しい!」
その場が笑いで充たされるが、ライラの心中に疑問が浮かぶ。
「あの……マッドさん、この国はダンさんみたいな人を蔑む傾向に有る……って?」
「ああ。ダンちゃんの見た目は、黒髪褐色の肌なのよぉ。あたし達の生まれた国じゃあ、大して珍しくも何とも無いけど、この国では滅多に見掛けない色合いだからか、悪し様に言う連中が多いでしょぉ?明らかに異質だって。あたしはたまたま、この国と同じような色合いに生まれただけで何も言われないけど、あたしだって異国人に違い無いもの。それに、ダンちゃんがあたしの立場だったら、絶対ダンちゃんだって居残ってくれてたわよぉ、それこそ仕方ねぇなぁって感じで!」
「……マッドさんは、ダンさんが好きなんですか?」
「好きよぉ♪だって家族みたいな人だものぉ!」
「……家族?」
「ああ、あたしを鍛えてくれたのはダンちゃんのお父さんのマルクスさんで、ダンちゃんはあたしの兄弟子に当たるのよねぇ。って言っても教えて貰えたのは二~三年ぐらいだけになっちゃうけど、その二~三年有るから今が有るって感じねぇ」
「そう、なんですか……」
「いやぁん♥ライちゃん、有難う~♪そんな事言ってくれるのはライちゃんぐらいよぉ!ダンちゃんなんて、残念な奴だなぁって言うのよぉ!」
「……残念?」
マッドの言葉に、ライラは眉を寄せる。
「ああ、悪口とかじゃ無いのよぉ?ダンちゃん、口は悪いけど、とっても男気が有って、ちゃんと優しいからぁ♪ダンちゃん的に、見た目で判断されまくって、残念だなって意味で、あたしを貶してる訳じゃないから」
「……よく、理解してるんですね。その、ダンと言う人を」
「そりゃあそうよぉ♪ダンちゃんとあたしは、物心付く前からご近所さんで育ち、十才頃に別れ、後々二人共が傭兵稼業に付いて、何の因果かこの広い世界の中で、見知らぬ国の見知らぬ土地で、バッタリ再会しちゃって、本当に吃驚しちゃったんだからぁ!これって運命かしらって思える程の確率よぉ。しかも、ダンちゃんってば人に仕える立場になってて、傭兵を辞めたって言うし、この国はダンちゃんみたいな人を蔑む傾向に有るから心配でぇ、あたしまで居付く事になっちゃったのよねぇ。でも、そのお陰で可愛いリラちゃんにも会えるしぃ、ダンちゃんともお酒を飲めるしぃ、こうしてライちゃんとも出会えたんだから、あたしって、本当に幸せ者よぉ♪」
「ちょっとマッドちゃん!あたし達はぁ?!」
「ウフフッ、勿論貴女達とも出会えて嬉しいわよぅ♪あたしをちゃ~んと、同性扱いしてくれるんだもの、当然よぉ!」
「なら宜しい!」
その場が笑いで充たされるが、ライラの心中に疑問が浮かぶ。
「あの……マッドさん、この国はダンさんみたいな人を蔑む傾向に有る……って?」
「ああ。ダンちゃんの見た目は、黒髪褐色の肌なのよぉ。あたし達の生まれた国じゃあ、大して珍しくも何とも無いけど、この国では滅多に見掛けない色合いだからか、悪し様に言う連中が多いでしょぉ?明らかに異質だって。あたしはたまたま、この国と同じような色合いに生まれただけで何も言われないけど、あたしだって異国人に違い無いもの。それに、ダンちゃんがあたしの立場だったら、絶対ダンちゃんだって居残ってくれてたわよぉ、それこそ仕方ねぇなぁって感じで!」
「……マッドさんは、ダンさんが好きなんですか?」
「好きよぉ♪だって家族みたいな人だものぉ!」
「……家族?」
「ああ、あたしを鍛えてくれたのはダンちゃんのお父さんのマルクスさんで、ダンちゃんはあたしの兄弟子に当たるのよねぇ。って言っても教えて貰えたのは二~三年ぐらいだけになっちゃうけど、その二~三年有るから今が有るって感じねぇ」
「そう、なんですか……」
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