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後日談
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「馬鹿女だとは思っていたが、予想を上回る馬鹿女だな」
ジーンが声を出すと、聞き覚えが有るからか、声が聞こえた方に視線を定め、ジーンを見付けて怒鳴り声を上げる。
「何なのよ!この扱いはぁっ!!あんた、わたし達に来いと言っといて、本当は来られたら困るからこんな事してるんでしょう?!」
「困る事は一つも無いが、迷惑は被っているな。お前達が捕まったのは、王家主催のパーティーで悪臭を撒き散らし、親しくも無い私の家名を無断で使用し、他家の貴族を威圧しているからだ。それに、王家主催の夜会等で騒ぎを起こすと言う事は、主催者で有る王族に楯突く事と同意だと理解して居ないのでは無いか?そんな阿呆の相手をしなければならない私の身にもなってみろ」
「悪臭って何よ?!女の身嗜みに文句を言う気?!」
ジーンが口を開く前に、エドワルドが冷たく言い放つ。
「既に数人から、気分が悪いと訴えられている。お前達は鼻が麻痺しているのだろうが、他からすれば、すえた臭いと大量に振り掛けた甘ったるい香水の匂いが混ざって、気持ち悪くなると言うのに、何が女の身嗜みだ。それに、お前達を捕らえさせたのは義兄上では無く、公爵で有る私だ」
「誰よ?!あん……た……」
漸く周りにも目を向け、そこに居るエドワルドの超絶的美貌に度肝を抜かれたような顔をするサラ。
「私が誰かも解らないのなら、今直ぐに出直して来い。そもそも、高が辺境伯令嬢の分際で、高位の貴族に何て口の聞き方だ。親の教育が悪過ぎだろう。義兄上の言う通り、未来の義姉上となるアシュリー嬢と、片親でも一緒だなんて思えない程の馬鹿女だな」
「アーシュ嬢は母君に似たのだろうが、その馬鹿女は明らかに、そこに居る父親似だろうからな。お前は間違っても彼に手を出そうなんて思うなよ?と言っても彼は、私の妹一筋だがな。お前の出る幕は一瞬だろうと無い」
「なっ?!」
「当然ですよ。私は誰よりも妻を愛していますから。妻以外の女に興味なんて、毛頭無いですね。こんな口喧しいだけの可愛さも美しさも妻の足元にすら及ばない女のどこが良いのか解らないな。こんな女を選ぶぐらいなら、私なら独身で居続けますよ」
「それには私も同意だな」
「あっ……あんた達がわたしの邪魔をした所で、わたしは国王陛下を味方に付けてやるんだからぁっっ!!!」
エドワルドとジーンの掛け合いに、サラは怒りでプルプルと震え、怒鳴り散らしているが、エドワルドの正体を知っている父親は、サラの言動に真っ青な顔で、ブルブルと震えているようだった。
何せ相手は、元王子の王弟だ。
しかも陛下は弟をとても大事に扱い可愛がり、継承問題が持ち上がった時も、弟が望むならば、王位を譲っても良いと言い、その後、継承権を棄てた弟に、息子で有る皇太子の後見人にする程気に掛けているのだ。
父親は心の中で終わったと、一人呟いていた。
ジーンが声を出すと、聞き覚えが有るからか、声が聞こえた方に視線を定め、ジーンを見付けて怒鳴り声を上げる。
「何なのよ!この扱いはぁっ!!あんた、わたし達に来いと言っといて、本当は来られたら困るからこんな事してるんでしょう?!」
「困る事は一つも無いが、迷惑は被っているな。お前達が捕まったのは、王家主催のパーティーで悪臭を撒き散らし、親しくも無い私の家名を無断で使用し、他家の貴族を威圧しているからだ。それに、王家主催の夜会等で騒ぎを起こすと言う事は、主催者で有る王族に楯突く事と同意だと理解して居ないのでは無いか?そんな阿呆の相手をしなければならない私の身にもなってみろ」
「悪臭って何よ?!女の身嗜みに文句を言う気?!」
ジーンが口を開く前に、エドワルドが冷たく言い放つ。
「既に数人から、気分が悪いと訴えられている。お前達は鼻が麻痺しているのだろうが、他からすれば、すえた臭いと大量に振り掛けた甘ったるい香水の匂いが混ざって、気持ち悪くなると言うのに、何が女の身嗜みだ。それに、お前達を捕らえさせたのは義兄上では無く、公爵で有る私だ」
「誰よ?!あん……た……」
漸く周りにも目を向け、そこに居るエドワルドの超絶的美貌に度肝を抜かれたような顔をするサラ。
「私が誰かも解らないのなら、今直ぐに出直して来い。そもそも、高が辺境伯令嬢の分際で、高位の貴族に何て口の聞き方だ。親の教育が悪過ぎだろう。義兄上の言う通り、未来の義姉上となるアシュリー嬢と、片親でも一緒だなんて思えない程の馬鹿女だな」
「アーシュ嬢は母君に似たのだろうが、その馬鹿女は明らかに、そこに居る父親似だろうからな。お前は間違っても彼に手を出そうなんて思うなよ?と言っても彼は、私の妹一筋だがな。お前の出る幕は一瞬だろうと無い」
「なっ?!」
「当然ですよ。私は誰よりも妻を愛していますから。妻以外の女に興味なんて、毛頭無いですね。こんな口喧しいだけの可愛さも美しさも妻の足元にすら及ばない女のどこが良いのか解らないな。こんな女を選ぶぐらいなら、私なら独身で居続けますよ」
「それには私も同意だな」
「あっ……あんた達がわたしの邪魔をした所で、わたしは国王陛下を味方に付けてやるんだからぁっっ!!!」
エドワルドとジーンの掛け合いに、サラは怒りでプルプルと震え、怒鳴り散らしているが、エドワルドの正体を知っている父親は、サラの言動に真っ青な顔で、ブルブルと震えているようだった。
何せ相手は、元王子の王弟だ。
しかも陛下は弟をとても大事に扱い可愛がり、継承問題が持ち上がった時も、弟が望むならば、王位を譲っても良いと言い、その後、継承権を棄てた弟に、息子で有る皇太子の後見人にする程気に掛けているのだ。
父親は心の中で終わったと、一人呟いていた。
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