出会いと別れと復讐と

カザハナ

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 目覚めて直ぐは、現状を整理する為に動きの鈍る頭で過去の事を振り返る。

 (旅してて、捕まって、逃げて……研究所。そう、魔力研究所で魔力を使った。ここは研究所内で所長室。で?私はどれ程眠ってたのかしら?)

 生死の境を彷徨っていたカルラに時間感覚は無い。なので、日付の判るコンピューターに魔力介入し、今日が寝込んで丁度8日間になる事を知る。

 目が覚めたとはいえ、昏睡を脱しただけでまだ本調子じゃないカルラは、二度寝を決め込む。それだけの魔力を一気に使用していたのだ。ただ、それでも魔力介入するだけならそれ程減る訳ではないので、なるべく早くに日付確認をする事にしているのだ。

 (街に帰ったらもう旅立った……ってのが一番良いパターンなんだけど……、一応宿屋で確かめなきゃ。居なくなってたら二度とあの鬼門達に関わらなくて済むからその方が楽なんだけど、居座られた場合研究所員あいつ等に見付かる可能性が出てくるわ。そうなったら最悪だもの。あの守護者達がそこまで考えてるなんて思えないし)

 微睡みながらも思考を巡らせる。昏睡状態の時に気を抜くと、直ぐに死へと身体が引っ張られ、死の門へと向かってしまう為、ただ生きる事だけを考えなければいけないのだ。その為、リミットオーバーしていない時の微睡みで思考を巡らせる事が癖になっている。微睡みなら、魔力がどれだけ回復してるのかも分かるからだ。

 そうして微睡み続けて昼を過ぎた頃、全快とはいかない物の、半分程は溜まったので起きる事にする。半分とは言っても、他の能力者なら魔力が高く多い者でも、とっくに全快してる状態だろう。それ程カルラの魔力量は膨大で莫大な量を秘めているのだ。鳥になり子供姿に戻るぐらいなら、大した魔力にはならない。あくまでカルラの魔力量の話ではあるが。

 部屋を出て、歩きながら施設内の監視カメラで彼を見付け、いる方へと向かう。


「8日振り。待たせたわね、話を詰めましょう」

「ああ、あんたか。さすがだな、あれ程の魔力を使っても生きてるなんて。それだけ有れば、そりゃあ潰しに行くわな。よし、話を進めよう。俺はこの先、ここであんたを支援する。好きなように使ってくれ」

「あら、いいの?そんな事言って」

「構わない。あんたは俺の恩人だ。俺はあんたの為なら命を張れる。何なら本部襲撃の際に呼んでくれても構わないぞ。研究所員達あいつ等を一人でも多く苦痛に追い込み殺せるなら、俺は何だってする気だからな」


 研究所の者達は、それ程恨まれる行為を散々繰り返し、絶対的な力で復讐心を無理矢理削ぎ取り押さえ込ませていたのだ。

 その絶対的な力で、それを軽く上回る能力者を自ら生み出す事になったとも気付かずに。
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