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浴場を出て、ティファと共に着替え、出入り口へと向かい、守護者達と合流する。そして例の如く、ザアイは裏口だ。
(そんなに心配しなくても、私がいるのに狙って来る者なんて少ないわよ。認識阻害はこんな大浴場がメインの街だと、浴場の入り口に反応する機械を置いてあるからこの施設では使えないけど。……まぁ、能力で弄れば私の能力だけを除外する事も可能だし、これは、認識阻害や幻覚の能力を使って存在や性別を誤魔化したりした輩がいたからなんだろうけど、私なら、魔力使用中ならどれだけ隠れようが視えるしその能力すら解るもの)
まぁ、その能力をカルラが彼等にバラす気は無いが。
バラそう物なら確実にティファの守護者へと加えさせられるからだ。
復讐者であると同時に先の無いカルラを守護者に据える等、滑稽だとカルラは思う。
だからこそ、カルラは彼等に本当の目的も本来の姿も晒さない。必要なら能力を見せる事もあるだろうが、それだってカルラに記憶の改竄操作があるからだ。
食事処に入り食事を食べ終わった頃、店員が、カルラとティファにデザートを持ってくる。
「……えっと、頼んで無いですよ?」
「あちらのお客様からです」
言われた方に顔を向けると、そこには浴場で見掛けたティファを見守り悶えてた女性達が数人、こちらの視線を感じ取ったのか、手を振ってくれた。
ああ、あの人達かとカルラは思い、害意は無さそうだし手を振り替えし、ティファにも声を掛ける。
「ティファ、あのお姉さん達が好意で奢ってくれるって。食べたらお礼を言いに行こうね。ティファは、美味しかったってにっこり笑って頭を下げれば良いわ。大丈夫、出来るから」
「……知り合い?」
「そんな所。害意は全く無いから大丈夫」
害意は無いと、カルラが言い切った為か、エンヤは眉間に皺を寄せ、不快そうだ。
「何でそんな事が分かる?この前なんかーー」
「あれはあなた達の所為でもあるんだけど?だから嫌なのよ。自覚の無い美形は」
「はぁ?!待て、勝手に俺達の所為にするな!」
「あなた達の所為なのよ。ザアイさんは思わせ振りだし、エンヤさんはティファしか興味ないし、一番マシなのはヒューリーだけど、親しみ易いからって勘違いするんじゃない?そんな女がティファを受け入れるとでも?」
「……お嬢は受け入れてるよね?」
「あたしはあんた達が嫌いだけど、ティファの事は好きだからよ!あんた達に寄ってくる女は皆逆なんだと気付きなさい!そのお陰でティファに皺寄せが行ってるんだって言ってんの!」
あまりの自覚の無さに、カルラは思わず店内で怒鳴った。
(そんなに心配しなくても、私がいるのに狙って来る者なんて少ないわよ。認識阻害はこんな大浴場がメインの街だと、浴場の入り口に反応する機械を置いてあるからこの施設では使えないけど。……まぁ、能力で弄れば私の能力だけを除外する事も可能だし、これは、認識阻害や幻覚の能力を使って存在や性別を誤魔化したりした輩がいたからなんだろうけど、私なら、魔力使用中ならどれだけ隠れようが視えるしその能力すら解るもの)
まぁ、その能力をカルラが彼等にバラす気は無いが。
バラそう物なら確実にティファの守護者へと加えさせられるからだ。
復讐者であると同時に先の無いカルラを守護者に据える等、滑稽だとカルラは思う。
だからこそ、カルラは彼等に本当の目的も本来の姿も晒さない。必要なら能力を見せる事もあるだろうが、それだってカルラに記憶の改竄操作があるからだ。
食事処に入り食事を食べ終わった頃、店員が、カルラとティファにデザートを持ってくる。
「……えっと、頼んで無いですよ?」
「あちらのお客様からです」
言われた方に顔を向けると、そこには浴場で見掛けたティファを見守り悶えてた女性達が数人、こちらの視線を感じ取ったのか、手を振ってくれた。
ああ、あの人達かとカルラは思い、害意は無さそうだし手を振り替えし、ティファにも声を掛ける。
「ティファ、あのお姉さん達が好意で奢ってくれるって。食べたらお礼を言いに行こうね。ティファは、美味しかったってにっこり笑って頭を下げれば良いわ。大丈夫、出来るから」
「……知り合い?」
「そんな所。害意は全く無いから大丈夫」
害意は無いと、カルラが言い切った為か、エンヤは眉間に皺を寄せ、不快そうだ。
「何でそんな事が分かる?この前なんかーー」
「あれはあなた達の所為でもあるんだけど?だから嫌なのよ。自覚の無い美形は」
「はぁ?!待て、勝手に俺達の所為にするな!」
「あなた達の所為なのよ。ザアイさんは思わせ振りだし、エンヤさんはティファしか興味ないし、一番マシなのはヒューリーだけど、親しみ易いからって勘違いするんじゃない?そんな女がティファを受け入れるとでも?」
「……お嬢は受け入れてるよね?」
「あたしはあんた達が嫌いだけど、ティファの事は好きだからよ!あんた達に寄ってくる女は皆逆なんだと気付きなさい!そのお陰でティファに皺寄せが行ってるんだって言ってんの!」
あまりの自覚の無さに、カルラは思わず店内で怒鳴った。
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