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そう言った日々を過ごしていると、道中、数人の人の気配に囲まれる。
勿論、カルラよりも先に守護者達が気付いたようだが。
「お嬢、ティファから離れないで」
「?取り敢えず分かったわ」
カルラは首を傾げて、一応頷く。と言っても、振りでは有るが。
カルラが襲撃に気付いてるなんて知られ、守護者の素質だなんて言われたら面倒だからだ。
カルラはティファを抱き締め腕の中に隠し、縮こまる。
こうすれば離れずに済むし、戦力外だと見てくれるだろう。
エンヤとヒューリーが向かって来る男達を次々に倒し、ザアイはティファの傍を離れず護衛する。
万が一、こっちに来た時の為だろう。
(まぁ、あの声が有るんだもの。能力者で無い限りは安全なんだけど、相手が能力者だった場合、ザアイの力量が問われるわね。とは言え、一応守護者を名乗るのだから、それ相応に強く無ければ、守護者には選ばれない筈。お手並み拝見ね)
そして、十数人いた賊と思われる男達は、物の見事に短時間で倒されていった。
(……まぁ、一応守護者だしね。そこ等の賊に倒されましたじゃ、守護者の名が泣くわ)
「……おい、終わったぞ。いつまでティファにしがみ付いてる気だ?」
「いつまでも何も、終わったって、今エンヤさんに言われたばっかなんだけど?」
「お前、本当にそんなんで、今まで一人で旅してたのか?」
「それを言うなら、あなた達みたいな世間知らずが、何も知らずに旅をしてる方がずっと不思議なんだけど?最初に言わなかったかしら?誰しも護衛や傭兵が雇えるなんて思うなって。あたしみたいな者が、お金持ってそんな連中雇ったら、誰も居ない場所で殺されて、有り金全部奪われて、そのまま死体は野獣の餌よ。当然でしょう、保証人すら居ない雇い主を殺した所で、誰からも文句は出ないんだから」
「「「……」」」
「何?そんな事にも気付かなかったの?だから世間知らずって言われるのよ。この世の中そんな屑ばっかなのよ。子供だけで大人を雇うってのは、それだけ危険な事なんだから。それなら、一人で旅して、賊に捕まる方が、まだ生存率が高いわよ」
(だからと言って、大人なら大丈夫かと言うと、そうでもない。女は気の済むまで弄ばれ、男は即、殺される。一人旅の人間が人を雇えば、必ずと言っていい程裏切られると言うのに、裏切られると分かってて、雇う馬鹿がどこにいるのよ。傭兵や護衛を雇う者なんてのは、そこそこ大きな家で、仮に傭兵や護衛が雇い主を殺した場合、賞金首にされる恐れが有るとか、何の役にも立たない腕前だと噂される恐れが有るからよ)
カルラは、随分生温い場所で生きていたんだなと、守護者達に冷たい視線を送るのだった。
勿論、カルラよりも先に守護者達が気付いたようだが。
「お嬢、ティファから離れないで」
「?取り敢えず分かったわ」
カルラは首を傾げて、一応頷く。と言っても、振りでは有るが。
カルラが襲撃に気付いてるなんて知られ、守護者の素質だなんて言われたら面倒だからだ。
カルラはティファを抱き締め腕の中に隠し、縮こまる。
こうすれば離れずに済むし、戦力外だと見てくれるだろう。
エンヤとヒューリーが向かって来る男達を次々に倒し、ザアイはティファの傍を離れず護衛する。
万が一、こっちに来た時の為だろう。
(まぁ、あの声が有るんだもの。能力者で無い限りは安全なんだけど、相手が能力者だった場合、ザアイの力量が問われるわね。とは言え、一応守護者を名乗るのだから、それ相応に強く無ければ、守護者には選ばれない筈。お手並み拝見ね)
そして、十数人いた賊と思われる男達は、物の見事に短時間で倒されていった。
(……まぁ、一応守護者だしね。そこ等の賊に倒されましたじゃ、守護者の名が泣くわ)
「……おい、終わったぞ。いつまでティファにしがみ付いてる気だ?」
「いつまでも何も、終わったって、今エンヤさんに言われたばっかなんだけど?」
「お前、本当にそんなんで、今まで一人で旅してたのか?」
「それを言うなら、あなた達みたいな世間知らずが、何も知らずに旅をしてる方がずっと不思議なんだけど?最初に言わなかったかしら?誰しも護衛や傭兵が雇えるなんて思うなって。あたしみたいな者が、お金持ってそんな連中雇ったら、誰も居ない場所で殺されて、有り金全部奪われて、そのまま死体は野獣の餌よ。当然でしょう、保証人すら居ない雇い主を殺した所で、誰からも文句は出ないんだから」
「「「……」」」
「何?そんな事にも気付かなかったの?だから世間知らずって言われるのよ。この世の中そんな屑ばっかなのよ。子供だけで大人を雇うってのは、それだけ危険な事なんだから。それなら、一人で旅して、賊に捕まる方が、まだ生存率が高いわよ」
(だからと言って、大人なら大丈夫かと言うと、そうでもない。女は気の済むまで弄ばれ、男は即、殺される。一人旅の人間が人を雇えば、必ずと言っていい程裏切られると言うのに、裏切られると分かってて、雇う馬鹿がどこにいるのよ。傭兵や護衛を雇う者なんてのは、そこそこ大きな家で、仮に傭兵や護衛が雇い主を殺した場合、賞金首にされる恐れが有るとか、何の役にも立たない腕前だと噂される恐れが有るからよ)
カルラは、随分生温い場所で生きていたんだなと、守護者達に冷たい視線を送るのだった。
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