8 / 116
7
しおりを挟む
「そろそろ出るわよ。準備して」
カルラが鉄格子の扉へ向かい、鍵に手を掛ける。
「あっ、あのっ。今更だけど、監視カメラって、大丈夫なの?この部屋にもあるし、常に見てる訳じゃないだろうけど、二~三人ぐらいならともかく、誰もいないなんて直ぐに気付かれるわ。そうなったらどうするの?」
「何の心配もないわ。既に手筈は整ってるから」
さらりと言い切るカルラに驚く女性達。
「協力者がいるって事?でも、それって本当に大丈夫?」
裏切られたりしないだろうか、そんな心配をする女性達だが、それすらもカルラは気にも止めずに扉を開ける。
そのまま檻を出て部屋の扉の前を陣取り、檻の扉と同じようにピンを入れ、動かし開ける振りをして、他の人達には見えないように、自身の魔力を使う。
さすがに扉の鍵は、頑丈で複雑な物だったらしく、プロでもないカルラが開けられるような物ではなかったからだ。
ガチャリ。その場に開錠の音がなる。
「ぐずぐずしている暇はないわ。声を上げずにさっさと付いてきて」
カルラは自身になついた少女の手を取り、没収された荷物をも見付け出し、中身を確認してから再度脱出を試みる。
通常、敵のアジトを多人数で彷徨けば、敵に遭遇する事間違いない。
しかし、彼女等は誰一人として敵に遭遇する事はなかった。
それはカルラが監視カメラの魔力を操り、偽映像を流し、更にアジト内にあるカメラの全てを乗っ取り、敵の動きを逐一把握したからに過ぎない。
これはカルラの複数ある能力の一つで、反則とも呼べるような能力の一つに当たり、敵味方問わず、機械類も含め、近場の魔力を支配し操る能力だ。
この世界の機械類は魔石や魔力を原動力にしている為、魔力そのものを支配下に出来るカルラにとって、都合の良い物でしかない。
そんな事を知らない女性達は、協力者がいると勘違いしてもおかしくないし、ましてやカルラがそんな反則的能力者だとは気付ける筈もないだろう。
誰にも見咎められず、外に出れた幸運を喜び、道なき道を歩き続けると、漸く街道沿いの道が現れ、拐われた女性達の中にそこがどこなのか判る者が現れた。
「ここ、見覚えがあるわ。多分サルマの町寄りの道だわ。右に進めば十五分程で、私が住んでるサルマに着く筈よ」
その言葉に他の数人も頷き同意する。
それならここで別れ、逆の道を進めば彼女達とはもう関わる事はないだろう。
カルラはそう思い、その事を女性達に伝える。
カルラが鉄格子の扉へ向かい、鍵に手を掛ける。
「あっ、あのっ。今更だけど、監視カメラって、大丈夫なの?この部屋にもあるし、常に見てる訳じゃないだろうけど、二~三人ぐらいならともかく、誰もいないなんて直ぐに気付かれるわ。そうなったらどうするの?」
「何の心配もないわ。既に手筈は整ってるから」
さらりと言い切るカルラに驚く女性達。
「協力者がいるって事?でも、それって本当に大丈夫?」
裏切られたりしないだろうか、そんな心配をする女性達だが、それすらもカルラは気にも止めずに扉を開ける。
そのまま檻を出て部屋の扉の前を陣取り、檻の扉と同じようにピンを入れ、動かし開ける振りをして、他の人達には見えないように、自身の魔力を使う。
さすがに扉の鍵は、頑丈で複雑な物だったらしく、プロでもないカルラが開けられるような物ではなかったからだ。
ガチャリ。その場に開錠の音がなる。
「ぐずぐずしている暇はないわ。声を上げずにさっさと付いてきて」
カルラは自身になついた少女の手を取り、没収された荷物をも見付け出し、中身を確認してから再度脱出を試みる。
通常、敵のアジトを多人数で彷徨けば、敵に遭遇する事間違いない。
しかし、彼女等は誰一人として敵に遭遇する事はなかった。
それはカルラが監視カメラの魔力を操り、偽映像を流し、更にアジト内にあるカメラの全てを乗っ取り、敵の動きを逐一把握したからに過ぎない。
これはカルラの複数ある能力の一つで、反則とも呼べるような能力の一つに当たり、敵味方問わず、機械類も含め、近場の魔力を支配し操る能力だ。
この世界の機械類は魔石や魔力を原動力にしている為、魔力そのものを支配下に出来るカルラにとって、都合の良い物でしかない。
そんな事を知らない女性達は、協力者がいると勘違いしてもおかしくないし、ましてやカルラがそんな反則的能力者だとは気付ける筈もないだろう。
誰にも見咎められず、外に出れた幸運を喜び、道なき道を歩き続けると、漸く街道沿いの道が現れ、拐われた女性達の中にそこがどこなのか判る者が現れた。
「ここ、見覚えがあるわ。多分サルマの町寄りの道だわ。右に進めば十五分程で、私が住んでるサルマに着く筈よ」
その言葉に他の数人も頷き同意する。
それならここで別れ、逆の道を進めば彼女達とはもう関わる事はないだろう。
カルラはそう思い、その事を女性達に伝える。
0
あなたにおすすめの小説
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】純白のウェディングドレスは二度赤く染まる
春野オカリナ
恋愛
初夏の日差しが強くなる頃、王都の書店では、ある一冊の本がずらりと並んでいた。
それは、半年前の雪の降る寒い季節に死刑となった一人の囚人の手記を本にまとめたものだった。
囚人の名は『イエニー・フラウ』
彼女は稀代の悪女として知らぬ者のいない程、有名になっていた。
その彼女の手記とあって、本は飛ぶように売れたのだ。
しかし、その内容はとても悪女のものではなかった。
人々は彼女に同情し、彼女が鉄槌を下した夫とその愛人こそが裁きを受けるべきだったと憤りを感じていた。
その手記の内容とは…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる