奇跡の確率

カザハナ

文字の大きさ
99 / 135

94

しおりを挟む
「ちょっ、それどこ情報?!?」

「エルの言う女の子達の情報。僕も参加した事があるんだよ。コーディーの手伝いとして。そしたらまぁ、出るわ出るわ、エルバ=アイトのたらし情報」


 エルは焦ってるけど、割りと女性配達人達の中では有名な話だよ。


「僕も言われた。『コーディー君は大丈夫?たらし込まれたらダメよ?』って。だから僕、『あれはエルの通常運転〈挨拶みたいな物〉だけど、しつこいようなら教えてね、ちゃんとしめるから』って言っといた」

「……エル、何やってんの?」


 ラズも呆れ顔だ。

 うん、まあ、そうなるよね。


「いや、待って、誤解だから!本っっ当に誤解だから!ってかコーディー、フォローになってないよぉ?!」

「職業柄、知らない人と話す事はよくあるけど、金でそんな不名誉な噂、流されるような事をしないでくれる?本部の人間以外はエルが金だって知ってる人はそれ程多くないだろうけど、本部で流れてるって事自体が問題だからね」

「一応、仕事関係者には手を出してないみたいだけど、念のため気を付けてねとも言っといた」

「だからコーディー、それフォローじゃないって!オレは随時彼女募集中だし、各地になんていないって!」

「「「どうだか」」」


 僕、アンバー、ラズがハモる。

 エルの言う女友達って、下は幼女から上は老女と、とにかく広い。

 その上、その女友達全員を名前呼びしてるから、恋人の二人や三人いてもおかしくないと言われても仕方ない状況だ。

 エルは好奇心旺盛で、情報を集めるのが大好き。その上口も上手いから、配達人を辞めても詐欺とかで食べていけると思う。


「ちょっとコーディー、不穏な事考えてない?」

「エルなら配達人辞めても詐欺とかで食べていけるだろうなぁって思ってた」

「不穏過ぎるから!辞めないからねオレは!こんな雑多な情報が集まる場所なんて、他を探してもないんだから!金になるべく必死で頑張ったのに、そんな直ぐ辞めないって!金だからこそ手に入る情報も多いんだから!」

「こんなのを特別視してもいいのか?」


 クリスがズバッと聞いてくるのをアンバーが答える。


「あー、そう思うよね。まぁ、一応大丈夫だよ。情報集めが好きなだけで、悪用する気は全くないから。それに、情報集めに置いてはルーの方が上手だから」

「そうなんだよ!ルーの情報源ってコーディー知ってる?!いつもどこから集めてくるのか不思議なぐらい収集能力高いのに、相手が全く分からないんだよ」


 ああ、そりゃそうだよ。だって相手は地霊達なんだから。


「その顔は知ってるな?!」

「知ってるけど、言わない。僕でも中々会えないのに、エルが会える訳ないもん」


 呼んだら来てくれるかもだけど、僕の知ってる地霊は父様の地霊が多いからね。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。

最後に笑うのは

りのりん
恋愛
『だって、姉妹でしょ お姉様〰︎』 ずるい 私の方が可愛いでしょ 性格も良いし 高貴だし お姉様に負ける所なんて ありませんわ 『妹?私に妹なんていませんよ』

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る

伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。 それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。 兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。 何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

処理中です...