元女神様と現世でreSweetライフ!! スキマノハナシ

美味しい肉まん

文字の大きさ
13 / 34
Dランド編

5 Dの食事「昼の部」

しおりを挟む
 フードコートに着くと、全員の飲み物を受け取り席へと戻る。
「はい、おまたせ!」
「ありがとうございます!」
「いや~喉からっからでさアタシ」
「ありがとうアナタ!」
「さっさとよこして! そしてヤエ! 次も勝負よ!」
「健、茉希まだあるのよね!」
「なにが?」
「勝負よ勝負! 他にもあるんでしょう!」
「今日は勝負するために来たんじゃないんだぞ」
「そーだよ! 楽しむために来たんだから、あっでも……もう一箇所あったかな」
「それはどこ!」
「えっと、ここから城が見えるでしょ? そのさらに向こうにあるんだけど」
「まっ勝負は一旦お預けなヒエ様」
「これからどうするのですか?」
「そうだね……気にいるかどうかわからないけど、愉快なハチミツ取りのところでも行こうか」
「アタシさ大好きなんだよね!」
「あれ多分五人で乗れるんだっけ?」
「大丈夫だったと思うけど」
「よし決まりだな、そこからぐるっと……」
「あの、健さんアレに乗りたいです……」
 急にノエが指差す先は、宇宙戦争のアトラクションだった。幸いにして空いている様だけど。
「あれにノエ興味あるのか?」
「はい!」
「でもさ、ノエ自分でいけるよな宇宙ぐらい?」
「それはそれです、駄目ですか……?」
「う~んヤエと茉希が多分ダメかも」
「行ってみようよ、それが駄目なら愉快なハチミツも危ないかもだし」
「宇宙! 何それ乗ってみたい私も!」
 少し思案したが。
「わかった、空いてるみたいだから行くか、ヒエも不貞腐れてないで行こう」
「わかったわよ……今の所は私の負けね」
「なんで勝負になってるんだよ」
「まっそれはそれで、行こうかノエ!」 
 ひとまずの休憩を終えると、ノエの手を引いて宇宙戦争へと向かう。
「あの、手を繋がれると私……」
「うん? 親子みたいで良いじゃん」
「いえ、そうではなくて……背後から強烈な殺気を感じます!」
「気にすんなって、おとーさんに任せなさい!」
「それもちょっと……」
 そう言うとノエは俯いてしまった。
 まっ実際に殺気は感じるな、力があろうとなかろうと。振り返ると、ヤエとヒエが茉希の両腕を組みながらめっちゃ睨んでる。
「そんなに怒るなって、子供と来た時の為の練習だから!」
「私子供ですか?」
 ノエが繋いだ手を握る力が強くなる。
「良いじゃんせっかくのランドなんだし、パパって呼んでもいいよ?」
「最低っ!」
「何よ!」
「いやいや! 二人とも、アタシの腕握りつぶさないでよ?」
「私、よくわかりません!」
「ハハッ!」
「タケシ、次それやったらぶっ飛ばすからね」
 どうやら俺の渾身のモノマネは、茉希の逆鱗に触れかねないほどお気に召さなかったか。
 アトラクションの乗り場まで来ると、メガネを受け取る。
「これなんです?」
「メガネだよ3Dの為のって……わかんないか乗ればわかるよ楽しみにしてなよ」
「なんでしょう! 胸がドキドキしています!」
「ご期待に応えられるかどうかな?」
「?」
「ねぇ茉希、本当に宇宙を体験できるの?」
「う~ん難しいこと聞かないでよ、元女神様、自由に空飛べてたじゃん」
「そもそも宇宙って発想がなかったわね、私とヤエには地元しか見てなかったし」
「だったら楽しめるかなぁ」
 そしてゲートが開くと、ヤエの目が輝き俺に抱きついてきた。
「なぜかしら、とっても楽しそうな予感がする!」
「ヤエ、一応妊婦さんなんだからな、ちょっと落ち着いて座ろうか」
 座席に着くとシートベルトをする事に、三女神は戸惑っていたが。
「ねぇ健、何でシートベルト? このメガネはもうかけてもいいの?」
「メガネはもうかけていいよ、シートベルトは始まればわかるから」
 乗客の安全確認のために、キャストさんがシートベルトの確認をしている間も、待ちきれないような表情を浮かべているヤエとノエ。
 最終チェックが終わると…………

「最高だったわ! アナタ!」
「気持ちよかったです! スカッとしました!」
「自分で飛んでない分、私は怖かったけど……」
「つまんなかったかヒエ?」
「ううん全然たのしかったわよ?」
「タケシがスパイ扱いされたのには笑ったねアタシ!」
 ちょっと恥ずかしかったけどな……取り敢えず喜んでくれたなら良いや。
「はい!」
「じゃあハチミツ行くか! そしたらお昼にしよう!」
 向かい始めると、お昼という言葉にヤエの目が光るが。
「悪いが、ヤエの期待に応えられるようなレストランとか無いから」
「アタシもそう思う」
「えっ⁉︎ どうして?」
「味と値段に文句言わないならなぁ? 茉希?」
「そうなんだよね、夢の国って言っても……」
「それ以上は駄目だ茉希、それを言ってしまうと……」
「野暮な事は無しで行きましょう! 私が奢りますね! 皆さんに!」
「ノエの気持ちもありがたいけど、あっ!」
 そうだ金は引き出して余裕があるんだった。
「オッケー! 俺の奢りだ夕飯はバイユーな!」
「タケシ正気⁉︎」
「まぁまぁ茉希、ここは一つヤエ達の社会勉強といこう、予約頼んだ」
「アタシ知らないよ? 予約するけど……」
「そのかわりにノエ、お昼は軽めのお店で奢ってもらうよ?」
「良いですけど……軽めで良いんですか?」
「うん、あっここだよ愉快なハチミツの場所」
 さて、ここは愉快なハチミツ取りのアトラクションだが。流石に混んでるなぁ……
「ヤエ、茉希、大丈夫か?」
「うん、でもちょっと喉が渇いたかな」
「茉希は?」
「お願いできるかな?」
「わかった俺、買ってくるから並んでて!」
 列から離れると、ドリンク売り場を探すが、やっぱたっけぇなぁオイ……夢の国ェ……
 戻ってくる頃には、丁度絵本のようなオブジェクトの前だった。そしてスマホで興奮しながら写真を撮りまくる女達……絵になるなぁ、今迄ちょっと冷静だった茉希が興奮している。今日は、この俺の大切な人達が楽しめる様に俺はサポートに徹しよう! そう心に決めると近づく。
「お待たせ二人とも、お茶買ってきたよ」
「ありがとうアナタ!」
「うん、茉希?」
「まってもう五枚!」
「人の流れを止めちゃ駄目だよ」
 そう言いながらお茶を渡すと。
「サンキュ! でもさアタシこれが大好きなんだよね!」
「これはどのような乗り物ですか?」
「「秘密だよ!」」
 どのアトラクションもそうだが、ネタバレはしたくない、その気持ちは茉希も同じ様だ。
 しばらく並ぶとやっと乗り場に着く。
「さぁお楽しみだよ!」
 まぁそこからは女性陣がもうはしゃいでいた、ハチミツの香り? みたいなのがぷんぷん漂って、弾んで、回って、大砲に打たれた。

 出口にて、すぐ横がお土産屋になっており、早速女性陣がキーホルダーやらポップコーンバケットやらを買い始めていた。
「アタシこれ昔持っていたんだよ!」
 そう言いながら笑顔で俺にポップコーンバケットを見せてくる茉希の顔を見て少し切なくなり顔を背ける。
「どうしたの? タケシ?」
「なんでも……」
「健さん、あれはもう過去です未来を見ましょう!」
 愉快な耳にポップコーンバケット、さらに誰にやるのかわからないほどのお土産を持った。
「ノエ……そうだな、よかったな茉希」
「また来るんだよ! 今度はこれを持って子ども達と一緒に! みんな一緒に!」
「そうだな……それはそうとヤエとヒエは?」
「あっち」
 茉希が指差す方を見ると、あちゃ~
「ハマったな?」
「うん、あんな目が綺麗なヒエ初めて見たよアタシ」
「そっかぁ……でも一旦お昼だな」
 二人を呼びに行くと、それはもう大興奮だった。が冷静に。
「お昼食べに行こうか!」

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>

ラララキヲ
ファンタジー
 フライアルド聖国は『聖女に護られた国』だ。『神が自分の愛し子の為に作った』のがこの国がある大地(島)である為に、聖女は王族よりも大切に扱われてきた。  それに不満を持ったのが当然『王侯貴族』だった。  彼らは遂に神に盾突き「人の尊厳を守る為に!」と神の信者たちを追い出そうとした。去らねば罪人として捕まえると言って。  そしてフライアルド聖国の歴史は動く。  『神の作り出した世界』で馬鹿な人間は現実を知る……  神「プンスコ(`3´)」 !!注!! この話に出てくる“神”は実態の無い超常的な存在です。万能神、創造神の部類です。刃物で刺したら死ぬ様な“自称神”ではありません。人間が神を名乗ってる様な謎の宗教の話ではありませんし、そんな口先だけの神(笑)を容認するものでもありませんので誤解無きよう宜しくお願いします。!!注!! ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾もあるかも。 ◇ちょっと【恋愛】もあるよ! ◇なろうにも上げてます。

無自覚チートで無双する気はなかったのに、小石を投げたら山が崩れ、クシャミをしたら魔王が滅びた。俺はただ、平穏に暮らしたいだけなんです!

黒崎隼人
ファンタジー
トラックに轢かれ、平凡な人生を終えたはずのサラリーマン、ユウキ。彼が次に目覚めたのは、剣と魔法の異世界だった。 「あれ?なんか身体が軽いな」 その程度の認識で放った小石が岩を砕き、ただのジャンプが木々を越える。本人は自分の異常さに全く気づかないまま、ゴブリンを避けようとして一撃でなぎ倒し、怪我人を見つけて「血、止まらないかな」と願えば傷が癒える。 これは、自分の持つ規格外の力に一切気づかない男が、善意と天然で周囲の度肝を抜き、勘違いされながら意図せず英雄へと成り上がっていく、無自覚無双ファンタジー!

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...