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第2章~守るために強くなると誓いました~
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「――――それで、結局どういうことだ?」
夜の帳が下りきった頃、低い声でそう口火を切ったのはジオだった。
その場にいるのはノクトとリヒトそして――――。
「ガキはさっさと寝ろ。この件にお前を関わらせる気はねぇ」
ドアの向こうにへばりついていると思われるセイラだった。
アルバとステラはどちらがどちらの見張り役をしていてのかも忘れて抱き枕にされつつ、なりつつ、眠っている。
というかアルバは自分のまかされた仕事を終えたら深追いするなと釘を刺されて口止め料をしっかり頂いたので快くステラを抱き枕にして夢の世界に旅立って行った。
ステラは完全にその巻き添えだったりする。
「嫌よ!!アルバだって手伝ったんでしょ!?私だって、」
「セイラ」
いつもは柔らかで優しい声が強くセイラを窘める。
けれどセイラだって退くつもりはない。
虫の知らせとでも言うのかこの件はセイラが目的のものを――どうして欲しくて堪らないものを――手に入れる為には避けて通れないことのような気がする。
そして、今ここで大人しく退いてしまうと一生後悔するような気がしてならないのだ。
そのまま大切な何かが手の中から滑り落ちたことにも気付かずに歩いていくことになるような気がして、怖くて不安で、だけどそれよりももっと、大きくて強い何かがセイラを突き動かしている。
「ボス、私はいずれ貴方からその椅子を奪う者です。
早すぎるなんてことはないはずです」
「ちぃ姫、それでも」
「………そこまで言うなら使ってやる」
「「ボス!!」」
リヒトとジオ両側から非難の視線と声を浴びながら扉の向こうでピクリと動いた気配にノクトは深々と刻まれた眉間の皺を更に深めて低く脅すように言葉を続けた。
「ただし使えねぇと思った時点で外す。
それから――――俺の命令は絶対だ」
「分かったわ」
大きな溜息をついて引き攣った笑みを浮かべるジオの向かいでリヒトは苦々しく表情を歪めた。
可愛い妹には関わって欲しくなかった。
ボスの、ノクトの後継者候補として一番上に名前が挙がっていようとも、それでも裏の冷たく恐ろしく汚らわしい世界など可愛い妹にはできるだけ長く関わって欲しくなかった。
叶うなら一生、夜の闇よりもなお深くおぞましい闇色の世界を見せたくなんてなかったのに。
凛とした表情で席に着いたセイラの姿を見てリヒトの表情はまた苦く歪んだ。
夜の帳が下りきった頃、低い声でそう口火を切ったのはジオだった。
その場にいるのはノクトとリヒトそして――――。
「ガキはさっさと寝ろ。この件にお前を関わらせる気はねぇ」
ドアの向こうにへばりついていると思われるセイラだった。
アルバとステラはどちらがどちらの見張り役をしていてのかも忘れて抱き枕にされつつ、なりつつ、眠っている。
というかアルバは自分のまかされた仕事を終えたら深追いするなと釘を刺されて口止め料をしっかり頂いたので快くステラを抱き枕にして夢の世界に旅立って行った。
ステラは完全にその巻き添えだったりする。
「嫌よ!!アルバだって手伝ったんでしょ!?私だって、」
「セイラ」
いつもは柔らかで優しい声が強くセイラを窘める。
けれどセイラだって退くつもりはない。
虫の知らせとでも言うのかこの件はセイラが目的のものを――どうして欲しくて堪らないものを――手に入れる為には避けて通れないことのような気がする。
そして、今ここで大人しく退いてしまうと一生後悔するような気がしてならないのだ。
そのまま大切な何かが手の中から滑り落ちたことにも気付かずに歩いていくことになるような気がして、怖くて不安で、だけどそれよりももっと、大きくて強い何かがセイラを突き動かしている。
「ボス、私はいずれ貴方からその椅子を奪う者です。
早すぎるなんてことはないはずです」
「ちぃ姫、それでも」
「………そこまで言うなら使ってやる」
「「ボス!!」」
リヒトとジオ両側から非難の視線と声を浴びながら扉の向こうでピクリと動いた気配にノクトは深々と刻まれた眉間の皺を更に深めて低く脅すように言葉を続けた。
「ただし使えねぇと思った時点で外す。
それから――――俺の命令は絶対だ」
「分かったわ」
大きな溜息をついて引き攣った笑みを浮かべるジオの向かいでリヒトは苦々しく表情を歪めた。
可愛い妹には関わって欲しくなかった。
ボスの、ノクトの後継者候補として一番上に名前が挙がっていようとも、それでも裏の冷たく恐ろしく汚らわしい世界など可愛い妹にはできるだけ長く関わって欲しくなかった。
叶うなら一生、夜の闇よりもなお深くおぞましい闇色の世界を見せたくなんてなかったのに。
凛とした表情で席に着いたセイラの姿を見てリヒトの表情はまた苦く歪んだ。
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