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~後日談・番外編~
君影草、面影のままに咲き誇れ
しおりを挟む「姫ーーーー!!ニナーーーー!!どこ行きやがったこのじゃじゃ馬娘どもがぁああ!!」
今日もジオの怒号が屋敷に響き渡る。
屋敷の者たちはまたかと呆れた笑みをのせ微笑ましく見守る。
すぐ先の曲がり角の影にはふたりの少女が息を潜め、通り過ぎるメイドたちに「しーっ」と人差し指を立て怒り心頭の様子で自分たちを探し回っているジオの様子を伺っている。
「……今回は何をやらかしたんだ」
「きゃっ!!」
「ボス!脅かさないで下さいよ。
ヤバッ見つかった。姫様、逃げますよ!!」
「わーーー!待ってニナ!!」
駆け出そうとしたルナの首根っことニナの手首をしっかりひっつかんだごつごつした手。
「逃がすかーー!」
「「ぎゃーーー!!!」」
悲鳴をあげればノクトが呆れたように息を吐いた。
「それで、今度は何をやらかした」
「ボス!こいつらまたしょうもない悪戯仕掛けてやがったんだ。
水差しの中がくそ甘いシロップに………!!!」
「よかったな」
心底どうでもよさそうに返事を返すノクトにジオがくわっと吠える。
「なんでだよ!!!
今日という今日は許さねぇ。覚悟しろこのじゃじゃ馬共」
「だってー!」
「センパイ反応いいから」
てへぺろ☆
全く反省の色が見えない二人にジオの堪忍袋の緒が切れる。
が。
「うるせぇ。
ルナとニナもほどほどにしとけよ」
「はーい」
「わかってまーす」
「ならいい」
「よくねぇええ!!!俺の甘ったるい口の中はどうしてくれる」
「それこそ知るか。それよりも」
そこで言葉を区切り時計を見たノクトにジオが悔しそうに舌を打つ。
「ちっ。姫、ニナ、俺とボスは出かけるからくれぐれも、くれぐれも大人しくしてろよ?
あと課題もサボるんじゃねぇぞ。特にニナ。」
「特に私ってどういう意味ですか!」
「自分の胸に手を当てて考えろ」
いつものようにジオとニナが一通りじゃれるのを見守ってからノクトはじっと自分を見つめている黒曜石の瞳に視線を合わせた。
「すぐ戻る」
ポンポンと頭を撫でてやれば嬉しそうな安心したような笑みが返ってくる。
それこそ、ルナの父親である今は亡き伯爵ご自慢の天使の笑みが。
君影草、面影のままに咲き誇れ
(その笑顔が見たかった)(その笑顔を守ると誓った)
お題提供『capriccio(http://noir.sub.jp/cpr/)』様 花かんむり 15
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◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
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よろしくお願いします。
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