女王陛下、誤解です〜ヤリチン王子が一穴主義になったのはアタシのせいじゃありません!!〜

アムロナオ

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【114】夜這い② 〜怒ってる?〜

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暗闇に目が慣れてきて、サニーと目が合う。

サニーは耳元に唇をよせ、”俺の名前を呼んではダメだよ“と囁いた。


そしてダニエルを見下ろしながら、婉然えんぜんと微笑み、「伯爵様とよんでくれ」と言う。

彼は今まで見たどの瞬間よりも妖しく、その目に闇い炎の影が射していて、ダニエルは戦慄した。


ジョン・ダマーが暴露した、ダニエルの弱点。

ダスティンの件を、サニーはどう思っただろう。

何故、話さなかったのか。

機会は何度もあったのに、話せなかった。

隠したと思われたかもしれない。

それで怒ってるのーーー?



ダニエルの不安を読み取ってか、サニーが悪魔のようにフッと笑う。

彼は口を塞いでいた手を放し、両手でダニエルの顔を包んだ。


見下ろす男のが如実にダニエルを欲しがっている。

不安と同時に胸がキュンとした。

サニーが不機嫌でも、例え悪魔のような人だったとしても、恋い焦がれていた男に違いない。


彼に触れたい、触れてほしい。

ダニエルがサニーの服を引き寄せるのと同時に、サニーもダニエルの顔を引き寄せた。

ぶつかるように唇が触れ合い、開いた口に舌がねじ込まれる。


サニーはダニエルの舌を絡みとり、噛み付くようにんだ。

唾液が流れ混んできて、ダニエルは荒い呼吸の合間に嚥下する。

顎を掴まれ上顎を舐められると、ペチャペチャと卑猥な水音が鳴り背筋がゾクソクと震えた。


キス、気持ちいい。

頭が痺れるほど、気持ちがいい。

ずっとしていたい。



「っん!」

サニーの手がナイトウェアの裾を捲り、腹や脇腹をさすった後、胸をむんずと掴んだ。

ぐにぐにと揉み、いきなり乳首を摘まれて肌がザワッと粟立あわだつ。

親指と人差し指でクニクニと摘まれ、ダニエルは息をつめた。


いつもならマッサージするような愛撫から始まるのに……やっぱり内心怒ってる?

雑な手つきに、ダニエルは困惑した。

痛いわけではないが、すごく気持ちがいいわけでもない。

甘い痺れはあるものの、それ以上の快楽を知ってるダニエルとしては物足りない。


「サッ…」

名前を呼んではいけない事を思い出し、ダニエルは慌てて自分の口を覆った。

サニーは“思い出せて偉いね”というように微笑み、今度はナイトウェアを首元までめくる。


ダニエルの豊かな胸が露わになると、サニーはあいてるほうの乳首に吸い付いた。

いつもなら敏感な乳首はわざと避け、乳輪の辺りからじっくり快感を高めるように舐めてくるのに、今夜はさっそく胸の蕾を強く吸われ、うんっ、と堪らず声がもれた。
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