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目隠し

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 壁が、暗幕を引いたように黒いのに、床は、不自然なほど白い部屋だった。



「この度は、エルフの開放に、ご尽力いただいたようで、まことに感謝いたしますわ…」



 目隠された女騎士が、全裸で台にМ字開脚で固定されている。



「誰だ?何をする気だ?」



「 玩具がんぐのプレゼントですわ♪」



 前に立つダークエルフの手には、こちらで言う、ピンクローターと粘着テープを手にしていた。



「玩具?ハッwいまさら、人形遊びなどする年でも無いが?」



 ビッと音をたてテープを伸ばす、その剥がす音が、目隠しの女騎士にはどう聞こえただろう。



 ダークエルフは、その音に一瞬反応した顔を、見逃してはいなかった。



 10センチ程のテープの真ん中に、ローターをセットし、クリトリスにビタリと貼り付ける。



「…ッッ!」



「こちらは、振動でアナタをマッサージするための道具です…」



 ダークエルフが手を添え、魔力を込めると、ローターが振動し始めた。



「うア、ッッあぅッッッ!」



 身をよじり逃げ出したいが、しっかりと固定されているため逃げれない。



「アッ……ッッ~~~!!」



「あら?まさか、もうイッただなんて、ありませんわよね?でも、マッサージを気に入って頂いたようで、なによりですわ」



 再び魔力を込める。



「この玩具は、ご自分の魔力でも操作できましてよ?試して見られては?」



 その妖しい笑みは、騎士には見えない、そして操作するということは、止めることができるのではないか?騎士は玩具に魔力を集中した。



 しかし、当然の如く止まることはなく、そのクリスタルの様な本体は、青→黃→赤に色を変えた。



「あらあら、お好きですのね~、そちらの玩具、魔力を強く込めると色が変わり、3・6・9分と合せて長く成りま~す。」



 騎士の耳元で囁く…



「止めたいときは、魔力を込めないでください」



 刺激に必死にたえながら訴える。



「ンッ…ンンンッッ…そっそんな玩具聞いたこともない!!」



「そうですか?こちらは、魔法動力式ローター『マドロ』と言う玩具でしてよ、最近出来た、自由開放協会なら、簡単に手に入りますわ~」



「マッ…ンン、マドロだって!!」



 ダークエルフは、身もだえる騎士を無視して、次のオモチャを取り出してきた。



「それでは次は、こちらも自由解放協会で取り扱っている玩具…ウィンウィンです。」



 どう見てもこちらの世界で言うところのバイブだった。



「この緑色のは標準サイズ、大きめ小さめもあるけど、今日はお試しにコレよ」



 魔力を流すと、ウィ~ンウィ~ンと音を立てながら、うねうねと動き、クリアータイプのボディーの中で、ギッチリと詰まったビー玉サイズのクリスタルが、グリグリと移動して、表面を複雑にボコボコとうねらせている。



 縛られ目隠しをしていても、音と気配でわかる。



「やっやめろ!」



 入り口にあてがうと、グルグルうねる先端になぶられる。



「期待しているのでしょう?くっ殺せ!…とか、言わないんですか?」



「ふざけるな!!」



 ウィンウィンが挿し込まれる。



「それではこちらも、欲しくなったら自由解放協会で買っていいんだよ~~!!」



「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」



 女騎士の声か響く…






 クリスタル編集室、クロエが、映像を編集している、その横には、映像に出演していたダークエルフ、クロエルが立っている。



「いいの?こんなに隠しまくってて?」



 先ほどの映像の大部分に、モザイクが掛けられていくことに、疑問を感じずにいられなかった。



「いいんです。ロコック様が出てるのは、バレるわけにはいかないですし、まぐれでも『マドロ』と『ウィンウィン』の販促映像なんだからです。」



 怪訝そうに修正されまくっていく画面を見ている。



「ふ~ん………ロコック?」



 クロエルは凍り付いた。



「実物を見たのは初めてです?」



 画面を指さし、白目を剥いて泡を噴出した。



「あばばば…あばば」



「無理もないです。本物のダークエルフとバレたら、歯車でひき肉Death。」



「ロコック様って処女って聞いてるけど?」



「クーオ様がぶち抜いたです。私もあんなに危険な人だと知ったのは最近です。」



「もっと映像で見る限り、おっ、オッパイとか、たいしてなさそうだったのに…」



「くびれてますが、腹筋も割れ過ぎてないです。」



「でも、確かに肌は信じられないくらい綺麗だった。」



「赤ちゃんレベルです。」



 顔は口から上のラインがモザイクで隠され、バストトップやマンコもモザイク、ウィンウィンが入ってるところもウィンウィンは、モザイクが掛かっていないが、クリアグリーンのボディーが入っているギリギリまで、モザイクの加工が繊細に行われている。



「ひぃぃぃ…わっ私なんてことをしちゃったんだろう…」



 自分の両手の平を見て呆然としている。



「これで共犯です。クロエルもグルです。」



 キラーンっと目が光り、悪い笑顔をしている。



「聖女確定と言われていたロコック様に…」



 この商品特許や販売権利は、自由解放協会の大きな資金源となり、第五国でロコックよって行われたエルフ解放戦線は、この時期に偶数国で起きた動乱も相まって、世界を大きく自由解放協会へと動かすのであった。
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